「ズル休み」ができない人は、結局出世もできない…成果を出すためには「戦略的な妥協」が必要であるワケ【2025編集部セレクション】
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これまでプレジデントオンラインで配信した人気記事から、いま読み直したい「編集部セレクション」をお届けします――。(初出日:2024年5月8日) 要領よく仕事を進めるにはどうすればいいか。教育コンサルタントの塚本亮氏は「学校の試験と違って仕事に100点はない。完璧主義に陥らず、適度に手を抜いて妥協することがときには重要だ」という――。 ※本稿は、塚本亮『要領よく成果を出す人は、「これ」しかやらない』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
「何もかも完璧にやろうとすると最終的に失望することになる」
完璧主義の人は、細部にまでこだわり、きちんと仕事をやり抜く「職人気質」な人が多いように感じます。テキトーな仕事をしない点において、完璧主義の人は非常に頼もしい存在と言えるでしょう。
一方で、多くのタスクが次々と発生し、同時に複数のプロジェクトを進める必要があるのに、なかなか仕事を手放せないという一面もあります。
完璧な100点を求めてしまうため、最適解の80点でOKを出せないのです。
なぜ、妥協できないのでしょうか?
フェイスブックの元COOであるシェリル・サンドバーグの次の言葉には、完璧主義の人への深い洞察がうかがえます。
「何もかも完璧にやろうとしたり、すべてが正しく行われることを期待していると、最終的に失望することになる。完璧主義は敵である」
完璧主義者は、自分に高い目標を課し、他人の評価を過度に気にし、間違いを過剰に恐れる傾向があります。
だから、妥協できずに仕事を抱え込み、パフォーマンスが下がるのです。
このような性質は、完璧ではない自分を低く評価することにつながり、常に強いストレスにさらされ、結果として精神的健康を害することにつながります。
完璧主義の人は、こうした生きづらさを抱えているのです。