【小児科医監修】おねしょは予防できる?おねしょを治す方法と薬について

【小児科医監修】おねしょは予防できる?おねしょを治す方法と薬について

子どものおねしょが治らないと悩んでいるママもいるかもしれません。子どものおねしょが改善されないときは「夜尿症」の可能性があります。おねしょを治す方法や改善する治療薬や漢方はあるのでしょうか。夜尿症で病院を受診する目安やおねしょトレーニングの方法について詳しく解説します。

金髙太一(おひさまクリニック)

子どものおねしょ

子どものおねしょは、成長とともに自然と治まるものです。

小さな子どもがおねしょをする原因は、夜間のおしっこの量をコントロールするために必要な抗利尿ホルモンの分泌リズムが整っていないことや膀胱の大きさ、眠りの質やリズム、ストレスなどと考えられています。

子どもが2~5歳頃までのおねしょは、体の機能が発達するにつれ治っていくケースがほとんどなので、心配せず見守ってよいでしょう。

ですが、子どもが小学校入学前後の6歳をすぎても頻繁におねしょを繰り返す場合は「夜尿症」の可能性があります。

夜尿症について

おねしょ
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夜尿症とは、5歳以降でも月1回以上のおねしょが3カ月以上続くことと定義されています。

子どもの「おねしょ」と「夜尿症」の違いは年齢です。小さな子どものおねしょは成長するにつれなくなっていきますが、5歳をすぎてもおねしょがなくならない場合「夜尿症」ということになります。


夜尿症の原因

子どもの夜尿症は以下のような原因が考えられます。

抗利尿ホルモンの分泌に異常がある

おしっこの量をコントロールする作用がある抗利尿ホルモンの分泌量やリズムに異常がある場合、寝ている間におしっこが漏れる原因となります。

抗利尿ホルモンの分泌量が不足すると、寝ている間に作られるおしっこの量が多くなり、朝まで膀胱におしっこを溜められず、寝ている間におしっこが漏れてしまいます。

膀胱機能の発達に異常がある

膀胱が小さかったり、おしっこが溜まると膀胱が過敏に収縮する、膀胱の壁が硬くおしっこを溜める力が弱いなど、膀胱機能の発達に異常がある場合、夜尿症の原因となります。

子どものおねしょが治らない原因は、ホルモン分泌の異常や膀胱の大きさ、冷え性や緊張性のストレス、便秘などが複合的に影響します。


おねしょの予防

子どもが小学校入学前後の5~6歳頃におねしょを頻繁に繰り返す場合は、まずは生活習慣の見直しを行い、おねしょを防止・予防する対策を始めましょう。家庭で取り組める方法をご紹介します。

規則正しい生活をする

おねしょは寝不足や眠りの浅さが原因となることもあります。睡眠時間がしっかりとれるように規則正しい生活を心掛けましょう。早寝、早起きがおねしょ予防に繋がることもあります。

便秘に気をつける

腸にたくさんの便があると膀胱を圧迫するためおねしょの原因になりやすいです。食物繊維が豊富な野菜や果物などを積極的に取り入れ、バランスよい食生活を心掛けましょう。

夕方以降の水分を控える

お昼までに水分を多めに摂り、夕方以降はコップ1杯程度にしましょう。冷たい飲み物は必要以上に飲みすぎてしまうこともあるので、夕方以降は常温や温かい飲み物を与えてください。

体を冷やさない

おねしょは、体の冷えが原因になることがあります。寝る前に入浴し体を温めたり、温かい恰好をする、寝室の室温を下げすぎないなど体の冷えを防止する対策をとりましょう。冷え性を治すとおねしょがなくなることもあります。

寝る前にトイレに行く習慣をつける

トイレ
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おねしょをしないためには、寝る前にしっかり排せつすることが大事です。寝る前にトイレに行く習慣が身につくように声掛けしましょう。

夜中に寝ている子どもを起こしておしっこをさせると抗利尿ホルモンの分泌量が減り、おねしょの原因となることがあります。

おねしょ対策は、叱ったり、無理に起こしたり、焦らせたりせず、子どものペースに合わせて進めることが大切です。

おねしょをしなかったときに言葉にしてほめるのもよいでしょう。

おねしょで病院を受診する目安

1~2カ月程度、家庭で生活習慣の改善に取り組み、症状の改善が見られないときは、病院を受診しましょう。

おねしょをしてしまうことに子どもが悩んでいるときは、年齢や程度に関わらず1度かかりつけの小児科医に相談することをおすすめします。

夜尿症の治療

夜尿症の治療法は、内服薬による薬物療法とアラーム療法の2種類があります。

薬物療法

夜尿症の治療には、おしっこの量を少なくする作用がある抗利尿ホルモン薬、膀胱機能を安定させる作用がある抗コリン薬などの内服薬が処方されることが多いです。

年齢や症状に応じて、使用期間や量が異なり2種類の薬を併用したり、使い分けたりします。また病院によっては、漢方薬が処方されることもあります。

アラーム療法

夜尿症のアラーム治療は、パンツに水分を感知するアラームを取り付け、音や振動でおねしょを本人に気づかせ、寝ている間に溜められるおしっこの量を増やし、おねしょの回数を減らしていく方法です。

小学校入学前におねしょを治そう

小学校
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夜尿症は、家庭での生活改善で治ることもありますし、薬やアラーム治療で治す場合もあります。

夜尿症の原因は、科学的にすべて解明されているわけではありませんが、ママのしつけや育て方、子どもの性格が影響するわけではなく、ホルモンバランスの異常や膀胱機能の未熟さなどの原因が多いです。

おねしょが続くと子どもの自信がなくなってしまうかもしれません。5歳~6歳をすぎてもおねしょがなくならない場合は、できるだけ早く治療を開始するのが望ましいです。

生活習慣を見直し、数週間で改善がないようなら、小児科で相談することをおすすめします。

監修:金髙太一(おひさまクリニック 院長)

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金髙太一(おひさまクリニック)

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おひさまクリニック院長。小児科専門医、地域総合小児医療認定医。小児の感染症、アレルギー、免疫・膠原病を中心に東京、横浜の病院で研修・診療の経験を積み、2015年に東京の十条にておひさまクリニック(小児科、耳鼻咽喉科)を開院。

子どもたちが健やかに成長していくためのサポートをしたいと思っております。また、3児の父でもあるので、子どもに関することでしたら、お気軽にご相談ください。

おひさまクリニック

2019年12月27日

専門家のコメント
20
    かよう先生 保育士
    おねしょと夜尿症の違いは年齢なんですね。
    特別なことではなく、寝る前にトイレに行く習慣をつけることや規則正しい生活をするなど普段の生活習慣を意識することで予防できるので進めていきたいです。
    すみっこ先生 保育士
    夜尿症の知識を持っていることが大事ですよね。私が知っている知識として… 小児科へ行き、お薬を処方してもらいます。また、オムツで就寝して毎朝オムツの重さを量り記録をとるそうです。記録を持って定期的に小児科の先生に診てもらうことで、改善に向かっていくそうです。
    はなこ先生 保育士
    日中はおむつ外れてますが、夜ってどうなんだろう?思っていたところだったので、参考になりました!

    だんだんと溜められるようになっていくということなので、長い目でみてある程度の年齢でダメなら相談していくのがよさそうですね!
    いちぽ先生 保育士
    普段はオムツ外れていても夜は念のためオムツ履いている子いますよね。
    確かにベッドや布団を毎回汚されると大変ですし。でもいつまでも履いているのはちょっと…と悩んでしまいますよね。
    夜寝る前の水分調整や、直前のトイレ、夜中にトイレに一回起こすなどやれることはたくさんあると思います。
    あとはパンツの上からオムツなら、夜オムツに慣れちゃって漏らされる心配もないかなと思います!
    しまこ先生 保育士
    小学生でおねしょをする子供は少なくないです。小学生にもなると恥ずかしいので内緒にしているので、おねしょをしているのは自分だけかと密かに悩んでいる子もいますがそんな事はありません。もちろん通院が必要なケースもあるかもしれませんが、あまり神経質になりすぎない方が良いと思います。紙オムツもどんどん使った方が親も本人もストレスがなくていいですよ。
    ゆり先生 保育士
    予防は難しいと思います。夜尿症の年齢定義が思ったより低くて驚きました。焦って叱って治るものでもないので、お子さまと相談して、病院受診もおすすめです。ホルモン検査など、受けて異常がなかったとお話しくださるママも多いです。そうなったら、その子の成長、膀胱の発達を焦らず待てばいいですし、効果テキメン!効果即効!ではないけれど投薬方法もあるみたいです。あとは親族に割りと大きくなるまでおねしょしていたかたがいるなど、遺伝もありそうに感じます
    せおみ先生 保育士
    友達の子が夜尿症で病院に通っているそうです。私も友達から聞いて初めて知ったので、知識がなく我が子がいつまでもおねしょをしていたら本当に心配になりますよね。反対にしっかりと治療をすれば治るのだと、方向性もみえてきますね。
    その友達の旦那さんも夜尿症だったようで、遺伝なのかな。と話していました。
    しっかりと理解して、その子にあった治療法をみつけてほしいです。
    ゆか先生 保育士
    小さい頃はまだ膀胱の機能が未発達でおしっこをためておくことができないんですよね。これが成長してくると自然にできてきます。  幼児の場合は夜ご飯辺りから水分量を調節したりするだけでおねしょの回数は減ってくると思います。  小学生に上がってもおねしょが続く場合は夜尿症という病気なので受診した方がいいですね!
    りお先生 保育士
    ◯寝る前にトイレに行く
    ◯晩ごはんに味の濃いものを食べさせない(喉が乾くので、水分を多く摂取してしまいます。)
    ◯夜は水分を取らせすぎない
    ◯水分の多い果物は夜は食べない

    以上のトイレに行く習慣と夜ご飯時の水分摂取量の調整で、おねしょはだいぶ予防出来るかと思います。

    ある程度の年齢になっても、上記が全く通用しない場合は、夜尿症も考え、病院受診も考えてはいかがでしょうか。
    せんせい 保育士
    あまり神経質になりすぎない方がいいですよね☺︎寝る前におしっこにいく、夜ご飯から水分を取りすぎない、規則正しい生活をしていれば大体は防げますよね🌞親も子どもも無理なく進められるのが一番いいでよね
    りか先生 保育士
    おねしょは子ども心にもショックや恥ずかしいと思うものです。
    日中のメンタル的な面も影響があるので決して叱ることなく夕方以降の水分量から声掛けしてあげるといいですね。
    さーちゃん先生 保育士
    とてもデリケートな問題ですが、失敗してしまっても責めないことが重要だと思います。年長で担任した子の中にも夜オムツで寝ている子いましたが、生活リズムが不規則だった子が多かったと思います。
    しっかり食べる、安心して眠る、たくさゆ遊ぶこと。そして、失敗しても大丈夫だよという気持ちを伝えていけたらいいと思います。
    焦りは禁物です。少しずつ頑張りましょう(^^)
    ろろ先生 保育士
    ある程度年齢がいってからのおねしょは精神的なストレスからきていることもあります。
    寝る前に過剰な水分をとらない、寝る前に排泄をする、夜中もしくは明け方に一度起こして排泄を促す、などの手段をとっても改善しない場合は、ストレスのもとを探ってみてください。
    大人にとってはそんなこと...ということでも子どもにとっては大きいことだったりします。
    治療薬や漢方に頼るのも良いとは思いますが根気よく向き合いストレスの根源を断つことも大切だと考えます(*˙﹀˙*)
    あーちん先生 保育士
    おねしょで病院の受診が必要になることもあるのですね。。

    年長さんでも夜はオムツの子はお泊り保育の時でも思ったより多かったです。個人的には心配しすぎることはないと思いますが、子どもの様子をみながら頻度に応じて適切に対応していけるようにしたいですね!
    さと先生 保育士
    夜間のおもらしがなかなか治らない子は体質も関係しているので決して叱らないようにしましょう。
    通常だと寝ている間は身体が尿を作らないようにしていますが、夜尿症の人は寝ている間にもどんどん尿を作ってしまいます。

    ストレスが関係していることもあります。
    私自身、小学校以降はおもらしをすることはほとんどありませんでしたが、小2のときに引っ越し&転校が決まったと知らされてから数回おねしょがあったようです。
    おはぎ先生 保育士
    息子も赤ちゃん返りでおねしょするようになってしまいました。4ヶ月経って、毎日ではなくなってきて少しずつ落ち着いてきました。入園も控えているのでそろそろパンツに戻そうと、家ではパンツに吸水ライナーをつけています。本当はオムツの節約に使うものだと思うんですが、ライナーの時はほとんど漏れなくなりました
    なこ先生 保育士
    子どもは今まさにオムツ外しをして夜も普通のパンツで寝ています。幸い、まだおねしょはしていませんがこれからしてしまった時ようにシーツの下に防水シーツを引いて準備しています。
    cocoまま先生 保育士
    おねしょされてしまうと正直mamaのストレス度数が上がってしまいますよね…涙そのイライラが子どもにも伝わり完全なる悪循環。おねしょは必ず卒業出来ます^ ^おねしょシートをとりあえず敷き思い切ってシーツではなくバスタオルにしてみるとか!私はそれをしただけでストレスがかなり軽減され、気付けばおねしょ卒業してました^ ^
    べこな先生 保育士
    年齢が小さい間は、大変ですが付き合ってあげることが大切ですよね。漏らしたことを責めたり怒ってしまうと子どもなりに追い詰められてしまいますよね。
    小学校に上がる頃まで続くようなら、小児科に受診して夜尿症か診断を仰ぐことが必要かもしれませんね。
    なごみ先生 保育士
    おねしょで小児科の先生に相談をし、治療中です。小学校に上がる前だったので子どもも気持ちが不安定だったのでそのせいかと思っていましたが、思い切って小児科に相談に行ってよかったです。それまでは夜中に起こしてトイレに連れて行ってましたが一番してはいけない事だったのもわかったので。悩んだ時は専門の知識を持っている方に相談するのがいいですね^ ^

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