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2018年01月20日

【小児科医監修】溶連菌感染症の検査や感染症状、対応など知っておくべき5つのポイント

【小児科医監修】溶連菌感染症の検査や感染症状、対応など知っておくべき5つのポイント

溶連菌感染症という言葉を聞いたことがあるママも多いはず。でも実際に自分の子どもがかかったことがなければ詳しい症状などは知らない人も多いでしょう。「猩紅熱(しょうこうねつ)」とも言われるこの病気の原因、感染を調べる検査方法、発疹をはじめとした主な症状、かかった場合の対応などを医師に聞いてみました。

眞々田 容子(クローバーこどもクリニック)

溶連菌感染症にかかる原因と発疹、熱など主な感染症状

溶連菌はどうやって発症するのか、また菌に感染してから発症するまでどのくらいの潜伏期間があるのでしょうか。

A群β溶血性連鎖球菌という細菌が原因

溶連菌感染症は、A群β溶血性連鎖球菌という細菌が原因で引きおこされる病気です。

扁桃腺や鼻、喉の粘膜に菌が付着することで発症。専門家によると

潜伏期間は、約1~5日間で、特に、48~72時間で発症することが多い
出典: AskDoctors

とのこと。

また、大人に比べて免疫力が低い子どもは発症しやすいのですが、

2歳未満はかかる可能性は確かに低い
出典: AskDoctors

ともいわれています。

もし、潜伏期間中の友だちと接触した場合は、うつる可能性もあるので子どもの様子を注意してみてあげましょう。

最初は発熱やのどの痛みが主な症状

泣く子ども
©ucchie79 – Fotolia

溶連菌にかかると、症状として主にのどの赤みや、強い痛みが現れます。

子どもは症状をうまく自分で伝えるのが難しいですが、ご飯の飲み込みが悪い、大好きな飲み物もあまり飲みたがらない場合は、溶連菌の症状のサインかもしれません。

また38‐39℃くらいの発熱がでることもあります。

発疹も特徴の1つ

喉の痛みが現れてから1~2日後に手足やおなか、背中あたりにかゆみを伴う1~2mmほどの赤い発疹が現れるのも、溶連菌感染症の大きな特徴の1つです。

また、舌がいちごのように赤くブツブツになるケースも。

さらに発疹が現れてから数日後に手足の皮がむける場合もあるようです。

いずれにしても症状が現れてから数日~数週間で自然と消失します。

溶連菌の検査方法

溶連菌感染症に感染しているかどうかは、検査でチェックします。

どんな検査方法があるのでしょうか。

ただし病院によっては、所見で溶連菌ではないと判断した場合、検査をしないこともあるので、気になるようなら、医師に相談してみてください。

咽頭培養検査

綿棒などでのどにいる菌を採取します。その菌を容器に入れて菌の数を人工的に増やして検査。

検査結果の精度は極めて高いのですが、検査結果が出るまでに数日~1週間かかります。

迅速診断キットを利用

咽頭培養検査と同じように、のどの粘膜を綿棒などでこすり取り、専用の液が入った容器に入れて診断するキットです。

5分ほどで結果がわかるのがメリットですが、正確さが80%とやや低いのが難点です。

今、小児科などで一番行われている検査方法といわれています。

血液検査

血液を採取して抗体があるかを確認する検査方法。

溶連菌以外の菌に感染していないか確認できるのがポイント。結果が出るまで2週間ほどかかります。

気をつけたい合併症

溶連菌感染症にかかった場合に気をつけたいのが、腎炎です。

腎炎とは、腎臓の細い血管が塊状になった糸球体という部分にトラブルが起き、血尿やタンパク尿、全身のむくみなどがみられる病気です。

腎炎になっていないかを確認するには、溶連菌感染症が治ってから2~3週間後に尿検査を行い、確認をします。

場合によっては検査しないこともあります。

腎炎の合併は、5~12歳の小児に多く、3歳未満の小児には殆ど見られません
出典: AskDoctors

ともいわれています。

その他、合併症として発熱や頭痛、関節痛をともなうリウマチ熱になるケースもあります。

感染した場合の対応

溶連菌と診断された場合は、抗菌薬が処方されます。

おおむね7~10日間処方されますので、医師の指示にしたがってきちんと飲みきることが肝心です。

「熱が下がった」「のどの痛みがなくなったようだ」と判断して服用を途中でやめてしまうと、再発してしまう可能性もあるので、要注意です。

感染を広げないために

溶連菌感染症は飛沫感染や接触感染で広がるので、マスクをするなどの配慮を。

また、保育園や幼稚園などへは、学校保健法に則り「医師の判断により感染のおそれがなくなるまで」登園、登校できません。

かからないためにやるべき対応

溶連菌感染症にかからないようにするためには、手洗いとうがいをきちんと行うことが大切です。

また、免疫力が低下していると発症しやすいといわれているので、生活のリズムをととのえ、しっかりと睡眠を取るように心がけましょう。

さらに、バランスのよく食べることも予防につながります。

子どもが溶連菌かなと思ったら、発疹などの症状を確認して検査を

©milatas – Fotolia

溶連菌感染症の代表的な症状は発熱、のどの痛みと赤み、発疹、いちご舌などです。

「子どもが溶連菌かな?」と思ったら、医師に相談して溶連菌かどうかわかる検査をしてもらいましょう。

検査の方法は3つありますが、各々にメリットとデメリットがあります。

症状が現れたら医師の診断を受け、服用など適切な対応を行うことが肝心。

かからないために毎日の生活や食生活をととのえ、子どもを溶連菌感染症から守ってあげてくださいね。

監修:眞々田 容子(クローバーこどもクリニック)

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信州大学医学部卒業。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ホリスティック医学協会会員。

症状だけを診ていくのではなく、患者さんの心身全体の状態をみていく”心と身体をつなげる”医療をしています。

お母さんの子育ての不安が少なくなるよう、診療内でお話しをしっかり聴いていきます。

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