離乳食に作るアジの和風&洋風簡単レシピ。つみれ汁やリゾットの作り方

離乳食に作るアジの和風&洋風簡単レシピ。つみれ汁やリゾットの作り方

離乳食にアジを使ったメニューを作ろう

2020.03.29

離乳食にアジを使ったメニューを作りたいとき、いつから赤ちゃんにアジを与えてよいのかや、アレンジレシピについて知りたいママもいるでしょう。離乳食にアジを取り入れたママたちの体験談とあわせて、あんかけやつみれにする和風アレンジ、トマトを使ったソテーやシチューにする洋風アレンジの簡単レシピをご紹介します。

離乳食にアジはいつから取り入れた?

アジ
iStock.com/Promo_Link

アジはいつから赤ちゃんに与えられるのでしょうか。アジを離乳食に取り入れ始めた時期をママたちに聞いてみました。


20代ママ
20代ママ

離乳食後期に、アジを使ったメニューを初めて与えました。刺身用のアジを使うと、小骨や皮を取る手間がなく便利でした。スーパーの鮮魚コーナーでは下ごしらえを行ってもらえるので、そういったサービスも利用しています。

30代ママ
30代ママ

離乳食完了期に入ってから、アジを与えていたと思います。茹でてほぐした状態のものや、すり潰してつみれにしたものを冷凍保存し、ストックしていました。ほぐしたものは野菜と合わせてあんかけにしたり、つみれは汁物を作ったりするときにすぐに使えるので便利でした。


30代ママ
30代ママ

離乳食後期にアジを使ってつみれやハンバーグを作りました。アジの小骨が赤ちゃんののどに刺さらないよう、しっかりとピンセットで取っていました。骨は生の状態よりも、茹でてからのほうが取りやすかったです。


離乳食後期や完了期から、アジを赤ちゃんに与え始めたというママの声がありました。白身魚、赤身魚に慣れてきたら青魚を与えてみましょう。

初めて赤ちゃんにアジを与えるときは、少しずつ様子を見ながら与えるとよさそうです。赤ちゃんが食べやすいよう、アジの小骨と皮はしっかり取り除きましょう。アジを茹でてからのほうが骨を取りやすいというママの声もありました。

しっかりと塩抜きをすれば、アジの干物も離乳食に使うことができるようです。刺身用のアジを使うと下ごしらえの手間がなく、忙しいときに便利かもしれません。アジはあらかじめ茹でておくなどしてすぐに使える状態で冷凍保存しておけば、毎日の離乳食作りに役立ちそうです。


魚の分類と特徴

そもそも魚にはどのような分類があり、特徴はどのようなものでしょうか。青魚、赤身魚、白身魚に分類して紹介します。

青魚

青魚は、背中が青く光る魚の総称で、DHAやEPAといった不飽和脂肪酸を豊富に含んでいます。これらの栄養素は、脳の発達や血流の改善に役立つと言われています。離乳食では、アジ、イワシ、サバなどがあげられます。アジは比較的クセが少なく、離乳食初期から挑戦しやすい魚の一つです。ただし、青魚は小骨が多い場合があるので、丁寧に骨を取り除いてから与えましょう。

出典:魚食と健康について/農林水産省

https://www.maff.go.jp/j/syouan/johokan/risk_comm/r_kekka_sakana/h160531/pdf/1.pdf

赤身魚

赤身魚は、身の色が赤い魚で、筋肉中に含まれるヘモグロビンやミオグロビンという色素タンパク質が多いためです。鉄分やタウリンを豊富に含んでおり、貧血予防や疲労回復に効果が期待できます。離乳食では、マグロ、カツオなどが代表的ですが、離乳食中期以降に少量から始めるのがおすすめです。特にマグロはアレルギーのリスクも考慮し、慎重に進める必要があります。

白身魚

白身魚は、身の色が白い魚の総称で、脂肪分が少なく、消化吸収が良いのが特徴です。タンパク質が豊富で、離乳食初期から安心して与えやすい魚として人気があります。タイ、ヒラメ、タラ、カレイなどが挙げられます。加熱すると身がほぐれやすく、裏ごしやペースト状にしやすいため、離乳食のスタートに最適です。

出典:改定 離乳の基本/厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10_32.pdf


アジを使った離乳食の和風簡単レシピ

離乳食後期から完了期に食べられる、アジを使った和風簡単レシピ をご紹介します。

アジと豆腐のハンバーグ


アジと豆腐のハンバーグ
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  1. 豆腐をキッチンペーパーで包み、重石をして水切りする
  2. にんじんなどの野菜を刻んで下茹でする
  3. アジの骨と皮を取り除き、包丁で細かくたたいて、たたき身にする
  4. ボウルに1~3と片栗粉を入れて混ぜる
  5. 油をひいたフライパンに4を落とし、両面しっかり焼く

アジと豆腐を使ったふわふわ食感の、手づかみで食べられるハンバーグのレシピです。中に入れる野菜を献立に合わせて変えてみてもよいですね。

アジと野菜のあんかけ

  1. アジの骨と皮を取り除き、茹でて細かくほぐす
  2. ほうれん草とにんじんを刻み、下茹でする
  3. 鍋に2とだし汁を入れてひと煮立ちさせ、水溶き片栗粉でとろみをつける
  4. 1を器に盛り、3を上からかける

魚と野菜の栄養がいっしょにとれる一品です。アジのパサパサした食感が気になる場合でも、とろみをつけることで食べやすくなりそうです。

アジのつみれ汁

  1. アジの骨と皮を取り除き、包丁で細かくたたき身にする
  2. ボウルに1と片栗粉を入れてよく混ぜ、小さく丸めてつみれにし、茹でる
  3. 大根と玉ねぎなどの野菜を刻んで下茹でする
  4. 鍋にだし汁と2と3を入れひと煮する

アジを使った優しい味わいのつみれ汁です。細かく刻み下茹でしたうどんを入れて、主食としてアレンジしてもよいですね。

アジを使った離乳食の洋風簡単レシピ

離乳食後期から完了期に食べられる、アジを使った洋風簡単レシピ をご紹介します。

アジのトマトソースがけ

  1. トマトは皮と種を除いて刻む
  2. 玉ねぎを刻む
  3. アジを茹でて骨と皮を取りのぞき、細かくほぐす
  4. 鍋に1と2と水を入れて、野菜がやわらかくなるまで煮る
  5. 3を皿に盛り、4を上からかける

アジにトマトソースをかけた、洋風のアレンジレシピです。トマトの皮は赤ちゃんののどに貼りついてしまうこともあるようなので、しっかり取り除くとよいでしょう。

アジとほうれん草のリゾット

  1. アジの骨と皮を取り除き、小さく切る
  2. ほうれん草をさっと茹でて刻む
  3. 鍋に水と1を入れて煮立て、ほうれん草と軟飯を加えて2分ほど煮る
  4. 3に牛乳を入れひと煮する

クリーミーな味わいのリゾット風のレシピです。彩りに細かく刻んだにんじんなどの野菜を入れてもよいでしょう。

アジのトマトシチュー

  1. にんじんを刻んで下茹でする
  2. ブロッコリーの小房を刻む
  3. アジの骨と皮を取り除き、小さく切る
  4. 鍋に水と1と2を入れて煮立てる
  5. 4にトマトジュースと3を加え5分ほど煮込み、アジの身をほぐす

トマトジュースは無塩のものを選ぶとよいでしょう。仕上げに粉チーズを振りかけてみてもおいしくなりそうです。

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アジの保存方法

アジは足が短い食材ですが、保存方法はどのようにすべきか、冷蔵保存、冷凍保存に分けて紹介します。

冷蔵保存

離乳食に使うアジを冷蔵保存する場合、購入したらすぐに内臓とエラを取り除き、流水で丁寧に洗い、キッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取ることが重要です。特に離乳食では鮮度が大切なので、処理を丁寧に行いましょう。

その後、アジを1回分の離乳食に使う量に切り分け、それぞれをラップでぴっちり包んでから密閉できる保存袋に入れ、冷蔵庫のチルド室やパーシャル室で保存します。この方法で、当日または翌日を目安に使い切るようにしてください。

冷凍保存

離乳食のためにアジを冷凍保存する際は、下処理を済ませてから、離乳食で使う1回分ずつの小分けにしてラップでしっかりと包みます。さらに冷凍用保存袋に入れて空気を抜き、金属トレーに乗せて急速冷凍すると、鮮度や風味の劣化を最小限に抑えられます。

冷凍したアジは、約2週間を目安に使い切りましょう。使う際は、必ず冷蔵庫でゆっくりと自然解凍し、完全に火が通るまで加熱してから離乳食に調理してください。


ヒスタミンによる食中毒

ヒスタミン食中毒は、マグロ、カツオ、サバ、そしてアジなどの魚介類に多く含まれるヒスチジンという成分に、特定の菌が作用してヒスタミンが生成されることで起こるアレルギーに似た食中毒です。一度生成されたヒスタミンは加熱しても分解されないため、予防には購入から調理、そして食べるまでの徹底した温度管理が非常に重要となります。

魚を購入したらすぐに冷蔵庫に入れる、または適切に冷凍保存する、そしてエラや内臓を早めに取り除くことが推奨されます。鮮度が落ちた魚はヒスタミンが多く生成されている可能性があるため、離乳食の場合は特に限りなく新鮮なものを選び、決して鮮度が落ちた魚は与えないように注意しましょう。

出典:ヒスタミンによる食中毒について/厚生労働省

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130677.html


簡単レシピを活用して、アジを使ったおいしい離乳食を作ろう

離乳食を食べる赤ちゃんとママ
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今回はママたちがアジを離乳食に取り入れた時期や、アジを使った離乳食後期から完了期の簡単レシピをご紹介しました。アジを使った離乳食を作るときは、皮と小骨はしっかりと取り除くとよいでしょう。刺身用のアジを使うと、魚の下ごしらえが苦手なママや忙しいママも簡単に作れるのでおすすめです。

アジはあらかじめ下茹でしておき、製氷皿などに1食分ずつ入れて冷凍保存しておくと、離乳食を作るときに便利かもしれません。

アジのぱさつきが気になる場合は、あんかけにしてとろみをつけたり、豆腐を混ぜてハンバーグにしたりするとおいしくなりそうですね。離乳食にアジを取り入れて、赤ちゃんがよろこんで食べてくれるメニューが作れるとよいですね。

※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

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