子どもが保育園や小学校に入っていく中で、人間関係の輪が広がり、親同士の付き合いも増え、ママ友も増えていきます。相談ができる仲間が増えることで、楽になる一方で、子ども同士が喧嘩をしてしまいママ友トラブルへ発展をすることもあります。今回は問題が起きた際の対処法や相談場所について、またママ友がいるからこその助かることや楽しいこと、体験談なども交えて、ママ友との関係について考えてみました。
「ママ友」は、最初は自分で選ぶのではなく子どもを通して知り合うので、学歴、職歴、趣味など、実に幅広くさまざまなバックグラウンドを持つ人たちです。
筆者の周囲では、きれいな人だと思っていたらやっぱり出産前はキャビンアテンダントをやっていた、おっとりと優しい印象のママが実は体育大卒でバリバリの体育会系だったなど、普段の生活圏内ではあまり知り合わないようなタイプの人と出会えることもあり、新鮮です。
筆者の場合、子どもの入園前に知り合ったママ友とは名字や下の名前で呼び合っていたので、入園したときに「〇〇ちゃん(子どもの名前)ママ」と呼ばれた時には
「何だか長いし、ママは子どものオマケのようだな」
と違和感がありました。
しかし園はあくまで子どもたちが主役で、まずたくさんいる子どもの名前を覚えることが優先。とっさに出てくるのが子どもの名前なのは、確かに自然な成り行きでしょう。
だんだん親しくなってくると、ママの名前で呼び合うようになる人もいます。
世間でよくいわれるママ友トラブルやモヤモヤの中身はどのようなものなのでしょうか?
園のママたちとのメールや、クラスのグループLINE、SNSなどのやりとりは、気を遣うことが多いですね。
1対1でもちょっとした表現の仕方で誤解を生むこともあるので慎重に発信したいものです。
グループではさらに人数も多く、色んな人がいるので神経をすり減らしてしまいがち。誰かの何気ない質問から、日常のちょっとしたつぶやき、イベント好きなマメなママの誘いなどに、他の人たちの動きをみながら考えたりするうちに着信の数がどんどん増えてウンザリ…なんてことも。
「昼間は仕事で(もしくは、家のことで)バタバタしていて、なかなか返信できなくて……」
「メールを打つのに時間がかかるので、いつもついていけなくてすみません」
というようなスタンスで遠巻きにしていたほうが失敗も少ないです。
お友だちと一緒に公園に出かけてお弁当を食べ終え、これからいっぱい遊ばせよう!という頃に「うちの子疲れてるみたいだから、そろそろ帰るね」と早めに切り上げられちょっとガッカリ。「うちの子はまだまだ体力が余っているのになあ」と思うようなこと、ありませんか?
もちろん逆もあるでしょう。子どもを遊ばせるペースが違う、子ども同士の体格や体力に差があり過ぎる、しつけのポイントが違うなど、ママ友や子どもたちのズレが大きいと付き合いがストレスになってしまします。
園で仲良しの子が「他のお友だちと休日に遊びに行った」という話を聞かされると、子どもを遊ばせるためにもママ友付き合いをした方がいいのかな…と思うこともあります。
しかしママ友付き合いが苦手な人にとっては、無理して付き合うのはつらいので、
子どもは子ども同士で遊び相手を見つけてくればいいと割り切ることもいいのではないでしょうか。
その分、家ではパパやママがたくさん遊び相手になりましょう。また、クラス単位で主催してくれる季節のイベントなどに参加してみると、案外同じような気の合うママ友が見つかることもあるので、気負わず参加してみるのもオススメです。
子供同士の喧嘩など、子度が関係をしているトラブルには先生に相談をすることも一つの手です。
先生が仲介に入ることで、子供同士の問題を解決し、そのまま親同士の問題も解決していく場合もあります。
ママ友同士でのトラブルで一人で解決ができないと思った時には、育児全般での問題や悩みに対して相談に乗ってくれるNPO法人へ相談をするのも一つの手です。遠方で離れていても、メールや電話での無料相談ができることもあり、身近な人には相談がしづらいと思っても、気兼ねなく相談ができることでしょう。
また、ママが集まるイベントなども実施していることから、ママ友を作る機会を増やすこともできます。
何に悩んでいるか自分でもわからないという状況でも、同じような体験をした人が相談にのってくれることが多く、整理をして導いてくれることでしょう。
自治体で相談センターを設けている県は多くあります。たくさん人が来て時間をとって相談はできないのではないかと思われるかもしれませんが、子育てや家事で忙しい方でもあらかじめ電話をして予約をしてから行くことで、時間をとって相談が可能です。
解決ができないほどに複雑な人間関係となってしまったり、トラブルが大きくなると弁護士への相談となる場合も考えらるでしょう。
自分だけでため込まずに、まずは相談をしてはいかがでしょうか。
モヤモヤすることがあっても、子育て中のママ、という同じ立場で話せる人がいることは心強いですよね。ママ友がいてよかったな、と思うことはどんな時なのでしょうか。
園には、顔が広く情報通でママ友の多い人、数人はいますよね。そんな幅広い付き合いができると助かることも多いですが、交際範囲が狭くても
困った時に相談できる本音を話せる口の堅いママ友
が1人でもいると困ったときなどに心強いものです。
あまり気が進まないママ友との付き合いには疲れることもありますが、気の合うママ友と子どもを遊ばせながら日常の出来事や軽い愚痴や相談、子どもと一緒になって遊ぶのは、ママ自身のリフレッシュにもなります。子どもも「お友だちと遊べて楽しかった!」と喜んでくれ、良い思い出にもなります。
ある日、突然別のママ友から連絡がきて、「今日ランチ会なんでしょ~?」とのこと。私は何も知らずに「何言っているんだろう?」と思っていたら、知らないところでママ友同士でのLINEグループが組まれていました。
後日、誘われていないのは連絡先を教えていなかったからだと、深く考え込まずに、勇気を出して「ランチ会あったんだね~。私グループ入ってないよ。」と話したら、普通にグループに追加してくれました。
意外と本当に忘れられている可能性もあるので、臆さずに勇気を出して良かったと思っています。
筆者は、仲良しのママ友と気まずくなった経験があります。ママ友に、園で息子がお友だち(以下Aくん)を叩いたと言われたのですが、息子は「Aくんが意地悪なことを言ってきた」と言い、Aくんは「何も言ってない」と主張するのみ。息子は嫌なことを何度も言われ、その度に叩いたようです。
もちろん原因が何であれ暴力はいけないので息子に謝らせました。一方で筆者自身が、Aくんがママの見ていないところで息子にちょっかいを出して面白がるところを何度も見ていたので、気になって先生に尋ねたところ「大人でも嫌がるようなことを言っていました」とのことで、その後ママ友から謝罪がありました。
小学生になった今は会えば笑顔で挨拶はしますが、気まずさも若干あります。
子ども同士、別の友だちができて遊ばなくなったこともあり、付き合いはなくなりました。ただ、当人同士は少ししたら何事もなかったように会えば普通に会話をしているそうで、子どもの方が男の子らしいというかさっぱりしていて、見習いたいなと思いました。
上記のような決定的な出来事はなくとも、小学生になると学校に出向くことがほとんどなくなり、少しくらいの気まずさもドライに構えられ、良い意味で「適当」に考えられるようになってきます。
気の合うママ友なら、子ども同士が遊ばなくなっても、戦友のような感覚で「あのときは大変だったね」と懐かしんだり、子どもの相談や愚痴なども言い合えるママ友関係は継続できます。
同じママという立場でもいろんな人がいて、人間関係が増える分だけ、ちょっとしたことでトラブルにもなりやすいものです。一人では抱え込まずに、対処法を知っておくことで、早期解決がはかれることでしょう。付き合いが増えることで、何気ない出来事に共感できる楽しさや相談ごと、子育て情報の交換など、ママ友ならではの助かることも多いものです。お互いに助け合える、戦友のようなママ友が1人でもいてくれたら心強いですね。
2017年04月03日
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