「ワンワンわんだーらんど」恵畑ゆうさんにきく・子どもの気持ちに寄り添う方法【インタビュー第2回】

「ワンワンわんだーらんど」恵畑ゆうさんにきく・子どもの気持ちに寄り添う方法【インタビュー第2回】

子どもに大人気の、Eテレ「あつまれ!ワンワンわんだーらんど」でいつも楽しいダンスや歌を披露してくれている恵畑さん。第2回目は、子ども向け番組への出演などで培われた子どもとのコミュニケーション術、子どもの気持ちへの寄り添い方などを教えてもらいました。

前回記事≪「ワンワンわんだーらんど」恵畑ゆうさん・体操のお兄さんになるのがずっと夢だった【インタビュー第1回】

「楽しみ方」は子どもそれぞれ

表現の仕方はひとつじゃない

――子ども向け番組に出演される前と後でご自身の変化はありましたか?

恵畑:最初は、収録で大人しくしている子がいると、「どうしたらノリノリになってくれるかな~」と考えていました。でも、よくみると体を動かさなくても、ちょっとニコニコしながら歌を聴いている子、顔は笑っていないけれど手拍子をしている子がいました。

そこで「楽しみ方って人ぞれぞれなんだ」ということに、改めてに気づきました。

ーーたしかに、その子の個性によるかもしれません。

恵畑:大泣きしている子は別ですが、笑顔で体をダイナミックに動かすことだけが「ノリノリ」の表現方法じゃない。だから子どもそれぞれの楽しみ方を尊重して、無理にのせるのはやめました。

「いつも通り」が一番子どもの心に伝わる

――でもノリが悪い子がいると、番組収録では大変じゃないですか?

恵畑:そりゃ、みんながノリノリな方が、画面を通して楽しさが伝わると思います。だから最初は「ちょっと無理ししてでものせよう」と思い、オーバーリアクションを取ったこともありました。

――どんな風にしたんですか?

恵畑:たとえば収録前の子どもたちへのあいさつで「おはよう!」と言うところ、

「おー!はー!よー!」

という感じ(笑)。でもこれをやると、ノリノリどころか子どもたちがドン引きしちゃうことが多いんですよね。「いつも通り」が一番子どもの心に伝わるんだな~と改めて気づかされました。

子どもとのコミュニケーション術

子ども扱いせず、同じ目線で

――そのほかで子どもと接する際に気をつけていることは?

恵畑:相手が子どもだとどうしても大人の目線になってしまいがちですが、できるだけ子ども扱いしないことを心がけています。

たとえば怒っている子がいたら、大人目線だと「なんで怒っているの?」となりがちですが、「僕がこの子の友達だったらどう話しかけるだろう?」と考えるようにしています。そうすると、「どうしたの?怒るなよぉ~」という語りかけになり、子どもも「だってさ…」と理由を話してくれやすくなるようです。

泣き止ませる秘策は?

――子どもの気持ちに寄り添うのが上手な恵畑さん、泣いている子どもを笑顔にする「秘策」があったらぜひ教えてください。

恵畑:「秘策」というほどではないんですが、僕がやるのは「ふいをつく」という方法です。たとえば、泣いている子の近くで

「あいたたたたたっ!」

といって自分の足を押さえると、それをきっかけに泣き止み気分が変わるらしく、僕に「どうしたの?大丈夫?」と話しかけてきてくれることがあります。残念ながら効果は100%じゃないんですが(笑)ぜひお試しください!

いつも子どもに見られている意識

――そのほか、子ども番組への出演をきっかけが変わったことは?

恵畑:基本的な生活習慣やルールはきちんと守るように心がけています。信号は無視しない、あいさつはきちんとする、電車などには整列して乗るなど、本当に超がつくほど基本的なことですが。

忙しいと忘れてしまいがちなので、「いつも子どもたちが見ている」と常に意識するようにしています。

取材を終えて

表情豊かにいろいろな話を聞かせてくれた恵畑さん。子どもに対するまっすぐなまなざしやコミュニケーション術は、毎日の子育てに活かせるものが多くありました。本当にありがとうございました!

恵畑さんには、NHKのEテレで月1回放映されている「いないいないばぁっ! あつまれ!ワンワンわんだーらんど」などで会うことができます。ぜひチェックしてみてくださいね。

「いないいないばぁっ! あつまれ!ワンワンわんだーらんど」

2017年03月30日

  • 「黒人」のイメージはどう作られた?【親子で学ぶ差別/前編】
    エンタメ
    取材レポート

    「黒人」のイメージはどう作られた?【親子で学ぶ差別/前編】

    親子で「差別」について考える連載。コミックエッセイストのハラユキさんといっしょに、さまざまな専門家の方々に疑問を投げかけ、子どもへの伝え方を学んでいきます。第3回目は、一橋大学大学院社会学研究科でアメリカ社会史を教える貴堂嘉之さんが登場します。

  • 「常識を疑え」アート思考と子育ての共通点【末永幸歩】
    エンタメ
    取材レポート

    「常識を疑え」アート思考と子育ての共通点【末永幸歩】

    「アート思考」という言葉を聞いたことはありますか?「自分なりのものの見方」や「自分だけの答え」を大切にするこの思考プロセスは、実は子育てにもつながる部分があるのです。『13歳からのアート思考』(ダイヤモンド社)の著者であり子育て真っ最中の末永幸歩さんに話を聞きました。

  • 【ケロポンズがアドバイス】音で楽しくお風呂の習慣づけ「この音がお風呂の合図!」
    ライフスタイル
    レクチャー

    【ケロポンズがアドバイス】音で楽しくお風呂の習慣づけ「この音がお風呂の合図!」

    ノーリツの給湯器の「お湯はりの完了メロディー」は多くの日本人にとってなじみがあるのではないでしょうか。実はこのメロディー、音商標も取得していて多くの人の「お風呂の音」になっていると思います。今回の記事では「音」で楽しい保育を実践しているケロポンズのお二人に、お湯はりメロディーをお風呂の習慣づけに楽しく活用する方法など、上手な生活習慣の身につけ方について教えてもらいました。

    株式会社ノーリツ

    PR

タレントインタビューの関連記事

カテゴリ一覧