汗ばむと頭皮から「古い油のニオイ」がする…「加齢臭はないのにくさい人」に男性美容師が勧める簡単チェック法
そのシャンプー、ちゃんと洗い流せていますか
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汗をかくと頭皮のニオイが気になる人は少なくない。原因は何なのか。美容師の操作イトウさんは「頭皮から『古くなった油のニオイ』がしたら、古い皮脂が固まっている状態。シャンプーのやり方を見直してみてほしい」という――。
「くさいかも」と思ったら美容師に相談を
だんだんと汗ばむ日が多くなってきた日本列島。ワイシャツににじむ汗と共に気になるのは、頭皮の臭い。
昨今、「スメハラ=スメルハラスメント)」なる言葉も広がり、「自分は周りを不快にさせていないだろうか……」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。
ですが自分の頭皮のニオイは中々嗅げないし、どうやってケアをしたらいいのかもよくわからない。
そこで今回は、アラフォー男性美容師である筆者が、頭皮の気になる臭いを予防・解消することに特化した、簡単頭皮ケアのお話をさせていただきます。
例えば美容室に行く際にも、美容師さんに「頭がくさい」と思われていないか、気になりますよね。
これから暑い日も多くなり、お客さまが来店するのはお仕事帰りもあるでしょう。ですから美容師からすると、老若男女問わず頭皮から臭いがしている場合は少なくありません。
ですが過剰な状態でなければ、不快に感じることもありません。
仮に過剰な状態だった場合は、「先にシャンプーする」などの対処もできます。そしてその状態は頭皮にも髪にも良くありませんから、「日常でどのようなケアをしているのか?」など、質問や提案をします。
ですからカットの際にでも、それらの悩みは気兼ねなくご相談いただければと思います。
「古くなった油のニオイ」の正体は「皮脂」
この頭皮の臭いは、汗の臭いとはまた異なる、独特の臭いがします。例えるなら「古くなった油」の臭いです。
この頭皮の臭いの原因は「皮脂」です。
頭皮に古くなった油の臭いを感じるのは、シャンプーで皮脂を洗い流すことができず、毛穴に長く留まっているからです。
皮脂は、毛穴の中にある「皮脂腺」から分泌されています。「皮脂腺」は、毛が生えているかどうかに限らず「毛穴」にセットで付いています。そのため全身に皮脂腺はありますが、必然的に毛穴の多い「頭皮」からたくさん分泌されるようになります。
皮脂は「お肌を守るため」に分泌されていますが、適切に洗い流さないと悪影響をもたらします。「ニキビ」などがわかりやすい例ですが、油は古くなると固い塊になってしまうため、毛穴を塞いでしまいます。すると、かぶれや湿疹の原因になり、薄毛を誘発するキッカケにもなります。
このことから、実は頭皮の臭い問題は老若男女を問わず、誰にでも当てはまる可能性があります。男性のほうが皮脂が多く分泌される傾向にあり、「ニオイ」というと「中年男性」と紐付けてしまいがちです。ですが、かなりの個人差がある上に、頭皮の臭いの要因は衛生管理だけではなく、不摂生や季節によることもあります。