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新生活に慣れてきた5月。園に行きたがらない子どもの変化に気づくには
2017.05.21
最近どうも子どもの元気がなく、登園・登校を渋るように…。一体どうしてしまったのかとママも不安になりますよね。新生活に慣れてきた5月に子どもにどのような変化が表れやすいのか、その原因やママができるフォローなどについて考えてみました。
子どもの様子を観察してみる
新学期にはやっと慣れてきたけど、5月に何となく元気がなくなる子どもにはどのような変化が表れやすいのでしょうか?例を挙げてみましょう。
心の異変
・保育園や幼稚園に行きたがらない
4月には笑顔で張り切って登園していたのに、長期の休み明け、なぜか朝から元気がなく、登園を嫌がるように。
・イライラしやすくなる
ちょっとしたことでイライラするようになったり、ぐずったりするようになる。
・今までできていたことができなくなった
今まで自分でやっていた着替えなど、急にできないというようになり、ママにやってもらいたがる。
・園での話をしたがらなくなった
最初の頃は園での出来事を色々と楽しそうに話してくれたのに、あまり話してくれなくなる。
体の変化
・朝、なかなか起きられない、眠れない
朝は何度起こしてもまた寝てしまう、夜は寝付きが悪く、なかなか寝ない。
・食欲がない
好きな食べ物でも、以前よりあまり食べなくなってしまう。
・疲れやすい
以前は園から帰宅しても元気に遊んでいたのに、ゴロゴロと横になっている。
・頭痛や腹痛
「頭が痛い」「お腹が痛い」といわれて病院に連れて行ったけれど、何ともなかったということも。でも本人は本当につらそう。
さまざまな要因から
がんばろうとする気持ちはあっても、いろんな要因で子どもが不安定になっていることが考えられます。
真面目な子ほど頑張ってしまう
真面目で完璧主義な子ほど、進級やクラス替え、担任の先生が変わるといった新しい環境に早く馴染まなければと焦って頑張ってしまいがち。
しかし長期の休みでプッツリと緊張の糸が切れて、さまざまな心配な様子が浮き彫りになってくることが多いのです。
新しい環境が思っていたものと違った
子どもが期待していたような園生活と、実際の集団生活で我慢しなければいけないことなどのギャップに、やる気をなくしてしまうこともあります。
ママの愛情を確認したいことも
ずっとママと一緒の生活だったのが入園を機に離れてしまうので、ママの愛情を確かめたいという甘えたい気持ちが、不安定にさせてしまうこともあるようです。
筆者の息子が通っていた幼稚園の園長先生は「慣れないうちは特に頑張っているから、お家でたくさん褒めて、甘えさせてあげてくださいね」と言っていました。
休み中の生活習慣の乱れから
休み中、遊びの予定や生活時間の乱れで、だるさや疲れやすさを引きずっていることもあるので、規則正しい生活に戻すことも大事です。
ママができるフォローとは
不安定な気持ちになった子どもを元気にしてあげたいけれど、どんなフォローの仕方をすればいいのでしょうか?
子どもの話を聞く
園での話をさりげなく聞いて、子どもの気持ちに寄り添いましょう。ママがオロオロしていると子どもも不安になるので、落ち着いて接したいものです。
「クラスでこんなことがあった」という話を聞けると、ママも具体的に解決に結びつけるようフォローもしやすいのです。
ゆったりと過ごす
休み中の遊び疲れということも多いです。つい子どもに言ってしまいがちな
「早く早く」
「時間に間に合わないよ」
「がんばって」
などと急かす、奮い立たせるような口調は避けましょう。
園からの帰宅後や週末などは、休養を優先してのんびりと過ごせるようにするといいですね。
体を動かして遊ぶ
疲れが溜まっていたら休養も大事ですが、家でじっとしているままでは気持ちは晴れません。
天気のいい日に公園などに出かけて、日光浴をしながら子どもの好きな遊びを取り入れ、体を動かし汗をかいて遊ぶと、心も体もスッキリします。
出かけられない場合も、家でママやパパとたくさんスキンシップをとって遊んであげると満たされた気持ちになれます。
まだ体力がついていかないことも…
筆者の子どものお友達Aちゃんは家から園までが少し遠く、朝は早い園バス、帰宅は遅めの時間になることもあり、入園したての頃は疲れやすくお昼寝を欠かせませんでした。
そして5月には登園を嫌がるようになり、毎朝泣いてしまうのでママも困っていましたが、徐々に園生活に慣れ体力が付いてくると楽しく登園できるようになってきました。
気持ちが不安定になることに加えて、小さい子どもはまだ体力がついていかないこともあるので、ママが気づいてあげられたらいいですね。
疲れをためないように
大人でも新しい生活で疲れがたまると「だるい」「学校や会社に行きたくない」というような気分になることが多いので、子どもも同様に不安定になることがあっても不思議ではありません。
しかし子どもは自分の気持をうまく伝えにくいので、ママやパパが汲み取ってあげられるようじっくりと向き合い、不安や疲れを取り除けるようにフォローをしてあげたいですね。