「1000円値上げ」でドコモをやめると大損する…「本当の情弱」にならないために「新料金プラン」を徹底解説する
じつは上客向けの料金設計になっている
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8月を前に料金プランを見直そう
NTTドコモとKDDIが6月に料金プランを改定する。
NTTドコモが約1000円、KDDIが330円の「値上げ」となる。特にKDDIは新料金プランが投入されるだけでなく、既存の料金プランも8月に一斉に値上げとなる。これまでの料金改定は、新しい料金プランが投入される一方で、契約している既存の料金プランには手は加えられなかった。しかし、今回ばかりは放っておくと8月以降、請求額が上がる。このタイミングで、契約している料金プランを見直すといいだろう。
もちろん、両社とも単に請求金額を上げるということはしていない。そんなわかりやすい値上げをしていたら、すぐにユーザーに逃げられてしまう。両社とも、通信サービスに「付加価値」をつけることで、単なる値上げではないように見せかけているのだ。
ドコモはすべてDAZNがセットに
KDDIは衛星とスマホの直接通信サービス「au Starlink Direct」が無料で使える。衛星からの電波をスマホが直接、キャッチできるため、山奥や海の上など「圏外だけど空が見える場所」ならスマホが使えるようになる。現在はSMSなどメッセージ機能のみだが、今夏にはデータ通信も使えるようになる予定だ。ほかにも一般のユーザーよりも通信速度が速くなったり、海外でもデータ通信が使い放題になったりするなどの付加価値が盛り込まれている。
NTTドコモの新料金プラン「ドコモMAX」は月額4200円のスポーツ配信サービス「DAZN」がセットになっている。DAZNはJリーグやプロ野球、F1などを配信している。2017年に日本でDAZNが配信された時には月額980円で視聴できた。しかし、年々、値上げが続き、いまでは月額4200円。「Jリーグの試合を見たいがDAZNが高すぎて契約できない」と嘆くDAZN難民を救うべく、NTTドコモが立ち上がったのだ。