試作483品を完成させたのに白紙…予約殺到の万博くら寿司「70種の世界料理」開発者が記憶が飛ぶまで飲んだ夜
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「パビリオンより予約が取れない」と満席が続く、くら寿司大阪・関西万博店。本格的な味わいの世界の料理70種類を各300~320円で提供している。同社商品開発部の中村重男さんは「実は最初は161カ国の料理を3つずつ、合計483メニューという企画だった」という――。
「世界の料理が食べられる」と来店1カ月前に予約が埋まる
大阪・関西万博に、注目パビリオンに負けず劣らず予約が取れない店がある。くら寿司の大阪・関西万博店だ。パビリオンが集中する大屋根リング内ではなく、西ゲートの奥のフューチャーライフゾーンにあるにもかかわらず、朝10時の開店直後から続々と予約客が押し寄せてすぐ満席に。予約なしでも入店は可能だが、早い日は開店前から並んでいる人だけで当日枠が埋まってしまうという。
大阪・関西万博店はくら寿司の店舗として最大規模、店内の回転レーンは約135メートルと最長で、338席を収容する
にぎわう店内を見て気になったことが一つある。客のほとんどが日本人客なのだ。大阪の街を歩けばインバウンド客が目立つ。ましてここは万博である。もっと外国人客が多いと予想していたが、店内で飛び交うのは日本語ばかりだった。くら寿司広報部は国内からの客が多い理由をこう語る。
「予約はアプリなら30日前から可能です。ただ、現状では枠がオープンする夜中0時を過ぎると数分で埋まってしまいます。アプリは日本語なので、海外のゲストにも使いやすいようにメールアドレスで予約できる仕組みも用意しているのですが、そちらは7日前から。そのあたりは今後の課題です」
世界70カ国の料理から、5月の人気メニュー10選(料理名など詳細は後編に)