「夫のカネは私のカネよ」夫の逆鱗に触れバッサリ三行半された還暦妻の老後破綻リスクを高めるヤバい生きがい

「夫のカネは私のカネよ」夫の逆鱗に触れバッサリ三行半された還暦妻の老後破綻リスクを高めるヤバい生きがい

経済観念の違いで夫婦間に溝が生じ、離婚に至るケースは少なくない。現在60歳の女性は長年単身赴任で働いた夫に生活費や3人の子供の教育費のほとんどを依存し、自らの稼ぎは貯蓄に回す予定が、ほぼ実践できなかった。家計再生コンサルタントでFPの横山光昭さんが、半年後に離婚するこの女性に授けた老後サバイバルのための秘策と注意点とは――。

毎月の家計トラブルの積み重ねで、夫婦間に溝が

河合アサコさん(仮名・60歳・会社員事務)は今年の年末に熟年離婚をすることが決まっており、離婚後の家計のやりくりと、自分名義の資産の運用方法について、マネー相談に来ました。

聞けば、半年前に夫のケイジさん(仮名・62歳・会社員営業)に離婚を言い渡されたそうです。すでに夫婦仲は冷めきっていたところ、ある出来事が引き金となり、離婚が決定的に。それまでも毎月のように家計を巡りバトルが絶えなかったとのことです。

「今思えば、夫婦の歯車が狂い始めたのは、夫の単身赴任が始まった約20年前でした。当時、夫の地方転勤が決まったとき、3人の子供(長男27歳社会人・別居、次男25歳社会人・別居、長女22歳大学生・同居)のうち、長男が小学校に上がるタイミングでした。子供たちの生活環境を変えたくないこともあり、赴任先には夫一人で行ってもらうことになりました」(アサコさん・以下同)

単身赴任を機に、家計管理の主導権が妻から夫に

以降、アサコさんは働きながらワンオペで家事育児を担う毎日。手のかかる子3人を抱え心身ともに疲労困憊だったのに、家計のやりくりに“協力的”でない夫に苛立ちを覚えるようになったそうです。

「同居していた頃は、夫の給料日に現金で生活費を渡してもらい、それをそのまま家賃や水道光熱費などの引き落とし口座にスライド。残った金額で食費などの変動費をやりくりしていました。家計管理は常に私が握っていたんです。それが単身赴任になってからは、夫が財布を握り、給与の一部を私名義の口座に振り込むスタイルに変わってしまいました」

最初の頃は問題なかったが、徐々に、給料日の入金が途絶えがちに。せっつくと、「忙しかった」「忘れてた」と言い訳しながらしぶしぶ振り込む。入金のタイミングがずれると、目の前の支払いためにアサコさんの給与で立て替えないといけない。

「仕事しながらワンオペで家事育児を回しているのに、支払い準備までするのは大変で……。毎月毎月、私が言うまで振り込んでくれないのが、本当にストレスでしたね」

補足すると、その頃、アサコさんは手取りは月18万円(ボーナスなし)ありましたが、3人の子供の産休や育休、時短勤務などで収入に変動があるため、自分の収入は貯蓄に充て、夫の収入(月の手取り40万円近く、ボーナスあり)を柱にして生活をやりくりしていたそうです。

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※写真はイメージです

しびれを切らしたアサコさんは、クレジットカードや銀行のキャッシュカードを家族カードにして共有することも提案しましたが、夫は「現地での生活があるから」とよくわからない理由で断固拒否。

「クレカの決済や銀行口座の引き出しはすべて夫が管理し、私にはネットバンキングの暗証番号すら教えてくれない。給与明細も頑なに見せてくれないので、私には夫の収入と預貯金残高が全く分からない状態。単身赴任を機に、家計の主導権を完全に夫に握られてしまったんです」

これでは、2人で老後の貯金プランを話し合うどころではありません。アサコさんにしてみれば、夫が向こうで何をしていて、何を考えているのかも全く分からない。ひょっとして他に女でも作っているのではないか。そんな不信感も次第に募っていったそうです。

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2025.06.02

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