「気の合う部下」ばかり動かすリーダーは二流…全員を動かす一流が実践する"日々のプラス1アクション"
チームのやる気を高める拍子抜けするほど簡単な"声かけ"
Profile
相手に話題を変えて話すときには何に気をつけるといいか。エグゼクティブ・コーチの林健太郎さんは「部下はこちらに話しかけるとき、『今、よろしいでしょうか』と聞いてくれる。上司も、同じ心がけを持ち、何らかのアクションを起こすときは、必ず許可を取るといい。コーチングではこれを『はじまりの言葉』と呼ぶ」という――。 ※本稿は、林健太郎『チームが「まとまるリーダー」と「バラバラのリーダー」の習慣』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。
「うちのチーム、デキる部下は2割くらい」は絶対ダメ
チームがまとまるリーダーはすべてのメンバーに毎日声をかけ、 バラバラのリーダーは「自分の好きなメンバー」だけを動かす。 |
---|
「うちのチーム、デキる部下は2割くらいだよ。あとはフツーかそれ以下だよ」
「気の合う部下とは仕事しやすいよね。でもそんな部下ばかりじゃないんだよなぁ」
というリーダーの嘆き節、これまで何度も聞いてきました。
部下の能力や、自分との相性についてあれこれ愚痴をこぼすリーダーには、2つの傾向が見てとれます。
1つは、「コミュニケーション格差」をつけていること。
「デキる部下」や「気の合う部下」とだけ多く話し、大事な仕事を任せる一方で、それ以外の部下には関心を払わず、与えた仕事をこなしてくれてさえいれば問題ないとばかりに、コミュニケーションを最小限にしようとします。
2つ目は、謎の「理想」を持っていること。
「もっといい人材が揃っていたら、いい仕事ができるのにな〜!」
と、自分好みのメンバーが集まったドリームチームを夢見ているのです。
「わかるわかる、自分も欲しい」と思った皆さん、考えてみてください。
ドリームチームで大成功したとして、その成功に再現性はありますか?
成功要因は、「偶然いい人が集まったから」ですよね?
年度が替わってメンバーが変われば、どうなるでしょう。また成功できるでしょうか。