早期教育って本当に必要?早期教育の種類やメリット・デメリットを比較

早期教育って本当に必要?早期教育の種類やメリット・デメリットを比較

2017.08.28

たくさんのことを学び吸収する幼児期。子どもが小さいときから、さまざまな経験をさせたいと願う親が増え、昨今では幼児教室なども街に溢れています。そんな中で、本当に早期教育は必要なのか、疑問に思われている方も多いでしょう。そこで、早期教育に少し関心のあるママへ向けて、幼児期から教育を始めることのメリットとデメリットについて、早期教育の種類などをご紹介します。

早期教育とは

早期教育とは、子ども自身の意向とは関係なく、保護者などの大人の方針で早い時期に教育を施すことです。早期教育は、大きく二つの時期に分けられ、おなかに赤ちゃんのいる胎児期や0歳から1歳頃の乳児期に行われる、超早期教育と、小学校入学前までの幼児に行われる幼児・就学前教育があります。


乳幼児期に考える力を育てる

知的好奇心が旺盛で、脳が柔軟といわれている時期に教育を行うことで、たくさんのことを吸収しやすいといわれています。

そして、小さいうちから、学ぶ経験を積むことで、考える力が身につき、将来への可能性の広がりにつながるようです。

早期教育にはどんな種類があるか

文字や数字などを覚える記憶力系

文字や数字を乳幼児に教える教材として、一般的に広まっているのが、カード教材を使ったもの。「フラッシュカード」という方法で、カード1枚につき1秒という速さで子どもに見せることで、記憶する能力を育てるといわれています。


ピアノや工作などの芸術系

ピアノを弾くときは、両手をバラバラに動かしながら、音を聴いたり、楽譜を読んだり、一度に複数のことを行います。工作は、手を動かし、見えない形を想像しながら作り上げていく作業です

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体や頭のさまざまな部分を同時に使うと、運動能力などをバランスよく鍛えることができるといわれています。


スイミングなどの運動系

スイミングなどの運動は、全身を動かすため、基礎体力をつける目的でも人気があります。

腕や足など体のあらゆる部分を使うため、バランス感覚が身につくというメリットもあるといわれていて、水に慣れるという目的でも、スイミングは幼児期など小さいうちから始めることが多いようです。

早期教育のメリット

得意分野を伸ばすことができる

小さいうちは、右脳がよく働くといわれています。早期教育は、瞬間的に見たものや聞いたことを直感的に読み取る力を身につけるトレーニングであり、小さい時期からコツコツと続けることで、得意分野を伸ばす下地作りができるといわれています。


記憶力を伸ばすことができる

頭の柔らかいうちはたくさんのことを吸収できます。小さいうちに、集中できる、興味あるものを見つけ、親もいっしょになって、子どもの興味に寄り添うことが、記憶力を伸ばす結果につながります。

「好きこそものの上手なれ」という言葉にあるように、子どもの好きなものを、親子で探すきっかけにもなりそうです。

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早期教育のデメリット

どれだけ早く始めても中学生頃には差がなくなる場合も

早く始めることで、小さい頃は、周りの友だちよりできることが多いように感じます。言葉や数字を単純に多く記憶したという早期教育では、中学生頃を過ぎると、ほとんど差がなくなってしまう場合もあるようです。


考える力とは異なる場合も

IQを高めるパターン教育の場合は、考えずに機械的に答えを導き出す作業のようなものです。自分自身の頭で、経験を通したものとは違うため、本当に考える力とは異なることがあるようです。

記憶力が優れる=考える力が伸びるとは限らないかもしれません。

早期教育を取り入れたママたちの体験談

親も子も楽しめるものを選ぶ

0歳のうちは、お昼寝の時間も不規則なので、自宅でできる教材を購入してみました。絵カードや、かたはめパズル、図形シートなどおもちゃ感覚でできるものなどたくさんあり、おもちゃ代わりに与えて、いっしょに楽しんでいます。

はじめての子育てで、子どもとどう接したらよいのか分からなかったので、月齢に応じた使い方の冊子があり、とても参考になりました。


子どもに強要しない

幼稚園で鍵盤ハーモニカを習うようになり、子ども自身がピアノを習いたいと言い出したので、習わせることにしました。

無理に子どもにやらせるのではなく、自分からやりたいと言ったときにさせようと決めていたので、習い始めるのにちょうどよいタイミングでした。

早期教育を子どもの成長にいかすためには

子どもの成長に合わせた早期教育を選ぶ

子どもの成長は、年齢により大きく差があります。親が「早く始めなければ」と焦るあまり、子どもにとっては、まだ難しすぎることや、楽しめないこともあるようです。子どもの成長段階をしっかり見極めてから、早期教育を選びましょう。


まわりの子どもと比べて競争しない

子ども一人一人が得意なことや、興味のあることは違います。「もう○○ちゃんは、あんなことができるのに……」などと、他の子どもとわが子を比べるのは、自己肯定感を下げることにもなりかねません。

早期教育が、かえって逆効果にならないように気をつけましょう。

子どもに合った早期教育を選びましょう

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早期教育は、子どもの頭の柔らかいうちに、さまざまな経験をさせることができるので、それが子どもの成長につながるというメリットが考えられます。しかし、パターン教育をしたことで、じっくりと考える力が身につくとは限らないというデメリットもあるようです。

子どもの年齢に合った早期教育を選ぶようにして、親子でいっしょに楽しむ遊びのような感覚で行ってみましょう。

2017.08.28

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