ウォーキングだけでは「ヨボヨボ老人」になる…「寝たきり老後」を回避する"自宅でできる"3つの運動【2025年6月BEST】

ウォーキングだけでは「ヨボヨボ老人」になる…「寝たきり老後」を回避する"自宅でできる"3つの運動【2025年6月BEST】

「1日8000歩」を欠かさず続けても寝たきりリスクは減らせない

2025年6月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。健康部門の第2位は――。 ▼第1位 世界の研究でわかった「中高年のマスターベーション」の重要性…医師が勧める「1週間あたりの射精の回数」 ▼第2位 ウォーキングだけでは「ヨボヨボ老人」になる…「寝たきり老後」を回避する自宅でできる"3つの運動" ▼第3位 「筋肉をつけると基礎代謝が上がって痩せる」はウソ…痩せたい人が実践すべき「ダイエットの黄金ルール」 健康な老後を過ごすためには、どんなことに気を付けたほうがいいか。理学療法士の上村理絵さんは、「日本は寝たきりになる高齢者が諸外国と比べて非常に多い。元気な肉体づくりをするためにウォーキングをしている人は多いが、これでは必要な筋肉は鍛えられず、寝たきり生活は防げない」という――。(第2回) ※本稿は、上村理絵『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』(アスコム)の一部を再編集したものです。

日本は「寝たきり大国」

「肉体的な老化」の終着点が寝たきりです。

2020年の介護保険事業状況報告(厚生労働省)によると、施設に入所している寝たきりの方は300万人以上。自宅などで寝たきりになっている人を含めれば、その数はさらに増えるといわれています。

実は、このような国は珍しく、少し昔のデータにはなりますが、介護施設の利用者の80歳以上の寝たきり率は、介護制度が充実している北欧の国スウェーデンに比べ9.7倍、アメリカと比べても6.3倍。非常に高くなっています。

寝たきりになれば、人生を楽しめることが極端に減ってしまいます。

だからこそ、寝たきりになる人を1人でも多く減らすのと同時に、その期間をできるだけ短くしたいという思いを持って、私たちは活動をしています。

では、なぜ、日本では寝たきりの人がこれほど多いのでしょうか。それは寝たきりに対するあきらめの文化が根付いてしまっているからというのが、私の考えです。

「年が年だから、寝たきりになるのも、しようがないよね」

私たちの施設のご利用者やそのご家族ではなく、特にケアマネジャー(介護保険を導入した際、介護プランなどを立ててくれる専門家)から、こんな言葉をよく聞きます。

そこで、私は必ずこう言うのです。

「いや、いや、いや。そんなことはないですよ。90歳の方でも、ある程度の負荷をかけて、ちゃんとトレーニングをすれば、筋力は維持できますから、寝たきりになるとは限りません」

そもそも、寝たきりは病気ではありません。

ケガや病気がきっかけで寝たきりが始まることはあっても、寝たきりそのものは病気ではなく、あくまでも衰弱の1つの形態です。

詳細を見る

この記事を読んだあなたにおすすめ

画像

https://kidsna.com/magazine/article/entertainment-report-250707-29537303

2025.07.17

ニュースカテゴリの記事

夫婦円満のコツは「自分のやりたくない家事育児を率先してやる」こと【木下ゆーき】
子育てや教育のテーマを元に読者から集めた質問にゲストスピーカーと対話する動画記事コンテンツ。