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【産婦人科医監修】妊活中に飲めるハーブティー。飲むときに意識すること
ハーブティーの効果を調べながら味わおう
Profile
田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
田園調布オリーブレディースクリニック院長/医学博士/東海大学医学部客員講師/日本産科婦人科学会専門医、指導医/母体保護法指定医/女性ヘルスケア専門医/日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医(腹腔鏡・子宮鏡)/日本内視鏡外科学会技術認定医/がん治療認定医
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。
妊活中に、おいしいハーブティーを飲んでリラックスしたいと考えることもあるかもしれません。妊娠中は種類によっては避けた方がよいとされているハーブティーもありますが、妊活中は飲んでもよいのでしょうか。妊活によいハーブティーの種類や効果、飲むときに意識することについて解説します。
妊活中にハーブティーを飲んでも大丈夫?
ハーブティーとは、草や木、花を乾燥させてお茶にしたものです。
妊娠中は飲むことを避けた方がよいハーブティーがあったりしますが、妊活中に飲んでもよいのか気になる方もいるかもしれません。
ハーブティーのなかには、子宮収縮作用を促進する成分が含まれてるものもあります。
そのようなハーブティーを妊娠中は飲むことはできませんが、妊活中は胎児に影響を与えることがないため、どの種類のハーブティーでも飲むことができます。
ハーブティーは、使われている植物によってさまざまな香りや風味を楽しむことができます。
また、ノンカフェインのものが多いため、妊活中も安心して飲むことができるでしょう。
いろいろな種類のハーブティーを試しながら好みの味を見つけるとよいでしょう。
妊活中に飲みたいハーブティーの種類
妊活中に飲みたいハーブティーの種類をいくつかご紹介します。
ルイボスティー
ルイボスティーは、カルシウムや鉄分、亜鉛などのミネラルが含まれています。
ルイボスティーに含まれているマグネシウムは、腸内の水分を増やし、腸内環境をよくする効果があります。
ルイボスティーにはポリフェノールも豊富に含まれており、その1つであるケルセチンには、血管の状態をよくして血流の改善を促す作用があります。
ラズベリーリーフティー
ラズベリーリーフティーはさまざまな効果があることから、マタニティーハーブとも言われています。
ラズベリーリーフに含まれているフラガリンという成分には、女性の子宮や骨盤周辺の筋肉を収縮させて子宮機能をサポートする働きがあります。そのため、妊娠中は控えましょう。
クミンティー
クミンにはビタミンやミネラルが豊富に含まれおり、自律神経の乱れを整える作用があります。
クミンは食物繊維も豊富なため、便秘解消も期待できます。鉄分や葉酸、カリウムなどの血液に影響を与える成分も含まれており、貧血予防もできるでしょう。
ローズティー
ローズに含まれるゲラニオールには、女性ホルモンを活性化させ、生理不順を改善する作用があります。
ローズにはリラックス効果が期待できるビタミンCや、免疫機能を高めるビタミンAが含まれています。
ポリフェノールの一種で、毛細血管の強化作用のあるビタミンPもローズには含まれています。ローズティーは血のめぐりを改善し、冷え対策にもなるでしょう。
ジンジャーティー
ジンジャーに含まれているジンゲロールという成分は、体を内側から温める作用があります。
ジンジャーには抗酸化作用もあるため、活性酵素を除去して血流をよくし、新陳代謝を向上させる効果があります。
妊活中にハーブティーを飲むときの注意点
妊活中にハーブティーを飲むときは以下のことを意識するようにしましょう。
ハーブの効果を確認する
ハーブティーはさまざまな種類があり、使われる植物によって効果は異なります。
妊活中は禁忌のハーブティーはありませんが、ハーブに含まれる栄養素や作用を知っておくことが大切でしょう。
なかには、薬との飲み合わせが悪いハーブティーもあります。病院にかかっている方は、処方されている薬とハーブティーの相性はどうか医師に相談しましょう。
温めて飲む
体が冷えると血流が悪くなるため、妊活中はホットのハーブティーを飲みましょう。
夏場の暑い時期は、冷たいハーブティーを飲みたくなるかもしれませんが、体を冷やさないように常温にして飲むなど、飲み方を工夫することが大切です。
カフェインが含まれていないものを選ぶ
妊活中はカフェインを摂取しても問題はありません。しかし、カフェインには覚醒作用や利尿作用があるため、妊活中はカフェインの摂取量に注意する必要があります。
ハーブティーはノンカフェインのものが多いですが、マテ茶やジャスミンティーなどカフェインが含まれているものもあります。
妊活中はカフェインが含まれたハーブティーを飲みすぎないように意識しましょう。
体に合わないハーブは避ける
薬草でもあるハーブは、持病やそのときの体調によっては体に合わない場合もあります。
ハーブティーを飲んだあとに体の不調やアレルギーなどの症状が出た場合は、医師に相談し、飲むのをやめましょう。
ハーブティーを飲んで妊活を進めよう
妊活を進めるなかで、ハーブティーを飲んでもよいのか、禁忌のハーブティーはあるのか気になる方もいるかもしれません。
妊娠中は避けた方がよいハーブティーもありますが、妊活中はどの種類のハーブティーも飲むことができます。
使われている植物によってハーブティーの効果は異なります。飲む前にハーブティーに含まれている栄養素や効果を確認することも大切です。
妊活中は飲み方を工夫しながら、ハーブティーを楽しめるとよいですね。
監修:杉山太朗(田園調布オリーブレディースクリニック)
Profile
杉山太朗
信州大学医学部卒業。東海大学医学部客員講師、日本産科婦人科学会専門医、母体保護法指定医、日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医。長年、大学病院で婦人科がん治療、腹腔鏡下手術を中心に産婦人科全般を診療。2017年田園調布オリーブレディースクリニック院長に就任。患者さんのニーズに答えられる婦人科医療を目指し、最新の知識や技術を取り入れています。気軽に相談できる優しい診療を心がけています。