メールの返信は早いのに仕事ができない…研修コンサルが驚いたあまりにひどい「即レス」の文面
相手の貴重な時間を奪わずにすむメールの書き方
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信頼を寄せられる人は何をしているか。元JALのCAで研修コンサルタントの香山万由理さんは「ブランドというのは、一流企業に勤めているとか、地位が高いとか、年収が何億あるなどで決まるものではない。『神は細部に宿る』というが、『信頼』というブランドを持っている人は細やかな配慮ができる」という――。 ※本稿は、香山万由理『仕事ができる人は、「人」のどこを見ているのか』(光文社)の一部を再編集したものです。
10点の質問メールに回答1つしかなかったら
仕事ができる人は、「ひと手間」を見ている
以前、一緒にお仕事をしていたイベント会社のAさんから、朝こんなメールが届きました。
Aさん「あさってまでに11人必要。よろしく」
メールの文面はたったこれだけ。
「11人必要と言われても……。これだけでは、何をどうすればいいのかさっぱりわからない……」
そこで、質問事項10個にまとめて、Aさんに次のように返信しました。
私「いつも大変お世話になっております。香山でございます。このたびはご連絡ありがとうございます。今回いただいたメールについて、10点ほど確認させていただきたいことがございます。
①何かのイベントでしょうか。
②11人必要とのことですが、女性・男性の希望人数はございますか。
③イベントの日時をもう少しくわしく教えてください。
④場所はどのあたりでしょうか。
⑤ギャラはおいくらでしょうか。
……(以下、省略)
それでは、お忙しいところ恐れ入りますが、上記10点について、お知らせいただけますでしょうか。どうぞよろしくお願い申し上げます」
しばらくしてAさんから返信がありました。そこには……
Aさん「場所は新宿です。全員女性です。よろしく!」