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2017年07月11日

今すぐできる!元幼稚園教諭が実践した「子どもの好き嫌い」を克服する方法

今すぐできる!元幼稚園教諭が実践した「子どもの好き嫌い」を克服する方法

筆者が幼稚園教諭をしていたとき、子どもの好き嫌いが多くて困っているという悩みを抱えるママたちが多くいました。実際に好き嫌いを克服した子どもの例を取り上げながら、家庭でも明日から実践できる方法を紹介します。

どうしたら野菜を食べるようになりますか

Mちゃんは、好き嫌いが多く、お弁当のときも嫌いなものが入っていると、「先生、もうお腹いっぱい!食べられない~」と言ってきて、ママからも「好き嫌いが多くて困っています」「どうしたら野菜を食べるようになりますか」という悩みを相談されていました。

今回は、幼稚園で好き嫌いのある子にどのように向き合っていたのかを実践例とともに紹介したいと思います。

好き嫌いとの向き合い方

幼稚園で実践していた方法を紹介します。

「食べる楽しさ」を伝える

好き嫌いなく全部食べることが最も大切と考えていませんか。バランス良く食べられたらとても良いですが、好き嫌いしないで残さず食べることよりも「食べることが楽しい」と思えるのが幼児期には大切だと考えます。

筆者の勤めていた幼稚園では、グループの友だちといっしょにお弁当を食べていました。友だちと会話を交わしながら楽しんで食べたり、少し苦手なものも大好きな友だちが食べているから食べてみようと刺激がもらえるというねらいもありました。

自分で野菜を育てる

ミニトマト

幼稚園で4歳児のクラスを担任していたときの話です。筆者の働いていた幼稚園では、年中になると春と秋に種まきをして畑に野菜を植えていました。

種まきをする前には、夏に育つ野菜、冬に育つ野菜をクラスで考えて、相談して決めていました。夏は、ミニトマトや枝豆、冬は、かぶや白菜が人気でしたね。

植えた日、芽が出た日、花が咲いた日は成長を記録表にして目で見えるようにすると、「今日はどのくらい大きくなってるか畑見に行こう!」と興味を持って、

子どもが自ら水やりや世話をするようになっていきました。

また、枯れてしまったり、なかなか大きくならないときにも全員で集まり、どうして枯れたのか、大きくならないのかを図鑑で調べたり、対策を考えていきました。

毎日自分たちで世話をした野菜が収穫できたとき、子どもたちは大喜びで、自分の手で育てた野菜は、愛情もあり食べられる子が多かったです。

栄養表を活用する

この食材が体にどのような役割をもたらすのか(例えば、「ヨーグルトやチーズや牛乳は骨が強くなる」「野菜やキノコは、元気に過ごせて風邪を引きにくくなる」など)の理由を伝えると子どもなりに意識して積極的に食べてみようとする姿が見られました。

特に運動会の時期は、「体が丈夫になるようにお肉も魚も両方とも食べよう」「元気に走れるように野菜も頑張って食べよう」と挑戦する良いきっかけになっていました。

参考資料:
出典: 『厚生労働省 食事バランスガイド』

午前中に身体をたくさん動かして遊ぶ

お昼にお腹が空くように午前中は、鬼ごっこや固定遊具への挑戦など体を思いっきり使う遊びを意識して取り入れていました。

11時半を過ぎるころには「お腹ペコぺコ~」「お弁当にしようよ~!」と子どもたちからお弁当を食べたいと声があがり、美味そうに食べ、お弁当箱が空っぽになる子も多かったです。

家庭でもできる方法

それでは、ご家庭ではどのような方法で子どもの好き嫌いに向き合うことができるのでしょうか。

親子いっしょに調理をする

幼稚園でも収穫した野菜を炒めたり、お味噌汁など調理をして食べていました。野菜が苦手でも自分が調理すると、食べてみようと思ったり、美味しいと感じて今まで苦手だったものも食べられるようになった子どもがたくさんいました。

家庭で野菜を育てるところからやるのは時間や環境的にも難しい場合もあると思いますが、調理をすることなら家庭でもできそうですよね。全部をやろうと思わなくても、野菜を洗う、鍋の中身を混ぜる、少し年齢が大きくなれば、包丁を使って野菜を切ることも子どもはできるでしょう。

子どもとできる範囲でいっしょに調理することが好き嫌いの克服につながるかもしれません。

大人が率先して食べるところを見せる

子どもは、食べたことのないもの、見たことのない食材を「嫌い」と表現する場合があります。

大人が率先して食べる姿を見せると、食べられるかもと思って、口にするかもしれません。まずは大人が積極的に食べるところを見せていきましょう。

少しずつ克服する

食べたくないものを始めから全部食べるように言われると辛いですよね。幼稚園では、苦手なものを半分や4分の1に切って「半分だけ(4分の1だけ)は食べてみよう」と声をかけていました。

少しでも食べられたときには褒めることがとても大事です。

楽しく食べる経験を

残さず食べよう

この記事の冒頭に出てきた幼稚園のMちゃんですが、これらのかかわりを通して多くの野菜が食べられるようになりました。初めは一口からの挑戦でしたが、年中の冬に収穫したかぶのお味噌汁は残さず全部食べました。

「お家でも今まで食べなかった野菜にも挑戦するようになりました」とママからの嬉しい報告もいただきました。

嫌いなものは、ずっと嫌いなままではなく、大きくなったら食べられるようになるかもしれません。無理に食べさせようとせず、子どもが食べることが楽しいや嬉しいと思える体験を積んでいけるように支えることが必要だと思います。

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