整形外科医に聞く! 子どもの成長にとって理想的なシューズとは

整形外科医に聞く! 子どもの成長にとって理想的なシューズとは

「わが子には良い靴を履かせてあげたい」、「歩きやすい靴を選んであげたい」と考えるママやパパは多いはず。では「良い靴」とはどんな靴なのでしょうか。そこで、今の子どもに多い足のトラブルと原因から、理想的な靴を選ぶ際のポイントについて、整形外科専門医の先生に語っていただきました。

今、子どもの足が危ない⁉

ママやパパから見ると普通に見える赤ちゃんや子どもの足。特に問題を抱えているように見えない人も多いのではないでしょうか。

しかし、子どもの足のトラブルについて詳しい上高田ちば整形外科・小児科の千葉直樹先生は、こう警鐘を鳴らします。

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千葉先生
千葉先生

残念ながら今の子どもは、正しい歩き方ができる子が少なくなってきています。立っていてもグラグラすることが多い。そのために姿勢が悪く、集中力も続かないのです。

ちょっと歩いただけでも疲れやすい偏平足や、電車などの揺れる場所で踏ん張る際に大切な足指の力が弱い子どもが多いともいわれています。

子どものあし
Elvira Koneva/Shutterstock.com

では、子どもの足にこういったトラブルや不具合が多くなった原因はどこにあるのでしょうか。

子どもの足にトラブルが多くなった理由

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「歩くことが少なくなったのも、トラブルが増えた要因」と、千葉先生
千葉先生
千葉先生

トラブルが増えた原因は、住環境や生活スタイルの変化に因るところが大きいです。

具体的な原因は、


  1. 畳やカーペットからフローリングの生活になったこと
  2. ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きの期間が短くなったこと
  3. 全体的な運動量の不足

の3つ。

千葉先生
千葉先生

フローリングが足のトラブルに直結しているわけではないのですが、『フローリングは寒いから…』と家の中でも靴下を履かせる生活になると、指を広げることが制限され、足指の筋力がつきづらい状態に。

住環境スペースが限られているせいか、つかまり立ちや伝い歩きが減ったため、床に指がつかない『浮き指』というトラブルも増えています。

赤ちゃんの歩行
GingerKitten/Shutterstock.com

合わない靴を入っていることも大きな理由

千葉先生によると「間違った靴選び」も大きな原因だといいます。

千葉先生
千葉先生

子どもの足は成長が早く、半年で約1cm、それ以降は半年で約0.5cmずつ大きくなります。

小さすぎる靴は、指がまがる、かかとがすれるなどさまざまなトラブルを招きます。

 

また、逆に『すぐに大きくなっちゃうから…』と、大きめの靴を買って履かせているママやパパもいるでしょう。そうなると靴の中で足が動いてしまい、おかしな歩き方になってしまいます。

サイズだけでなく、靴の形状にも注意が必要です。

千葉先生
千葉先生

せっかくサイズの合った靴を履いていても底がまがりづらい靴はNG。しっかり地面を蹴って歩くのに、曲がりやすい靴の2倍の力が必要になります。

 

さらに筋力の弱い子どもだと力を入れて地面を蹴ることができないため、蹴らずに地面をずりずり擦るよう歩く不自然な歩き方が身についてしまう可能性があります。

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底の曲がりやすさも、選ぶ際の重要なポイントに

整形外科医が教える!子どもにとって理想的な靴とは

では、子どもにとって理想的な靴を選ぶにはどこに注目したらいいのでしょうか。選ぶ際のポイントを千葉先生に聞いてみました。

千葉先生
千葉先生

靴やインソールは子どもの足の形を整え、足の変形や機能不全を防ぐ役割があります。さらに、未熟な機能を補い、正しい歩き方や動きへと導いてくれる働きも。そのために、しっかり選ぶことが大切です。

子どもにとって理想的な靴を選ぶ際のチェックポイント

千葉先生に具体的に靴のどの部分をチェックしたらいいのかを教えてもらい、ピックアップしてみました。ぜひ選ぶ際に参考にしてみてください。

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「3歳までは足の骨も軟骨で変形しやすい。だからこそきちんとした靴を履かせる必要があるのです」と千葉先生

《購入前のチェックポイント》

ベルトなどで甲の高さを調節できるもの

つま先は、足先~靴先まで5mm~1cm程度余裕がある(インソールの上に足を乗せて確認)

つま先の上部の空間にも余裕がある(上から押して確認)

・足への負荷が少なく、少しの力で歩けるもの

乳幼児期は踵をしっかりホールドし、足首をサポートする機能がある(歩き始めの時期は、足裏全体で着地するため、足首がしっかり固定されているものがベター)

指の付け根に沿って靴が曲がる、曲げた時に適度に弾力があるもの(特に4歳以降になると踵で着地し、つま先で蹴って歩く動きになるため)

子どもやお世話をするママやパパが履かせやすく、脱がせやすいもの


ママやパパによる定期的なチェックも大切

さきほども述べたように子どもの足の成長はとても早いものです。

千葉先生
千葉先生

買ってからもサイズアウトしていないか、靴があたって赤くなっているような部分がないか、こまめにチェックすることがとても大切です。

子どもの足の健康を考え開発されたニューバランス

整形外科である千葉先生に子どもにとって理想的な靴のポイントをレクチャーしてもらいましたが、店頭で1足ずつチェックしていくのは現実的に難しいですよね。

そんな中、千葉先生が太鼓判を押すおすすめの靴が、ニューバランスのキッズ&インファントシューズです。


足に問題を抱える人たちのための矯正靴メーカーとしてボストンで誕生

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ニューバランスジャパン本社の壁には、ブランド名の由来となったにわとりのモチーフが!

日本でも一般の人からアスリートまで愛好者が多いニューバランス。もともとはアーチサポートインソールや偏平足の矯正靴のメーカーとして、1906年にアメリカのボストンで誕生しました。

 

創業者が庭にいたニワトリがつま先3点でバランスよくたっている姿を見て「履いた人に新しい感覚をもたらす」という思いから「ニューバランス」というブランド名がつけられたそうです。

 

このようなブランドルーツはキッズシューズにも受け継がれています。そのため、「履かせやすく、子どもも歩きやすそうなので、サイズアップしてもずっとニューバランス」というママも多いとのこと。

 

今回、そのニューバランスから子どもの足の成長をサポートしてくれるニューバランス キッズのおすすめ商品をチェックしてみました。

健やかな足の成長をサポートしてくれる313シリーズ

シューズ

ニューバランスのキッズ・インファントシューズは、アメリカ本国と同じタイプをそのまま販売しているのではありません。

日本人の赤ちゃん、子どもの足の特徴や、発達などを研究。それをもとに日本国内で企画、デザインを考案しているため、足元から子どもの成長をサポートしてくれるのが特徴です。

「子どもの足の健やかな発達」のことを考え、試行錯誤を重ね、社内での厳しいテストなどをくり返して作られるため、企画から発売に至るまでに約2年もの時間を費やしています。

 

なかでも今回、注目したいのが子どもの足に必要な機能を満載した313シリーズ。整形外科医の千葉先生も全ての機能をみたうえで、前足部の安定性や履きやすさ、足の成長段階に応じた設計など、非常にバランスがよく良いシューズと太鼓判を押していました。

より赤ちゃんや子どもの足にフィットするよう0.5㎝単位のハーフサイズ展開にしたり、細やかに設計されているのがポイントです。

また、「履く、脱ぐ」でのストレスを少しでも減らせるよう、子どもでもベルトがすぐにゆるめられるデザインになっていたり(キッズサイズ)、ママやパパが片手でも履かせやすいよう履き口を全開にできる設計(インファントサイズ)など、随所に工夫が施されているのも人気の理由です。

313
子どもの足の成長をサポートする機能を満載した「313」シリーズ

ニューバランスでキッズシューズの企画を担当している桜井さん「ベルトが1つで開閉しやすく、履き口が全開するのも313シリーズの大きなポイントの1つです」

カラーも大人のスニーカーのようなシンプルなものから、キッズらしくかわいらしい配色のものまでラインナップされているので、好きな色やお気に入りのファッションテイストに合わせて選べるのが魅力です。

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どんなカラーにするかも、その年のトレンドやマッチングなどさまざまな角度から見当が重ねられ、決定されているそう

313シリーズは、安定性・軽量性・グリップ性・屈曲性・クッション性など、子どもの足の成長段階に応じて必要な機能を盛り込んだ設計になっています。

赤ちゃんの初めての一歩と履かせやすさが魅力のIT313Fシリーズ

不安定な歩みに対応できるよう屈曲性に優れたラバーソールを使っていたり、歩きはじめの赤ちゃんに必要な機能が備わった1足。片手でも履かせやすく、ママやパパ目線も取り入れられています。

<歩きはじめの赤ちゃんを考慮した安心・安全設計「313」シリーズ>

走る、ジャンプするなどアクティブな子どもの動きを足元からサポートするI0/PO313シリーズ

クッション性や耐久性に優れたアウトソールなど、子どもの足に必要な機能が網羅されている1足です。子どもたちの走る、ジャンプする、急に止まるなどのアクティブな動きを足元からしっかりサポート。外遊びやなわとび、鬼ごっこなどはもちろん、体育の授業などでも大活躍してくれるはずです。

<軽量・グリップ・屈曲・安定・クッション性を兼ね備えた「313」シリーズ>

上手に履くためには2足を交互で履くのがベター

子どもや赤ちゃんは、水たまりや泥がぬかるんでいる場所など、ママやパパが予想しないような場所に興味を示したりしますよね。また、赤ちゃんや子どもは大人に比べて体温が高いため、汗で靴の中の湿気も多くなります。

できるだけきれいに履くには、汚れや靴の中に入った砂などはその日のうちに取り除き、1日はいたら湿気を取るために次の日は休ませるようにしてください。

できれば2足以上を履きまわすときれいな状態で快適に履くことができます。

また、素材によってもお手入れ法は異なりますが、メッシュ地は洗剤などをつけて洗い流して下さい。

子どもの足の健康を考えるなら靴選びから見直そう!

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「足元がしっかりしていると歩いたり動くのが好きな子になりますよね」と、千葉先生とニューバランスの桜井さん

子どもの足トラブルや不具合が多くなった原因には、生活環境や住環境もかかわっていますが、なによりも子どもに合わない靴を履かせているのが大きな原因の1つと考えられます。

 

千葉先生が提唱する「子どもにとって理想の靴」のポイントは、

・指先から靴先まで5mm~1cm程度の余裕があるもの

・指先の上部の空間に余裕があるもの

・足の甲の調節がしやすいもの

それらをバランスよく満たしてくれるのがニューバランスの313シリーズです。

 

・子どもの足の成長に必要な機能を搭載

・成長段階に合わせた機能を採用

・脱ぎ履きしやすさを考えた設計

など、が特長。

 

子供の靴は見た目で選びがちだけど、子どもの足にとって必要な機能が備わっていることが大切。子どもの健やかな成長を願うママやパパも大満足できるシューズです。ぜひこの機会に313シリーズの魅力を体感してみてください!

整形外科医も太鼓判!子どもの足に必要な機能をすべて盛り込んだ「313」シリーズ

Profile

千葉直樹(上高田ちば整形外科・小児科)

千葉直樹(上高田ちば整形外科・小児科)

上高田ちば整形外科・小児科 院長。日本整形外科学会 整形外科専門医。 整形外科・リハビリテーション科を担当。お子様が楽しく通えて、お母様も安心のクリニック作りを目指して地域に貢献する医療に取り組んでいる。

2022年09月05日

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