子育て世帯の「見えない家事」115項目のチェックリスト。見える化のコツや体験談

子育て世帯の「見えない家事」115項目のチェックリスト。見える化のコツや体験談

家事には、普段やっている人だけが気付くたくさんの「見えない家事」が隠れています。では、その存在をパートナーや家族に知ってもらうにはどうすればよいのでしょうか。見えない家事の115項目のチェックリストや、家事を分担する際のポイントなどを体験談を交えてご紹介します。

「見えない家事」とは何か

料理、洗濯、掃除といった誰もが認識する家事には、それを担っている人にしか見えづらい「見えない家事」や、特に名前のついていない「名もなき家事」が数多く存在します。

たとえば、料理といっても朝夕の一日2回、休日は昼食もあるため一日3回の献立を考えるところから始まります。冷蔵庫にあるものとの組み合わせや、栄養バランスを考えてから買い出しへ。

スーパーでは、調味料などで足りないものはないかなど考えを巡らせながら買い物をする必要があります。また、買ってきた数日分の食料を棚や冷蔵庫に収納するという作業には特に名前がついていません。
※写真はイメージ(iStock.com/gilaxia)
※写真はイメージ(iStock.com/gilaxia)
普段料理をしない人は、料理を始める前段階に、これだけ多くの工程や作業が隠れていることに気付くことはなかなか難しいかもしれません。

このように代表的な家事に付随していたり、気付いた人が行う細かな作業、誰かがやらなければ家族全員が困ってしまう家事のことを「見えない家事」や「名もなき家事」と呼びます。

さらに、大人ふたりの生活では生じなかった見えない家事が、子どものいる家庭では子どもの人数分だけ発生することになります。

また、新型コロナウイルスの影響によるテレワークの普及によって、平日の昼食づくりなどが増えている他、帰宅後の手洗い・うがいへの声かけ、マスクやアルコール除菌用品のストック管理など、新たな見えない家事が生まれています。
※写真はイメージ(iStock.com/Maksym Belchenko)
※写真はイメージ(iStock.com/Maksym Belchenko)

「見えない家事」115のチェックリスト

カテゴリー別に見えない家事をリストアップしました。

キッチン

 
 

バスルーム・洗面所・トイレ

 
 

リビング・寝室・玄関

 
 

掃除

 
 

子どもに関すること

 
 

その他

 
 
日々の生活の中で、それぞれの家庭ごとに違った「見えない家事」が潜んでいるはずです。このリストを元に、ご自身の家庭に合ったオリジナルのリストを作成するとよいかもしれません。

【体験談】あなたの家庭の見えない家事は?

見えない家事について、子育て中の母親たちはどのように感じているのでしょう。体験談を集めました。
 
最近、見えない家事として思うのは夕飯のメニューを考えることです。食の好みと食べられるもの、食べられないものが違う大人と子どもが5人いて、それぞれが納得する献立を毎週毎週考えるのは本当に大変です。

あと買ってきた食材を冷蔵庫や棚などに収納するのも、なんとなく買ってきた人がやることになっているのも疑問に感じます。
 
家事と言うと「掃除」「洗濯」「食事」ですが……実は掃除機をかける、洗濯機を回す、食事の準備をするといったメインに思えることよりもその他のことの方が多いですよね。

仮に「食事」を10とするならメインテーマ「料理」は全体の1に過ぎない気がします。だからほぼ見えない家事になるのだと思います。

我が家はほぼワンオペなので、ずっとモヤモヤした想いがあります。子どもが小さな頃は、祖父母の手を借りることで少しでも家事の負担を減らさなければ生活できませんでした。
 
見えない家事は、とくに子どもがいるとイレギュラーや新規で発生します。宿題を見る、手紙を見る、書類に記入する、学校と連絡をとる、教材や衣類の不足を購入する……などなどですね。

子どもの人数と習い事の数に応じて、スケジュール管理や持ち物管理、送迎も必要です。
 
見えない家事というと、服をしまう・探す、ゴミ袋や三角コーナーの袋の入れ替え、トイレットペーパー・キッチンペーパーの入れ替え、手を拭くタオルの取り換え、電気やストーブをつける・消す、子どもの寝かしつけなどが思い浮かびました。

夫婦で見えない家事について気になるレベルが違うためよくケンカします。
 
明確に家事分担を分けていないので気付いた人がやるようにしていますが、結局、時短勤務の私が家族全員分の家事をすべて担っています。

家族が見えない家事に気付いていないことに不満を感じつつも、うまく伝えられていません。自分がやらないならもう一人がやることになる……そんな想像力を持ってほしいと思います。
※写真はイメージ(iStock.com/Damian Lugowski)
※写真はイメージ(iStock.com/Damian Lugowski)
どこまでが料理、掃除、洗濯などの代表的な家事に含まれるか、同じ家族でも人によって線引きが異なるため「家事」と捉える範囲が違うことがあるようです。また、そもそもパートナーが認識していないという声が多く聞かれました。

見えない家事を「見える化」するコツ

では、パートナーや家族に見えない家事の存在に気付いてもらうにはどうすればよいのでしょう。体験談を交えながら、見えない家事を可視化するアイディアをご紹介します。

見えるように書き出す

代表的な家事と違い、見えない家事は普段担当しない人にはなかなか見えづらいため、書き出したり、名前をつけて見える化することが大切です。

家の見えやすいところに貼っておくことで、リストを見ながら分担について話し合う機会も増えそうです。
家事育児をリスト化し完全分担にしたのですが、なぜか私の負担が多いな?とつねづねモヤモヤしていたのです。その理由が、普段見えなくても確実に存在する見えない家事でした。

トイレットペーパーの付け替え、ハンドソープ類の詰め替え、消費財の在庫管理など、やっている人しか気付きません。

そして数年前、夫が私に対して「ごはんしか作ってないじゃん!」と言ったことを発端に「名もなき家事リスト」を作りました。夫にこのリストを見せたところ「ごめんなさい」と謝られました。
フルタイムで働いているので家事は5:5でやろうと決めています。

ホワイトボードにタスクを書き出して、私が担当した場合は赤いマグネット、夫が担当した場合は青いマグネットを貼っています。イレギュラーが発生した場合はタスクを追加できるし、手書きのメッセージを添えることもできるので私はこの方法が気に入っています。

アプリで管理する

家事の分担については、多くの家族や夫婦間で問題になりがちです。家事分担アプリを取り入れると、家事負担の偏りが一目でわかったり、タスクを共有できたりと便利なようです。

中には、バッジやポイント獲得などゲーム性のあるアプリもあり、家族で楽しく家事をシェアできるという声もありました。
※写真はイメージ(iStock.com/PonyWang)
※写真はイメージ(iStock.com/PonyWang)
 
夫と共有できる家事のToDoリストのようなアプリをダウンロードしています。家事の達成率によってランキングがつくのでゲーム感覚で楽しめます。

子どもがスマホを持つようになったら、家事の担い手としてこのアプリをダウンロードしてもらい、見えない家事をシェアできればいいなと思っています。
 
ママ友に教えてもらった家事の分担アプリを入れています。家事の分担率が一目でわかって便利なのですが、家にいる時間の長さからどうしても私の比率が大きくなってしまうのはある程度仕方ないかな……と諦めている部分もあります。

これを見た夫の家事へのモチベーションを削がないように、よい使い方がないか模索中です。

パートナー・家族と家事を分担するポイント

日々、家族がスムーズに生活できるように、また見えない家事がひとりに集中しないように家事を分担するには、どのようなことを意識するとよいのでしょう。

完ぺきを目指さない

仕事に育児、それに家事をこなす共働き世帯の中には、時間がいくらあっても足りないと感じる人も少なくないのではないでしょうか。

完ぺきを目指すことで、それができていない時にストレスを感じてしまいます。あらかじめ100%を目指さないことで、できたときに自分のことを褒められるゆとりが生じます。

また、パートナーに対しても完ぺきを求めない姿勢も必要かもしれません。
 
いくらでも完ぺきを突き詰めることのできる家事は、見えない家事ばかりでキリがありません。妥協点を設定して「このくらいでいいか」と思うようにしないと苦しい想いが溜まっていくので、完ぺきを目指すのはやめようと心がけています。

子どもに任せる

ひとりひとりが家族の一員であり、家庭を支えているという意識を持つことで家事負担が分散します。

子どもがある程度大きくなってきたら、家事を任せてみるといいかもしれません。そのためにも、子どもが幼い頃からお手伝いをお願いしたり、自分のことは自分でやるといった意識づけができるとよいでしょう。
今は子どもたちに自分の洗濯物を干すことからはじまり、畳んでしまう、食べたものは洗う、掃除機をかける、お風呂を掃除するなどを任せています。

パートナーとよく話す

見えない家事は少しの手間かもしれませんが、ひとつひとつが日々積もると膨大な労力を要します。見えない家事を多く担当している人がストレスを感じているようであれば、いつの間にか家庭の空気が悪くなりかねません。

その前に、パートナーと分担をどうするかよく話し合うことが大切です。家事代行などのアウトソーシングを視野に入れてもよいかもしれません。
トイレ掃除や汚物処理など負担の大きい家事は片方に任せすぎないように気をつける、自分ばかりやってると思ったら相手に「やって」ときちんと伝える、などのルールは必要だとと思います。
毎日のメニューを考えることが大変なので、家族に説明し、買い出しの際に「食べたいメニューを最低1品あげなければどんなメニューでも文句を言わないこと」と言ってアイデアを募っています。

見えない家事のシェアで風通しのよい家庭に

料理や洗濯、掃除などに潜む見えない家事。やっている人しか気付かないような見えない家事も、書き出したり、一覧やアプリを使ったりすることで、何がどのくらい大変なのか可視化できるようになります。パートナーや家族に一連の流れを経験してもらい、見えない家事に気付いてもらうというアイデアもあるでしょう。
※写真はイメージ(iStock.com/Yagi-Studio)
※写真はイメージ(iStock.com/Yagi-Studio)
なくなった紙類や洗剤の補充、料理の準備や後片付け、ちょっとした掃除、子どもに関すること……今まで見えなかった家事が見えるようになると、その負担に気付き自ら取り組むようになったり、相手を労ったりという配慮が生まれるかもしれません。

家族それぞれの役割や担当について話し合い、「見えない家事」の負担をシェアできるといいですね。

2022年04月22日

家事の関連記事

カテゴリ一覧