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2017年06月05日

毎月の貯金額にプラス1万円。無理なく貯蓄ができる「家計簿の書き方」を専門家に聞く

ファイナンシャルプランナー伊達有希子さんの連載4回目です。今回は、家計簿の書き方や無理なく続ける方法、家計簿の与える効果などを知り、改めて家計簿と向き合っていくためのコツを教えていただきました。

伊達有希子(ファイナンシャルプランナー)

資産作りの第一歩は家計簿から

私たちは、お給料や生活費などの毎月出入りする収支と、貯金や不動産などの資産を管理しています。

家計簿では毎月の収支を管理する訳ですが、それが出来るようになると、資産の管理にもつながります。

つまり、資産を作るはじめの一歩として家計簿があることになるのです。

家計簿を無理なく続けるコツ

家計簿で挫折した経験をお持ちの方は多いようですが、このコラムを読まれているみなさんはいかがでしょうか?

3つの目的

実際のファイナンシャルプランナー個別面談でも、「昔は細かく家計簿をつけていたが、子供が生まれてからはその時間が取れなくなり今はつけていない」「家計簿をつけても続かない」というご相談をよくいただきます。家計簿の本来の目的は、

①毎月出入りするお金の現状を把握し
②予算を立て
③結果がどうだったか

を確認することです。家計簿が続かない方の特徴として、①の「現状把握」に力を入れすぎている傾向があるのではないでしょうか。例えば、こんな方です。

・ほぼ毎日レシートを家計簿に入力している

・1円単位まで細かくつけないと気が済まない

・予想外の出費が続くと、無駄な出費をしたようで気分が落ち込む

・夫(もしくは妻)の出費まで細かくつけたい

・品目(項目)をかなり細かく分けている

もちろん、几帳面につけることが一概に悪い訳ではありません。家計簿をつける方の性格もあると思います。でも、本来家計簿というのはそんなに時間をかける必要はありません。なぜなら、

毎月の収支の現状を把握するためであれば、千円単位、もしくは万円単位の管理で十分だからです。

毎月の収支を把握

家計簿アプリもいろいろ出ていますが、便利な反面どうしても細かくなってしまうため、最初はノートに手書きするか、簡単なエクセルの表を作れば十分ではないでしょうか。

毎月の収入が◯◯万円、生活費が◯◯万円、貯蓄が◯◯万円。最低、この3つの収支が押えられていれば、収支の現状把握はクリアしていると気楽に考えて下さい。

大事なのは②の「予算立て」、③の「結果の確認」の過程もしっかりこなすことですから、そのための余力を残しておく必要があります。

予算立ては貯蓄の金額から

①の「現状把握」で毎月の収支を把握した後は、②の「予算立て」を行いましょう。このとき、

収入・生活費・貯蓄のうち、貯蓄から決めていくのがポイントです。

例えば収入が30万円と仮定して、今月は2万円を貯められたとします。「来月は3万円貯めてみよう、そのために生活費はどこを調整しよう」という具合に予算を立てていくのです。

そうすることで、「余ったら貯める」から、「貯めた残りで生活する」に考えが切り替わっていきます。

これは、前回の記事でも書かせていただいた“先取り貯蓄”と呼ばれるもので、貯蓄を習慣化するのに大切な考え方です。

前回の記事:貯金は習慣で成功する。ファイナンシャルプランナーが教える「先取り貯蓄」の方法

結果の確認までしっかりと

①で毎月の収支を把握し、②で予算を立てた後は、結果を確認するだけです。

多くの場合、家計簿をつけ始めた当初は、②で予算を立ててもその通りにはいかないでしょう。結果を、確認する際のポイントは2つです。

・貯蓄額が予算通りに貯められたかどうか
・予算を大きく上回る支出があった場合、どのような理由だったか

当初予定していた貯蓄額を貯められたようであれば、生活費の細かな誤差は気にしなくても構いません。このまま数ヶ月家計簿を続ければ

貯蓄のペースは安定し、資産を順調に増やしていくことができるでしょう。

予算を大きく上回る支出があった場合も、緊急で必要な支出(例えば冠婚葬祭、歓送迎会、子供の教育費の一括払いなど)であれば、落ち込む必要はありません。

もし必要な出費が毎月続くのであれば、来月は予算に組み込めばいいだけですし、たまたま今月だけ支出があったのであれば来月は予算通りに貯められるはずです。

問題は、それぞれの予算を少しずつオーバーした結果、貯蓄が出来なかったパターンの方です。

「ついコンビニによって余計なものまで買ってしまう」「毎月なんとなく支出しているものがある(スポーツクラブの月会費など)」「何に使ったかよくわからない」というものです。

このパターンの方は、生活費をもっと注意深く管理する必要があるので、一度ファイナンシャルプランナーにご相談下さい。

家計簿の最大の効果

家計簿は、つけること自体が目的ではありません。あくまでも毎月の収支の現状を知り、予算を立て、結果を確認することを目的とします。

その結果として、将来必要となる資産をしっかり作れるように、

家計を自己管理できるようになることが家計簿の最大の効果です。

これまで細かく家計簿をつけていて挫折してしまった方、家計簿をつけてもお金が全然貯まらなかった方はその書き方を見直して、①・②・③のステップに沿い是非もう一度チャレンジされてみてはいかがでしょうか。

執筆:伊達有希子

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1982年茅ヶ崎生まれ。2004年専修大学英米文学科卒業後、呉服屋に入社。AFP取得をきっかけに、2009年企業系FPとして保険会社に転職のち、2013年にyou&me partners(ユメパートナーズ)設立。2016年には起業家サポートとしてFPコモンズのサイトを立ち上げる。資格:CFP・1級FP技能士 趣味:旅行・食べ歩き

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