生後3週目あたりの赤ちゃんが泣き止まなかったり、寝なかったり、機嫌が悪かったりする「魔の3週目」。「なんで泣き止まないのか」「どこか悪いのか」と心配になったり、初めてのことに戸惑い子育ての大変さを実感するママ・パパもいるでしょう。今回は、魔の3週目の乗り切り方や便利なアイテムなどを紹介します。
赤ちゃんとの生活にも少し慣れてくるはずの生後3週目。生まれたばかりの頃はすやすやと寝ていることが多かったのに、この時期になると母乳をあげてもオムツを替えても抱っこをしても、赤ちゃんが泣き止まない。寝ない。機嫌が悪い。そんな時期が訪れる場合があります。
これは「魔の3週目」という言葉で表されることもあり、ママやパパが子育てで初めて悩む時期かもしれません。なぜ魔の3週目はあるのでしょうか。
魔の3週目頃の赤ちゃんが泣きやまない、寝ない、不機嫌などの理由にはいくつかの諸説があります。必ずしも正解はなく、以下のようなさまざまな要素が掛け合わさって泣くのかもしれません。
生後2カ月頃までは、赤ちゃんが連続して起きていられるのは1~2時間程度。それ以上続けて起きているときは、実は眠いのかもしれません。赤ちゃんは、眠くても自分で寝入ることが苦手です。眠れないために疲れて、泣き続けている可能性があります。
大人でも眠いのに眠れない時はイライラしてしまいます。赤ちゃんが2時間以上起きていると気付いたら、グズグズする前に寝かしつけてあげるとよいかもしれません。
赤ちゃんは、母乳やミルクを飲める量がどんどん増えていきます。生後3週目あたりで、それまで満足していた量では足りなくなっているのかもしれません。
赤ちゃんが暑い、もしくは寒いと感じているのかもしれません。背中や首を触ってみて、汗をかいていたら暑い場合も。反対にお腹や背中など体幹部を触ってみて冷たくなっていたら、寒いというサインの可能性があります。
あたたかく包まれていたママのお腹から出てきて、外の世界との違いに気付き始めた時期なのかもしれません。
また、赤ちゃんが泣き止まない時は、全身をよく見て異常がないか確認しましょう。もしかすると、髪の毛や糸くずなどが手足の指に絡まってうっ血してしまう、ヘアーターニケットの可能性なども考えられます。過度に心配する必要はありませんが、靴下を履かせている場合などは念のため確認してみるとよいかもしれません。
生後3週間目の赤ちゃんは視力がまだ弱いので、聴覚を通して安心させてあげるとよいでしょう。ママ・パパがたくさん話しかけることで、泣いていた赤ちゃんが落ち着くことも。
また、ママのお腹の中を思い出すような胎内音のアプリや、雨や川のせせらぎなどの自然の音が流れる動画などが効果的だったというママも。また、ビニール袋をこすりあわせたカシャカシャという音も、好んで泣き止む赤ちゃんもいるようです。
母乳の場合は、必要な量が出ているのか不安なママもいるでしょう。母乳は、欲しがるだけあげても問題ありません。ママと赤ちゃんのコミュニケーションにもなるので、授乳中に赤ちゃんが安心している様子であれば、回数を増やしてみてください。
ミルクの場合は母乳に比べ消化が悪いことなどから、あげすぎはよくないと言われています。様子を見ながら、赤ちゃんがもっと飲みたそうであれば、少しずつ量を増やしていくとよいでしょう。
ママが疲れていてイライラしていると、その気持ちが赤ちゃんに伝わることもあります。赤ちゃんがどうしても泣き止まずにママも精神的につらい場合は、赤ちゃんを安全なところに寝かせて、少し休んでみては。
魔の3週目を乗り切るために、便利なアイテムを紹介します。
まだ体重が軽い赤ちゃんとはいえ、ずっと抱っこしていると腱鞘炎になったり、肩や腰が痛くなってしまうことも。そんなときにはスリングが重宝します。
装着は慣れるまで少し練習が必要ですが、いざ赤ちゃんを入れてみると、ママとピッタリくっつく安心感であっという間に寝てしまう赤ちゃんもいるほど。また片手が使えるようになり、簡単な家事をしたりおやつを食べることもできるので、ママのストレスが減るかもしれません。
スワドルとはおくるみ、アフガンとも呼ばれ、赤ちゃんを包む巻き物や布をさします。赤ちゃんは布で包まれるとママのお腹にいるようで安心するといわれ、スワドルは世界中で使われています。
スワドルの種類はさまざまで、素材はガーゼや綿が多く、形は大きい正方形のものや星型のものなどがあります。スワドルには赤ちゃんのモロー反射を対策する役割もあるので、きつめに巻くのがよいでしょう。
赤ちゃんはおしゃぶりを咥えると精神的に落ち着くとされています。うまく使うと泣いている時間を減らせたり、寝かしつけがラクになったりするでしょう。
おしゃぶりに慣れるまで少し時間がかかる子もいます。赤ちゃんがうまくおしゃぶりを吸えるようになるまで、何度か試してみるとよいでしょう。
子育ては次から次に新しい壁があらわれ、子どもが大きくなってからの悩みは、また違った種類のものでしょう。魔の3週目も後になって思い返すと「なんであんなことで悩んでいたんだろう」と感じることもあるかもしれません。赤ちゃんだった頃の子どもにもう一度会いたいと思うこともあるでしょう。
赤ちゃんの気持ちは誰にも分からないので、もしかしたら泣いていることには理由がないのかもしれません。重く捉えすぎずに、周りに助けてもらいながら、魔の3週目を乗り切れるとよいですね。
河井恵美(エミリオット助産院)
看護師・助産師の免許取得後、大学病院、市民病院、個人病院等、様々な診療科を経験し、助産師歴は25年。青年海外協力隊でコートジボアールとブルキナファソに赴任した後、国際保健を学ぶために兵庫県立大学看護学研究科修士課程に進学・修了。現在は、シンガポールの産婦人科クリニックに勤務し、日本人の妊産婦さん方のサポート。世界にいる親御さんを応援するため、インターネット上でエミリオット助産院も開設している。
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