
孫をかわいがってくれたり、預かってもらったりとありがたい祖父母の存在ですが、教育方針やしつけなどの価値観の違いで悩むママも多いようです。祖父母によって甘い、厳しい、口出しが多いなどの体験談と共に、ママたちがどのように祖父母との距離をうまく取っているのか見てみましょう。
祖父母にとって可愛い孫はしつけが甘くなる場合もあるようです。祖父母と孫のしつけに関する体験談をご紹介します。
「初孫となる8カ月の長女と祖母とで外食したとき、娘が気になるメニューをすべて注文し、食べきれず残すことになってしまいました。『食べ物を残してはいけない』という娘へのしつけが祖父母によって崩されることがあります」(30代ママ)
「祖父母は日ごろから3歳の息子をよくかわいがってくれるのですが、祖父母宅に預けた日はジュースや普段与えていないお菓子などを口にして帰ります。お腹がいっぱいで夕食を食べてくれないので量を考えて欲しいです」
(20代ママ)
子どもの食事に関するしつけの概念などは年代によってかなり差があるようです。常識や価値観の違いに関してはなかなか本当のことは言いづらいので、うまく断ったり、割り切ったりとママたちもいろいろな方法で乗り切っているようです。
「小学校4年生になった娘には、毎月300円のお小遣いを渡しています。少額ですがお金の大切さを理解してほしいので、友達と出かけるなど、使う用事があるときはちゃんと別で渡していました。しかし祖父母が、週末会うと度々こずかいを私に内緒であげており、甘やかさないで欲しいと感じます」
(30代のママ)
「祖父母は、孫に何かしてあげたいのか、いつもいっしょに外出する機会があると、何か買い与えようとします。5歳の娘もよくわかって『おじいちゃんちの子になる』といって甘える始末。負担になりたくないので、あまりそういう状況にならないときに遊びに行くようにしています」
(20代のママ)
「6歳、4歳の姉妹を育てています。祖母は何かとプレゼントしてくれるのはありがたいのですが、同姓なので、次女はお下がりがあるからと長女にしか渡されないことが多く、次女も理解できる年齢なので、あげるのなら平等にしてほしいです」
(30代のママ)
祖父母と孫の間でよく出てくるのがお金に関することかもしれません。つい孫にお小遣いを多く渡してしまいがちな祖父母が多いようです。
筆者も小さいときには同じ経験をして、子どもながらには嬉しかったことを記憶していますが、親となった今は、お金のしつけをするためにも少し考えて欲しいと思ってしまうことがあります。祖父母と孫の間で起きる永遠のテーマなのかもしれませんね。
「夫の両親が、同じ年で同姓の孫同士をいつも引き合いにだして比べます。『○○はまだはしが上手くならんのか、○○はもうできていた』など子どもの前で優劣をつけないで欲しいです」
(30代ママ)
「同居している祖父母は、何かとしつけが厳しいです。現在3歳になった長男がはしやスプーンを何回も落としたり、好き嫌いしたりすると大声を荒げて怒ることも。食事は楽しく食べたいのに息子も顔色を伺うようになりました。聞き分けがないと押入れにいれようとしたり、家の外へ出そうとしたり口出しがすごいです」
(20代ママ)
親と祖父母の価値観の差から、不満に感じることもあるようです。祖父母の子どもの頃より子育ての環境も大きく違う部分もあるでしょう。
祖父母によるしつけが、親の意向と違うとき、上手く関係を築きながら伝えられる方法を考えてみましょう。
祖父母も孫のためを思ってがんばってくれるのですが、時代の価値観の差や、意見はいつでも同じでないのは当たり前かもしれません。そういう考え方もあると受け入れながら、お互い負担にならない距離感で子どもをしつけられるとよいのかもしれません。
「現在2歳になる長男がいますが、なんでも”人より早くできる”ことを褒める祖父母にふりまわされるように、息子にがんばらせていました。私も完璧な良妻賢母を目指していたことに気づき”できるようになるから大丈夫”など、思ったことを伝えると随分楽になりました」
(30代のママ)
「夫の父である義父がまだ1歳の孫に、『利き手は右手であるべき』と娘のおもちゃの取り方から食べ方など、何かと口出しが多く、最初は言われることすべてが気になっていましたが、私の中である程度聞き流せるようになりました。私よりも、息子であるパパや、孫本人が訴えたほうが聞き入れてもらいやすいです」
(30代のママ)
祖父母もパパママも孫、子どもを思う気持ちは大切にしたいですよね。しかし、それが子どもの負担になっているときには素直に伝えることも大切なようです。
ちょっとしたコミュニケーションで理解し合えることもあるのかもしれません。
祖父母に子育てに参加してもらうことで、ママの気持ちに余裕ができるなど、メリットもあるようです。
親が責任をもって育児するのは当然ですが、先輩ママたちによると、親以外の祖父母との交流やしつけを通して、子どもの順応性や社会性が身につく機会になる場面もあるようです。
「今は自転車が1人1台与えたりするけれど私が子どもの時代は、近所のみんなで1台を譲り合って乗るものだったのよ」など『私が若い頃はこうだった~』という祖父母の昔語りから、昔の生活様式や戦時中のリアルな体験談を聞く機会がある場合も多いようです。
今の生活のありがたみや、物を大切にしたい気持ちが親も参考になり、子育てを見直すきっかけになった、という声もありました。
「孫そだて」は昔に比べると現在は物も情報も豊富になり、厳しい時代を生きてきた祖父母から見ると口出ししたいことはあって当然なのかもしれません。しつけに関する親の育児方針と、祖父母の価値観の違いをお互い認め合いながら、祖父母に子育てに参加してもらいましょう。
体力的にも、子育てはエネルギーを使うので、祖父母にとって負担になり過ぎない距離感の配慮をしながらみんなで子どもを育てていけるとよいですね。
2017年11月29日
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