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30代ワーママの平均年収は?育児中ママのリアルな声を大公開
ワーママと一口で言っても、フルタイムや時短勤務などさまざまな働き方があり、収入事情はそれぞれ異なります。そこでこの記事では、ワーママが多い30代の平均年収を大調査。自身の年収についてどう思っているかなど、30代のワーママたちのリアルな声も紹介します。
※この記事の内容は、2025年7月30日に更新されたものです。
子育て世帯が多い30代ワーママの平均年収
厚生労働省の調査によると、第一子出生時の母親の平均年齢は年々上がっており、令和6年では31.0歳とのことでした。そこでここでは、子どもの小さいワーママ世代がもっとも多い30代女性の平均年収に焦点をあてて紹介していきます。
30代女性の平均年収
厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、30代女性の平均年収は以下のとおりです。
・30~34歳 259万6000円
・35~39歳 270万1000円
・30代平均 264万8500円
一方で30代男性の平均年収は320万円となっており、30代の男女間では約55万円ほどの差があることがわかります。
厚生労働省|令和5年賃金構造基本統計調査の概況
加えて、男女別の賃金カーブを見てみると、男性は55~59歳まで右肩上がりに賃金が増えていくのに対し、女性の増え方は緩やかです。その理由としては、産前産後にキャリアが一時中断したり時短勤務などを選択したりすることで給与の上がり幅が少ないことも影響していると考えられます。
フルタイムと時短勤務だとどれくらい違う?
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一般的に「フルタイム」といわれる勤務形態では、1日8時間、週40時間の労働が基本となります。加えて、残業などが発生すればさらに増えるケースもあるでしょう。一方で「時短勤務」の場合、4~6時間程度の労働が多く、週の勤務日数は雇用形態や職場によってさまざまです。また、収入を左右する大きな要素である賞与も基本給がベースとなる場合が多いため、フルタイム労働者と時短勤務労働者では収入に大きく差があることがわかります。
1日8時間勤務のフルタイム労働者と1日6時間の時短勤務労働者を比較すると労働時間は75%となるため、単純計算だと、年収300万円の人が年収225万円となります。2025年4月より、育児時短就業給付金が支給されるようになったものの、その対象は「2歳未満の子どもの養育者」と限定的であり、さらにその額も「時短勤務期間中の約10%」ということもあり、フルタイム労働者と比較すると依然として少なめであることがわかります。
今の収入をどう思っている?30代のワーママの「リアル」な声
30代はほかの世代と比較すると、結婚や出産などのライフイベントを迎える人が多いため、キャリアの分かれ道ともいえます。また子どもが小さいうちはどうしても仕事をセーブせざるを得ない部分があるため、収入面にも直結しがちです。30代の働くママたちは自身の収入についてどう感じているのでしょうか?30代のワーママのリアルな声を紹介します。
リアルに、現状の収入に満足してる?
「不満な部分もありますが、子どもの預け先などを考えると今以上は働けないなと思っています。子どもの手がかからなくなったら徐々に仕事時間を増やしたいです」
「満足はしていませんが、子どもが小さいので制限はあります。いずれ、自分で自由が利くような仕事スタイルができるといいなと思います」
「満足はしていないです。もっと上を目指したいですが、これ以上仕事の量を増やすのは物理的に厳しいので、ギャランティ(給与)のアップや効率化を目指します!」
「あまり満足していないかな。もともと段取りが悪いので、段取りや効率を見直したいと思っています。子どもが小学校に入学したら、昼間働く時間を延ばして、睡眠時間をけずらずに予定の仕事量をこなせるようにしたいです」
今回話を伺ったママの全員が、今の収入に満足していないことがわかりました。「子どもが小さいうちはしょうがない」と感じつつも、効率化や給与のベースアップによって収入を増やすことを考えているママも多いようです。また「収入アップは子育てが落ち着いてから」と割り切り、「今は子どもと過ごす時間を大切にしていきたい」という声も目立ちました。
リアルに、お給料の使い道は?
「5割は子どもの幼稚園費と習い事、3割はネットスーパーなどの買い物と自分の雑費、2割は貯金です」
「5割は保育園費用、4割は食費・光熱費、1割は自分のお小遣い。保育園費用をもっと抑えたいところです」
「7割は交通費を含む自分にかかるお金、2割は子どもの習い事、1割はレジャー費です」
「8割は生活費全般に使って、2割は自分にかかる費用として使ってます」
「子どもの教育費、交際費、レジャー費などにほとんど使っています」
お給料の使い道はママによってさまざまでした。ママ自身のお小遣いなどにあてている費用は、お給料の1~2割としているママが多いようです。貯金や突発的な出費に使用するよりも、生活費として使っているケースが多いことがわかります。
リアルに、希望する年収額は?
「子育てが落ち着いたら年収200万円くらい稼げるといいなと思っています」
「出産退職した前職よりは年収あげたいので、350万円くらい」
「現実的なところでいうと、現状×1.5倍かなぁ」
「現状の3倍は欲しいかも」
「育児もあるので今は現状維持で満足せざるを得ないかもしれません」
希望する年収額を聞いたところ、具体的な額を答えるママもいれば、「現状からどれくらいアップしたいか」という視点で答えるママもいました。収入アップを望んでいる場合も「子育てが落ち着いたら」と答えるママが多く、理想としては収入が増えたら嬉しいけど、今は子育てと両立できる範囲内で働きたいと考えている人が多いようです。
ワーママの大半が収入に「不満」と回答。「今は育児の時期」と割り切る人も
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30代のワーママに収入についてリアルな声を聞いたところ、ほぼ全員が「不満を感じている」と回答しました。一方で、子どもが小さいうちはしょうがないと感じている人も多く、理想と現実にはギャップがありそうです。
「子どもがある程度大きくなったら仕事に専念して年収をあげたい」と考えているママも多く、現状を前向きに捉えている人も多い印象でした。仕事と育児の両立は大変ですが、自分らしく働けるよう、仕事をしていけたらよいですね。