妊婦健診はいつから何週間おきに行く?スケジュールや助成券について

健診のときの検査の内容や持ち物

妊婦健診はいつから何週間おきに行く?スケジュールや助成券について

妊婦健診はいつから始まるのかや毎週通う必要があるかなど、妊婦健診のスケジュールが気になるママやパパもいるのではないでしょうか。今回の記事では健診が2週間、1週間おきになる時期や健診のときの持ち物、里帰りや引っ越しをした場合は助成券を使えるのかについて、ママたちの体験談をまじえてご紹介します。

妊婦健診はいつから?

妊婦健診はいつから始まるのでしょう。妊娠がわかってから妊婦健診が始まるまでの流れをママたちに聞いてみました。

「『もしかしたら』と思い自分で検査をしたところ陽性だったので、産科のある病院を受診しました。心拍などが確認できて大きさが十分になるまで2週間おきに2回通い、証明をもらって母子手帳と助成券を受け取ったのが10週、初回の妊婦健診が12週でした」(20代ママ)

「分娩を希望する病院に確認したところ、10週をすぎてからでないと産科を受診できないと言われました。8週で同じ病院内の婦人科を受診して妊娠届出書に証明をもらって、母子手帳と助成券の発行手続きをし、10週から産科で妊婦健診が始まりました」(30代ママ)

ママたちは妊娠の診断を受けるために医療機関を1、2回受診してから母子手帳と助成券を発行してもらい、その助成券を使って妊婦健診を受けているようです。

大田区を例にすると、医療機関で妊娠の診断を受けてから妊娠届出書を提出することで、母子手帳の他、妊婦健康診査受診票や出生通知書(保健所提出用)、妊娠、出産、育児についての案内書などが入ったバッグが渡されます。

助成の金額や検査の内容は自治体や医療機関によって異なるため、詳しくはお住いの自治体や病院に確認するとよさそうです。

出典:妊娠したら / 大田区HP

妊婦健診のスケジュール

カレンダー
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妊婦健診は何週間ごとに受診するのか気になるママもいるかもしれません。妊婦健診のスケジュールについてまとめてみました。


妊娠初期から23週頃

厚生労働省の資料によると、妊娠初期から23週頃までの妊婦健診は4週間おきにあるそうです。1回目の妊婦健診がいつからかによってスケジュールが変わることもあるようなので、詳しくは病院と確認するとよいかもしれません。


妊娠24週から35週頃

妊娠24週から35週頃までの妊婦健診は、2週間おきにあるようです。例えば全体の妊婦健診の回数が14回で1回目の妊婦健診を8週で受けた場合、この頃の健診の回数は6回となります。


妊娠36週から出産まで

妊娠36週から出産までの妊婦健診は1週間おきとなるため、毎週受診をする必要があるそうです。出産予定日よりも出産が早まる場合は助成券が余り、遅くなる場合は助成券が足りなくなり自己負担をするということもあるようです。

出典:妊婦健診を受けましょう / 厚生労働省

妊婦健診のときの持ち物

妊婦健診のときにはどのようなものを持って行くとよいのでしょう。妊婦健診のときの持ち物をママたちに聞いてみました。

「毎回母子手帳と助成券を持参し、月の初めには保険証を提示していました。自費の検査を受けたときに困らないように、念のため5000円ほど財布にお金を入れておきました」(30代ママ)

「健診のたびに母子手帳と予定を確認するためのスケジュール帳、筆記用具を持って行きました。助成券は初回で全て病院に預けられたので、忘れる心配がなく助かりました」(40代ママ)

ママたちは母子手帳と助成券、保険証の他、必要に応じてスケジュール帳や筆記用具、お金を持参しているようです。病院によって持ち物や自費の検査の内容が異なるため、詳しくは医療機関に確認してみるとよいかもしれません。

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妊婦健診の内容

妊婦健診ではどのようなことを行うのでしょうか。妊婦健診の内容をまとめてみました。


妊娠初期の健診内容と検査

病院
iStock.com/ismagilov

「健診のときは毎回診察の前に尿を提出し、自分で血圧を測るよう看護師さんから言われていました。診察室に入ってからは体重と腹囲、子宮底長測定を行い、不安なことがある場合はその都度相談していました」(30代ママ)

「毎回の計測と問診の他、初回に血液検査と子宮頸がんの検査がありました。それぞれの検査の結果は次の健診のときに紙面で渡されました」(20代ママ)

厚生労働省の資料によると、妊婦健診では毎回健康状態の把握と腹囲や血圧などの計測が行われ、初期では血液型や抗体を調べるための血液検査と子宮頸がん検診がそれぞれ1回行われるそうです。

妊婦健診は数週間に1回のものであることから、妊娠で不安なことがある場合は医師や助産師に遠慮なく相談できるとよいですね。


妊娠中期の健診内容と検査

「中期の妊婦健診では血液検査の他、B群溶血性レンサ球菌(GBS)とクラミジアの検査がありました。血液検査の結果少し貧血気味だったので、鉄剤を処方してもらいました」(30代ママ)

資料によると、妊娠中期では妊婦の健康状態の把握や検査計測に加え、貧血や血糖を調べるための血液検査や、赤ちゃんの感染症防止のための検査を行うそうです。HTLV-1の抗体検査とクラミジアの検査は妊娠妊娠初期から30週までの間に1回行うとされています。


妊娠後期の健診内容と検査

「後期の健診でも1度血液検査がありました。超音波検査の助成は期間内で1回だけだったので、該当しない健診のときは自費で検査をするかどうかを聞かれました」(30代ママ)

資料によると、妊娠後期では毎回の健診で行っている検査計測に加え、血液検査と超音波健診検査をするとされています。超音波検査は毎回行う検査ではないため、希望する場合は自己負担になるようです。

妊婦健診はママや赤ちゃんの経過によっても行う検査などが異なるようです。ママの体調や赤ちゃんの様子など、医師や助産師などとしっかりコミュニケーションをとって共有できるようにするとよいかもしれません。

出典:妊婦健診を受けましょう / 厚生労働省
出典:標準的な妊婦健診の例 / 厚生労働省

里帰り出産や引っ越しをする場合

妊娠中に里帰りや引っ越しをする場合、助成券が使えるのかや費用をどのようにしたらよいのかが気になるママもいるかもしれません。里帰り出産や引っ越しをした場合の対応をママたちに聞いてみました。

「妊娠30週頃に県外の実家に里帰りをしましたが、里帰り先の病院では今までの助成券を使うことができなかったので健診費用は自己負担でした。領収書と残りの助成券をとっておき、里帰り後に居住地の市役所で助成の申請をしました」(40代ママ)

「夫の仕事の関係で、妊娠中期に隣の市へ引っ越しました。妊婦健診の助成券は隣の市でもそのまま使えるとのことだったので、手続きの必要がなく助かりました」(30代ママ)

里帰り出産や引っ越しなどのために健診を受けている病院と分娩する病院が異なる場合は、「自己負担後に助成申請をおこなう」「市区町村の窓口で補助券を交換する」などの手続きが必要となることもあるようです。

大田区を例にすると、里帰りなどで助成券が利用できず自己負担になったとき、全額あるいは一部を助成する制度があるようです。また、引っ越しで転入をした場合は前住所での受診状況に応じて助成券を交付するとしています。

妊婦健診の助成内容や助成券や費用の取り扱い、手続きの方法は自治体によって異なるため、事前に確認しておくとよいかもしれません。

出典:妊娠中に大田区へ引越しをした際のお手続き / 大田区
出典:大田区里帰り等妊婦健康診査費用助成について / 大田区
里帰り出産の場合の健診。里帰り先での健診費用を自費で払うときの手続きなど

里帰り出産の場合の健診。里帰り先での健診費用を自費で払うときの手続きなど

妊婦健診のスケジュールを確認しよう

妊婦さんのお腹を触る家族
iStock.com/Yagi-Studio

妊婦健診がいつから始まるのかは、母子手帳と助成券を受け取るのが何週かによって若干異なるようです。健診は4週間おきに始まり、2週間、1週間と出産に近づくにつれ間隔が短くなり臨月に入ると毎週医療機関に行くこともあることから、事前にしっかりとスケジュールを立てておけるとよいかもしれません。

里帰りや引っ越しなどで病院が変わっても助成券をそのまま使える市町村もあるようなので、事前に確認し慌てることがないようにできるとよいですね。


※記事内で使用している参照内容は、2019年2月1日時点で作成した記事になります。

2019.02.09

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