子どものイヤイヤ期はなぜ起こるのか、イヤイヤ期はなぜあるのかと悩むママもいるのではないでしょうか。今回は、イヤイヤ期はなぜ起こるのか、子どもがイヤイヤする理由と対処法、イヤイヤ期がない場合はなぜなのかを筆者の保育士経験やママたちの体験談を交えてご紹介します。
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2歳前後の子どもがさまざまな場面でイヤイヤすることがあると、これはイヤイヤ期なの?イヤイヤ期はなぜあるの?と悩むママもいるようです。子どものイヤイヤ期は、なぜ起こるのでしょうか。
厚生労働省の資料によると、1歳以上3歳未満児の頃は、自我が芽生え、強く自己主張することも多くなるようです。自分の思いや欲求を主張し、受け止めてもらう経験を重ねることで、他者を受け入れることができ始める一方、自分の思う通りにできず、もどかしい思いをしたり、寂しさや甘えたい気持ちが強くなって不安定になったりと、気持ちが揺れ動くこともあるとされています。
子どもが自己主張をするなかでイヤイヤすることが増え、ママたちには「イヤイヤ期」と呼ばれることもあるのかもしれません。最近では、ポジティブな言葉を使った「めばえ期」や「自分で期」などと呼ばれることもあるようです。
子どもが、ママが言うことを受け入れてくれないときなど、なぜイヤイヤしているのかがわからず、困ることもあるかもしれません。子どものイヤイヤはなぜ起こるのか、ママたちが考える理由を聞いてみました。
「2歳になる前から、『帰りたくない』『食べたくない』など、イヤイヤすることが増えました。子どものイヤイヤ期がなぜあるのか考えると、自分の気持ちが言葉で伝えられないときにあるのかなと感じていました」(2歳児のママ)
1、2歳頃は、まだ言葉がうまく使えない場合もあるかもしれません。子どもは、自分の気持ちを伝えたくても、うまく伝えられずにイヤイヤすることもあるようです。
「服のボタンをはめたくても、うまくできずに泣くことがありました。私が手伝おうとするとさらに泣いて嫌がるので、自分でできないことが悔しくてイヤイヤするのかなと感じました」(3歳児のママ)
自分でやってみたいけど、うまくできないことがもどかしくて泣くと感じるママもいるようです。自分でやりたいと思っていることは、大人が手伝うことに対してもイヤイヤすることがあるかもしれません。
「夢中になって遊んでいる息子に、『ご飯の時間だからお片づけしよう』と声をかけると嫌がり困っています。遊びを中断されたことが嫌だったようです」(2歳児のママ)
自分のやりたいことに集中していると、中断されたことでイヤイヤする子どももいるようです。まだこれをしていたい、それはやりたくないという気持ちからイヤイヤすることもあるのかもしれません。
子どもがイヤイヤしたとき、どのように対応すればよいのか知りたいママもいるのではないでしょうか。筆者の保育士経験やママたちの体験談を交えて、実際にしていた対処法をご紹介します。
「靴を自分で履きたいと泣いたとき、『自分で履きたかったんだね』と、子どもの気持ちを受け止め、見守るようにしました。時間はかかりましたが、自分でできたことに満足して機嫌もよくなりました」(3歳児のママ)
イヤイヤ期の子どもが泣くときは、まずその気持ちを受け止め、やりたいようにやらせてみるという対応をしたママもいるようです。筆者が保育士をしていたときも、子どもの気持ちを考えてから、共感する言葉がけをしていました。子どもの気持ちを尊重して、やらせてみると、子どもたちも欲求が満たされたようで泣き止むことがありました。
「洋服を着るのを嫌がったときは、2種類程度の少ない選択肢を出し、子どもが自分で選べるようにしています。自分で選んだ服はスムーズに着てくれます」(2歳児のママ)
筆者が保育士をしているときも、子どもたちに「今度は〇〇か〇〇してみようか。どっちがいい?」など、自分たちで決められるような提案をしていました。子どもたちが、自分の気持ちを伝えられたと感じる経験ができるように配慮できるとよいかもしれません。
「子どもがイヤイヤしているときは何を言っても聞いてくれないので、落ち着くまで待つようにしています。しばらくしてから、どうしたいのか子どもに聞くと、落ち着いて話してくれました」(3歳児のママ)
イヤイヤと泣いているとき、大人もどうしてよいのかわからずに困ることもあるかもしれません。筆者も、保育園でイヤイヤしている子どもがいるときは少し様子を見て、落ち着いてから子どもと話をすると、スムーズに対処することができました。
イヤイヤ期はなぜあるのかと悩むママがいる一方、うちの子はイヤイヤ期がないと感じるママもいるようです。イヤイヤ期がないと感じるのはなぜなのか、ママたちに聞いてみました。
「うちの子は元々穏やかな性格なのか、大泣きしたりかんしゃくを起こしたりすることがないので、イヤイヤ期はないのかな?と感じていました。子どもの性格によっても、イヤイヤを感じやすい場合と感じにくい場合があるのかもしれないと思いました」(2歳児のママ)
子どもの性格によっては、イヤイヤ期を感じにくい場合やイヤイヤ期が始まる時期にも違いがあるかもしれません。2歳頃にイヤイヤ期がないと感じていても、4、5歳になってからイヤイヤ期が始まったと感じたというママの声もありました。
「上のお兄ちゃんのときはイヤイヤ期の対応に悩んだことがありました。下の子のときは、私もイヤイヤ期とはこういうものだとわかっていたので、イヤイヤ期をあまり感じなかったように思います」(2歳児のママ)
上に兄弟がいることでイヤイヤ期に対する心構えができ、イヤイヤ期がないと感じるママもいるようです。ママが対応できないときは、お兄ちゃんやお姉ちゃんが下の子のイヤイヤに対応してくれることで、ママがイヤイヤを感じにくい場合もあるのかもしれませんね。
子どものイヤイヤ期はなぜ起こるのか、イヤイヤ期はなぜあるのかと考えるママもいるのではないでしょうか。イヤイヤ期の理由は子どもによっても違いがあるかもしれませんが、自分でやらせてみたり、選択肢を提案してみたりと、さまざまな対応をしているママがいるようです。
子どもの性格などによってもイヤイヤ期がないと感じることもあるかもしれませんね。ママも落ち着く時間を作りながら、イヤイヤ期の子どもにあわせた対応ができるとよいのではないでしょうか。
※記事内で使用している参照内容は、2018年7月20日時点で作成した記事になります。
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