失敗したくないランドセルの選び方。価格、素材、重さ、色…どれを重視するべき?

失敗したくないランドセルの選び方。価格、素材、重さ、色…どれを重視するべき?

小学校の入学準備。いろいろな物をそろえていきますが、毎日使うランドセルは一番気になるところではないでしょうか。いろいろな種類があるけれど、どれがうちの子にあっているの?今回はママたちの失敗談と合わせて、ランドセル購入のポイントや選び方について紹介いたします。

購入時期

ランドセルの購入時期は年々早くなり、夏から秋にかけての購入が多いようです。夏になると各店頭ではランドセル置き場も拡張され、ランドセル商戦がはじまります。

メーカーの新作ランドセル発表は春頃に出そろい、カタログが入手できるようになります。気になるブランドがあるようでしたら、だいたい一年前から視野に入れておくと良いでしょう。

価格の差

いざ購入しようと調べてみると、その価格の差に驚くかと思います。2万円代から10万円を超えるものまで、何が違うのか一つ一つ確認するのは大変な作業です。価格の差はどこで決まるのか、簡単にまとめてみました。


素材

素材
© Silvia Ottaviano – Fotolia

ランドセルの素材は大きく分けて、天然皮革と人口皮革の2種類があります。天然皮革の中で多く使われているのは牛革で、耐久性がとても高く、使えば使うほど体になじみ、風合いがでてくるのが特徴です。

天然皮革の中で最も高いとされるのがコードバンで、馬の臀部からとれる革です。一頭からわずかしか取れないため、入手困難な素材です。しかし牛革と比べ耐久性も倍以上あり、繊維が緻密で美しい光沢がでるのが特徴です。

一番多く使用されている素材は、人工皮革(クラリーノ)です。天然皮革と比べ軽量で、色の種類も豊富で安価なものが多いことが特徴です。素材にもさまざまなタイプがあります。

・スタンダードタイプ(クラリーノ・コードレ・ベルバイオ)
・高密度タイプ(エアヌール)
・超高密度タイプ(エクセーヌ)

以上のことから、それぞれの特徴を生かし天然皮革と人工皮革を部分的に使い分けているランドセルもあるようです。


機能性

最近のランドセルにはいろいろな機能がついています。A4フラットファイルがはいる幅広タイプや、夕暮れ時の帰宅のため反射材が入ったタイプなど、ちょっとした機能も気にかけてみましょう。


耐久性

素材による耐久性の差もありますが、作り方による差もあるようです。肩ベルトや外側の角、内部の底やかぶせ部分を確認してみましょう。衝撃に耐えられるよう補強があるかどうかも、価格の差にでているようです。


ブランドとコラボレーションしている商品

ランドセルとは離れたブランドでも、ランドセルメーカーと共同して発売されている商品があります。

アパレルブランドやスポーツブランド、意外なブランドとのコラボレーション商品も多いので、お子さんが好きなブランドがある方は一度調べてみると良いかもしれません。

保証内容

購入の際、気にかけておきたいのは保証の部分です。小学生のママからこんな話を聞きました。

「男子ですが、女子に振り回されて背負っていたランドセルの肩ベルトが取れてしまい、修理へ。直るまで3週間ほどかかったので、その間はほかのバッグで代用。メーカー保証が6年間あったので、無料で直してもらえました。6年間保証はほとんどのメーカーについていると思いますが、保証があるかないかの確認も大事だと思いました」

頑丈なランドセルも、取り扱いによっては壊れることもあるということなのですね。多くのランドセルに「6年保証」は付いているようですが、その内容はさまざまです。

自然に壊れた場合と故意に壊してしまった場合、有償か無償かはメーカーによって異なります。修理に数日かかった場合、無料で代替えランドセルを貸してもらえるか、修理に出すための送料は自己負担になるのかなど、もしものときも考えて確認してみると良いでしょう。

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人気のランドセル

水色と紺色のランドセル

子どもが気に入ったランドセルが一番ですが、最近の流行も視野にいれておきたいところです。色・重さに注目してみました。


〈女の子〉

1位ピンク系

2位パープル系

3位ブラウン系

女の子たちには淡い赤系の色が人気のようです。色合いはさまざまで、こだわりたい部分かもしれません。3位のブラウン系も同様で濃い色よりも薄い色のランドセルが多いようです。2色使いのランドセルが出ているのも、最近の傾向です。


〈男の子〉

1位ブラック系

2位ブルー系

3位ブラウン系

男の子たちにはこの3色が人気のようです。女の子に比べ色の種類は少ないものの、ブラック×アイボリー、ブラック×シルバーなど、2色使いの種類が豊富のようです。


重さ

通学路が長ければ長いほど、体への負担を考えて軽いものを選んでであげたいですよね。軽さを売りにしているランドセルもあり、1000gを下回るランドセルもあるようです。

天然皮革よりも人工皮革のほうが軽く、多くのシェアを占めています。教科書やノートなどをたくさん入れても負担にならないよう、極端に重すぎないランドセルが人気のようです。

ママたちの失敗談

小学生以上のお子さんを持つママたちに、ランドセル購入での失敗談についてを聞きました。これからランドセルを購入しようとしているママは選び方の参考にしてみるのもいいかと思います。


ランドセルの色選びで失敗

ランドセル購入の際、ちょっとしたバトルがありました。私たち夫婦は品の良い「ブラウン」をすすめたが、本人は「ピンク」が良いと言ってピンクを購入。でも小学5年生のとき「ブラウン」がよかったと後悔していました(笑)


装飾での失敗

キラキラしたランドセルが良いと言って刺繍やストーンのついたランドセルを購入しました。低学年の頃は気に入っていましたが、高学年になる頃にはついていたストーンも取れてしまい、装飾が嫌になってしまったようです。シンプルなデザインが良かったのかも。


重さで失敗

高級感があったので牛革のランドセルを購入。まだ一年生の女子のため体が小さく、教科書をいれると重そうです。

雑に扱っている様子をみると、高級感なんて気にせず人工皮革のランドセルで十分だったかもしれません。早く大きくなって、体に馴染んでくるのを待ちたいと思います。

「毎日お気に入り」のランドセルを見つけよう

ランドセルと女の子

ランドセル購入は子どもの成長を感じられる大切なイベントの一つだと思います。

子どもの意見をそのまま受け入れていいのか?ずっと使ってくれるのか?など…親としてはいろいろな思いがよぎるかと思います。失敗ポイントを確認しつつ、親子で大満足のランドセルをみつけましょう。

2017.07.18

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