「自分はダメ人間だ」と思ってほしくない…発達障害の息子に父が毎日している"自己肯定感を上げる声かけ"
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発達障害のある子どもにどう接すればいいのか。アナウンサーの赤平大さんは、息子に対して毎朝毎晩「今日も大好きだよ」「生まれてきてくれてありがとう」と言葉にしてきた。そして、障害のことを伝えるときには、3つのポイントを心掛けていたという――。(第1回/全3回) ※本稿は、赤平大『たった3つのMBA戦略を使ったら発達障害の息子が麻布中学に合格した話。』(飛鳥新社)の一部を再編集したものです。
発達障害の子が傷つく「二次障害」
発達障害がとても繊細で難しいと感じるのは、問題が障害自体だけではない、というところです。
数々の困りごとや生きづらさ、親や家族、先生や友達といった周りにいる人から発達障害に由来する言動を叱られたり、からかわれたり、いじめられたりすることで、さらに傷つくのです。
「どうせ上手くできっこない……」
「僕はダメな人間なんだ……」
と自己肯定感が下がり続けてしまうこともとても深刻な問題です。成功体験に乏しく自己肯定感がずっと低いままの子どもは、それが原因となって、不安障害やうつ病、摂食障害や睡眠障害、ひきこもり、あるいは反社会的行動などの素行障害……といった「二次障害」を発症するリスクが上がることが報告されています。
息子の自己肯定感を下げることは、絶対に避けなければなりません。
「これから先、息子とその障害にどう向き合うのがベスト、ベターなのか?」
「どんなサポートが必要なんだろう?」
「どうしたら息子が学校で安心して過ごせるのか?」
「日常生活のストレスをなるべく少なくするには?」
息子が将来、自立して幸せに人生を送るために、今何をしなければいけないのか?
大学の図書館で500本以上の論文を読んだ
当時、私はMBA取得のために早稲田大学のビジネススクールに通っていました。
その勉強の傍ら、大学の図書館に籠って発達障害に関して書かれた文献や論文を読み漁りました。これは、そのビジネススクールの恩師である入山章栄先生からのアドバイスに基づいています。
「何かを調べるなら、論文のような原典にあたったほうがいい」
大学院を卒業してからも発達障害の論文を読み続け、現在までに目にした論文は、恐らく500本を超えていると思います。