おせちの一の重にはどのような縁起物を詰めればよいのかや、焼き物や煮物などの食材に込められた意味が知りたいというママやパパもいるのではないでしょうか。今回は、おせちのお重に詰めるものやそれぞれの意味、一の重に詰める栗きんとん、昆布巻き、伊達巻の手作りレシピや、詰めるときのポイントについてご紹介します。
新年を迎えるときに家族と食べるおせち料理を、手作りしたいと考えるママもいるのではないでしょうか。おせち料理を作るとき、一の重にどのような料理を入れればよいのか、どの段に何を入れればよいのか気になることもあるかもしれません。
おせち料理は、大切な節目の日に神様にお供えする料理である「御節供(おせちく)」が由来と言われているようです。もともとは収穫物の報告や感謝の意味を込めてその土地で獲れたものをお供えしていたそうですが、現在ではお正月に向けて縁起物の食材を豊富に詰め込んで作った料理を「おせち」と呼ぶようです。
由来や意味などを知りながらお重を作りたいですね。今回の記事では、一の重に入れる食材のレシピや詰め方のポイントを中心に、重箱それぞれの段に入れる食材と意味もご紹介します。
重箱が三段の場合、上から順番に、一の重、二の重、三の重と呼ぶそうです。それぞれの段にどのような食材を詰めているのかをママたちに聞いてみました。
「祝い肴が整うように、数の子と田作り、黒豆は必ず一の重に詰めています。おせちを喜んでもらえるように、他にも夫の好きな錦玉子、子どもが好きなかまぼこと伊達巻きを入れています」(20代ママ)
一の重にはおせちの基本となる「祝い肴」と、「口取り」と呼ばれる甘めの料理を詰めるとよいようです。「祝い肴」の種類は地域によって異なり、関東では数の子、田作り、黒豆が、関西では数の子、田作りまたは黒豆、たたきごぼうが入るそうです。大人にはお酒が進む塩気のある数の子、子どもには甘めの味つけで食べやすい昆布巻きや栗きんとんを用意するなど、味のバランスを考えて食材を選んだというママの声がありました。
「母の実家から毎年ブリが送られてくるので、二の重に入れる焼き物はブリが定番です。脂がのっているので、さっぱりできるように酢の物で紅白なますを作るようにしています」(30代ママ)
二の重には、縁起物を使った焼き物や、お口直しの酢の物などを詰めるそうです。焼き物には「腰が曲がるまで長生きするように」という意味の海老や出世を願うブリ、「めでたい」にかけた鯛などの海産物を入れることが一般的なようですが、近年はローストビーフや子どもに好きなハンバーグなどを焼き物として詰める家庭もあるようです。
「祖母が昔から作ってくれていた煮物をまねて、縁起物の里芋とれんこんに昆布、人参とちくわの入った煮物を作っています。子どもたちが里芋が好きなので、喜んでくれて嬉しいです」(30代ママ)
三の重には、子孫繁栄を願う八つ頭(里芋)など、山の幸を中心とした季節の野菜の煮しめや筑前煮などを詰めるとよいとされています。煮しめの具材には、「出世を望む」という意味のくわい、「深く根を張りその土地で安泰に暮らせるように」との願いが込められたごぼうなどが入るそうです。家族の好物を入れるなどして、各家庭ならではの煮しめを作っているというママの声もありました。
一の重に詰めるおせちを手作りしたいと考えるママもいるのではないでしょうか。一の重に詰めるおせちのレシピをママたちに聞いてみました。
「皮をむいてやわからく茹でたさつまいもを裏ごししたら、砂糖、みりん、栗の甘露煮のシロップと混ぜて鍋で練り、栗の甘露煮と塩を少し加えたら栗きんとんの完成です。さつまいもの裏ごしは子どもといっしょに多めに作り、丸めておやつにしています」(30代ママ)
栗の甘露煮を使うことで、簡単に栗きんとんを作ることができるようです。栗きんとんには今年も豊かでありますようにとの願いが込められているので、栗きんとんに込められた意味を話しながら子どもと手作りするのもよいかもしれませんね。
「昆布巻きを作るときは、水で戻した昆布を魚を芯にして巻き、かんぴょうで結んでから昆布の戻し汁としょうゆ、みりんで煮込みます。我が家では焼き物に使う鮭を使って昆布巻きを作っています」(40代ママ)
「よろこぶ」という語呂あわせから、昆布だけを使った昆布巻きもありますが、子孫繁栄の意味を持つたらこなどの魚卵の他、子を持つにしんや鮭などの魚を中に巻き込むこともあるようです。焼き物に使った魚を使って昆布巻きを作ると、一の重と二の重で違った味を楽しむことができそうです。
「はんぺん、卵、砂糖、みりん、だし汁をミキサーで混ぜ、フライパンに流し入れて蓋をしたら弱火で蒸し焼きにします。焼き上がったらまきすで巻き、輪ゴムで留めて冷まします。甘くてふわふわしているので毎年子どもたちに好評です」(30代ママ)
巻き物のような見た目から知識が増えるようにとの意味が込められている、伊達巻を手作りしているというママもいるようです。自宅にミキサーやブレンダーがない場合は、すり鉢で材料をすり混ぜることで代用できるそうです。
重箱におせちを詰めるときにはどのようなことに気をつけるとよいのでしょう。一の重を詰めるときのポイントをママたちに聞いてみました。
「縁起がよいように、一の重に入れる食材の数は奇数になるようにしています。祝い肴3種の他、昆布巻きや紅白なます、伊達巻などを入れて彩りや数のバランスを調整しています」(30代ママ)
一の重に詰める食材の数は縁起のよい奇数にし、偶数になる場合は松葉や南天、ちょろぎなどの縁起物のあしらいや飾りで調整するとよいようです。それぞれの食材の色や味が移らないよう、仕切りや器を工夫しているというママの声もありました。
「一の重におせちを詰めるときは、かまぼこや伊達巻などの崩れにくいものを奥から順番に詰めるようにしています。栗きんとんなどの崩れやすいものは最後に入れて、途中で崩れたり他の食材と混ざらないよう工夫しています」(40代ママ)
おせちを重箱に詰めるときは、形の崩れにくいものを順番に詰めるとよいというママの声がありました。焼き物の魚や海老は、左を上位とする日本の伝統から頭を左に向けるとよいとされているそうです。
おせちの一の重に縁起物の食材を詰めるときは、全体のバランスや家族の好みを考えて塩気のあるものと甘いもののバランスを整えたり、子どもの好きな焼き物を入れるなどの工夫をするとよいようです。栗きんとんや昆布巻き、伊達巻きは簡単に手作りすることもできるようなので、意味を伝えながら子どもといっしょに作り、お正月を楽しみに迎えるのもよいかもしれませんね。
2018年12月23日
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