夫婦の「子育ての価値観」の違い。子どもを混乱させないための解決策とは

夫婦の「子育ての価値観」の違い。子どもを混乱させないための解決策とは

子育てに関する価値観、夫婦の間であっていますか?子どもの人格などに関わるかもしれないと考えると、夫婦で価値観が違うと些細な部分でも気になりますよね。子育てに対する価値観の違いから、夫婦喧嘩になることも。喧嘩は避けたいですし、価値観の違いで子どもが混乱しないかと心配しているママもいるかと思います。周りのママの体験談から解決策を考えてみました。

夫婦で子育ての価値観の違いを感じる?

周りのママたちはどんなときに子育ての価値観の違いを感じるのでしょうか?ママたちの声を聞いてみました。


子どもの生活習慣について価値観の違い

「子どもの生活リズムの重視の仕方が違いました。夫は夜寝る時間、保育園の遅刻、夜でもおやつをあげるなど緩い部分もあるのですが、私は生活リズムはできるだけキッチリさせたい方で、価値観の違いを感じます」

「歯磨きに関して、今は子どもの歯だし、そんなに必死にならなくてよいんじゃない?とうい夫に対し、私は乳歯のときからのケアが大事、習慣が大事という考えでもめました」

「しつけ、あいさつ、好き嫌いなど基本的な生活態度に対する価値観がズレてるなと感じます」


子どものマナーについての価値観の違い

「1歳の子どもですが、食事に集中できずに遊び食べやテレビを見ながら食事をする姿が多いです。

それでも毎回完食してくれるので私は構わないと思うのですが、夫は食事だけに集中してほしいみたいで。テレビを見ながら食べている子どもに怒っている様子を見ると、価値観の違いを感じます」


子どもの体調や成長に関する価値観の違い

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「子どもの病気を軽視するのが一番イライラします。まだ熱があるのに外に連れ出そうとしたりして、少し喧嘩になりました」

「息子が他の子に比べるとできないことが多く、幼稚園でも指摘されて私はかなり心配しているのですが、夫は『それも個性だから別にいいんじゃない?』と取り合ってくれません」


子どもを甘やかせるかの価値観の違い

「夫は全体的に子どもに甘く、私はちゃんと自立させたい方です。外出先で抱っこをねだられると、すぐに夫は抱っこしてしまいます。ご飯や歯磨きなど、やるべきことを優先したいのに、夫はねだれらるとすぐオモチャを出してきたりと、甘やかすポイントが少しズレています」

「勉強しなきゃいけないのに、声かけをしてくれないどころかいっしょにテレビを観て盛り上がっている旦那を見ると苛立ちます」


子どものトラブルに関しての価値観の違い

「私的には“大変なこと”と思っても、夫的には『たいしたことではない。それくらい男の子ならやるよ!』っていう感じで捉え方が違ったときがありました」

夫婦で子育ての価値観をあわせたい部分

子育ての価値観が夫婦で違うと、何かと衝突してしまいがちですよね。ママたちはどんな部分の価値観をあわせていきたいと思っているのでしょうか。


生活習慣について

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「子どもの将来を考えて、寝起きの時間や歯磨きなどは徹底させたいです。夫は『小さい今の時期から徹底しなくても』と考えているようですが、毎日の積み重ねが大切だと思うので譲れない部分です」

「夕飯前のおやつは控えるように、夫からも子どもに注意してほしいのに、なかなか協力してもらえません」


子どもの体調不良について

「子どもが体調悪いときはきちんと見ていてほしいです。小さいときは熱が出やすいと聞きますが、心配する度合いが夫婦で違うと困ります」


いたずらをどこまで許すか

「本棚と引き出しの中身をキャッチ&リリースがマイブームの1歳の娘。探求心も大切な時期だと理解しているつもりですが、薬箱など触ってほしくない引き出しもあるので叱り付けをはじめました。触ってもいい場所、触ったら叱る場所が夫婦間で多少ズレがあったので、夫と話して決めました」

多くのママが、最低限の生活習慣はあわせていきたいと答えていました。保育園や幼稚園の入学をきっかけに価値観の違いを強く感じ始める夫婦が多いようです。

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夫婦で子育ての価値観が違ってもよい部分

子どもにとっても、夫婦の価値観が同じほうがよい部分もあるかと思いますが、必ずしもそうとは限らないようです。価値観が違っていてもよい部分を具体的に聞きました。


子どもの好き嫌い

「子どもが嫌いな食べ物を残すと私は毎回注意しますが、夫に子どもの食事を任せたとき、夫は注意しません。そういうときがあってもよいかなと思います」


子どもの時間の使い方

「門限など時間の使い方に関して、私はとても気になります。夫は私ほど厳しくないので、子どもにとっては両親ともに厳しくないほうがよいのかなと思い、夫婦のバランスをそのまま子育てに活かしています」


子どもの習い事

「習い事についての価値観はズレていてもよいかなと思います。子どもが好きな習い事は続けて欲しいと私は思っていますが、夫は習い事はしないで、子どもに自由な時間を過ごしてほしいと思っているようです。子どもが自分で選べばよいと思っているので、価値観がズレていても気にしません」

子どもが思い悩みすぎないよう、あえて抜け道を作っているという夫婦がたくさんいました。

子どもを混乱させないための解決策

夫婦で言っていることが違うと、子どもは混乱しますよね。周りのママはどうしているのか具体策を聞きました。


夫婦で価値観があうよう話しあう

「夫と話しあいます。育った環境が違うので、やはりそこが関係しているのだと痛感しますが、お互いのよい部分が育児に反映できるよう話しあいます」

「なるべく夫婦間の価値観が合致するように、理解する努力をしています。ただし、妥協できない部分は主張して、理解してもらえるように話します」


夫婦どちらかの意見にあわせる

「パパとママの言うことに違いがあると子どもが戸惑うので、パパの考えのほうが、子どもにとってはよいと思うことは、私が余計なことを口出すのは控えますし、その逆もあります」


子どもに夫婦で価値観が違うことを伝える

「子どもにはひとつの価値観を押し付けたくないので『パパはこう思ってるけれど、ママはこう思う』などちゃんと説明しています。価値観すべてを夫婦であわせなくてもよいものもあるのかなと思ってます」

子育ての価値観が違っても、子を思う気持ちは同じ

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子どもを間近にみている夫婦でも、子育てに対する価値観は違うのが当たり前のようです。一生懸命子育てに向き合っているからこそ、お互い衝突する場面もあるのではないでしょうか。

子育てに対する価値観の相違で悩みすぎずに、ご家庭にあったやり方で子育てをしていけるとよいですね。

2017.09.13

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