利回り7%超の銘柄がゴロゴロある…お金の専門家が保有する「高配当&株主優待」合わせ技5銘柄
ヤマダホールディングスは14年で元が取れる
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株価の上下に一喜一憂せずに利益が狙える高配当株投資は多くの人に人気がある。ファイナンシャルプランナーの藤原久敏さんは「高配当株も魅力的ですが、株主優待も含めたWインカムを狙えばさらに利回りはアップする。なかには総合利回りが10%に近い銘柄もある」という――。
「株価が冴えなくても満足」のワケは?
私の保有する銘柄の1つに、ヤマダホールディングスがあります。家電量販トップの「ヤマダデンキ」を傘下に持つ、我々消費者に身近な、そして個人投資家にとって人気の有名企業です。
ただ、その株価は400円台前半で横ばい状態。これは、堅調な日本株全体の動きに対し、冴えない状態が続いていると言えます。ちなみに、私の買値も同程度でして、とくに大きな含み益も含み損もないままに、あまり動かない株価を、淡々と見守っている状態です。しかし、私はこの状況に十分に満足しながら、この銘柄を持ち続けています。
なぜなら、このヤマダホールディングスからは定期的に、魅力的な2種類の収益を受取り続けているからです。その収益とは「配当金」と「株主優待」、いわゆるWインカムゲイン(※)です。
※インカムゲインとは、利子や配当金などといった、定期的・安定的に得られる収益のこと。なお、これに対して、値上がり益をキャピタルゲインという。
総合利回り7%超だから約14年で元が取れる!
ヤマダホールディングスの配当金は、2025年3月期実績で1株あたり13円、2026年3月期は4円増配の17円の予想です。これは配当利回り(1株あたり配当金額÷株価×100)にすると3.80%となります。
一般に、配当利回り3%以上だと「高配当株」と見なされることが多いので、これは十分高配当株と言えるでしょう。そして、ヤマダホールディングスの株主優待は、年間1500円相当の株主優待券です。
1回の買上金額1000円(税込み)以上につき、1000円毎に1枚(500円)利用できます。
普段、ヤマダデンキにまったく行かない人にとっては無用な優待でしょうが、私の場合、近所にあるヤマダデンキの常連でして、しょっちゅうコピー用紙やプリンタインクを買っていますから、これはほぼ現金に等しい優待と言えます。
ちなみに優待利回り(優待の金銭的価値÷株価×100)は3.35%と、こちらもかなりの高利回りです。
そして注目すべきは、この優待利回りと、前述の配当利回りを合計した「総合利回り」は7.15%にもなることです。配当金と株主優待、この魅力的な2つのインカムゲインのリターンによって、たとえ株価が動かなくても、約14年で元が取れる計算なのです。