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認可保育園の公立と私立の違い。特徴やメリット、人気のポイントなど
認可保育園は、公立と私立それぞれどのような点が異なるのか、違いが気になる保護者もいると思います。今回の記事では、公立と私立の違いやメリット・デメリット、それぞれの保育園の人気のポイントについて、ママたちの体験談を交えてご紹介します。
公立保育園と私立保育園の違いとは?
保育園にはさまざまな種類があります。その中でも認可保育園は、利用定員が20人以上の規模の保育園をいいます。認可保育園は、国が定めた基準を満たし各都道府県知事に認可される必要があります。
認可保育園には、公立保育園と私立保育園があります。公立保育園と私立保育園のもっとも大きな違いは、運営元です。
公立保育園の運営元は、市町村などの地方自治体です。そのため、公立保育園の保育士さんは地方公務員として勤務していて、一定期間で異動することがあるようです。
一方、私立保育園の運営元は民間企業です。学校法人やNPO法人などが運営していることが多いようです。運営元の民間企業によって保育内容が定められていて、私立保育園によってさまざまな特徴があるようです。
無認可保育園との違いは?
認可保育園と無認可保育園の違いは、国が定めた基準を満たしているかどうかに違いがあります。無認可保育園は、国の基準を満たしていない保育園で、さまざまな施設があります。
施設によって、年齢制限などさまざまなルールが設けられていることがあります。入園を検討する場合には、年齢制限や保育内容などを確認しておいた方がいいかもしれません。
無認可保育園の運営元は民間企業であることがほとんどで、原則として私立保育園です。
実際にママたちはどのようなポイントから、公立保育園と私立保育園を選ぶのでしょう。
公立、私立で保育料は変わる?
認可保育園の保育料については、保護者の所得によって各地方自治体で決められるため、公立保育園・私立保育園どちらも変わりはないようです。
多子世帯やひとり親世帯などについては、保育料の負担軽減措置が設けられています。
認可保育園の保育料について気になることがある場合は、住んでいる自治体に確認してみるといいかもしれません。
なお、無認可保育園の保育料は、保育園が独自に決めることができることとされています。そのため、地方自治体によって定められる保育料より高額になる可能性があります。無認可保育園の保育料は、保育園のホームページなどに掲載されているようなので、気になる場合は確認してみましょう。
公立保育園の特徴やメリット・デメリット
公立保育園にはどのような特徴があるのでしょう。また、ママたちはどのようなメリット・デメリットがあると考えているのか聞きました。
特徴
公立保育園は主に市町村などの地方自治体によって運営されていることから、保育内容も地方自治体の方針に沿っているようです。服装については私服の園が多いようですが、園児服が決められている自治体であっても保育料以外にかかる費用は少ない場合が多いようです。
また、園の先生たちはパートや非常勤、短期雇用以外は地方公務員の扱いになるため、地方自治体内の保育園間で転勤することもあるかもしれません。
公立のメリット
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40代ママ
30代ママ
自宅の近くにある公立保育園に通わせていました。園から近いところに住んでいる子も多く、同じ小学校に進む子と小さいうちからいっしょにすごせたのでよかったです。
30代ママ
公立保育園は長く運営されていることが多いため、同じ地域にあるほかの保育園より園舎が大きく、遊具がたくさんあって良かったです。
公立保育園は、仕事がある平日などに特別な行事が少ないことや、家から近くに園がある場合が多く、通わせやすいということがママたちに人気のようです。地方自治体によっては、公立保育園の先生は転勤があっても、ベテランの先生が多いことでいるのであまり不安を感じないといった声もありました。
また、公立保育園は地方自治体によって運営されていることから、同じ地域の保育園の中でも園舎が大きいことがあるようです。園舎が大きいと、保育中にさまざまな活動ができそうですね。
公立のデメリット
40代ママ
働いている先生方が地方公務員なので、子どもが大好きな先生が他の保育園に異動してしまいました。しばらく先生に会いたがって、登園したがらない時期がありました。
20代ママ
公立保育園の行事は、平日に行うことが多いように感じました。行事は多くありませんが、行事のたびに仕事を調整するのが大変でした。
30代ママ
住んでいる地域の公立保育園は倍率が高く、入園できませんでした。公立保育園が少ない地域だと、入園自体が難しいと思います。
公立保育園のデメリットとしてママたちから聞かれたのは、先生の異動や行事が行われる日程でした。行事が平日に行われることが多い公立保育園もあるようです。保育園の見学の際に、行事の日程などを教えてもらうといいかもしれませんね。
また、地域によっては公立保育園の倍率が高く、入園が難しいこともあるようです。
私立保育園の特徴やメリット・デメリット
私立保育園にはどのような特徴があるのでしょう。また、ママたちはどのようなメリットがあると考えているのか聞きました。
特徴
私立の保育園には学校法人やNPO法人などの民間企業が運営しているようです。公立保育園と違い、運営団体や園長先生の教育方針が重視され、それぞれの特徴を出していて人気の保育園もあるようです。
私立の認可保育園の場合、園によっては特別に制服やカバン、運動着などを指定することで諸費用がかかることがあるかもしれません。
私立のメリット
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30代ママ
共働きのため、仕事で朝早い日や夕方遅くなる日もあったので、長時間預けられる私立保育園にしました。朝の7時半から夜の19時半まで預かってくれたので、仕事が忙しいときにも助かりました。
40代ママ
英語教室や体育の時間がある私立保育園を選びました。土曜や長時間の時間外保育もあり、仕事をしながらでも通わせやすかったです。
20代ママ
保育園内の掃除などのメンテナンスを業者さんがやってくれて、子どもたちが長時間過ごす場所やトイレがいつも清潔に保たれていました。
私立保育園は、園によって早朝や夕方遅くまで預かってくれる時間が幅広いことや、独自の保育内容で子どもにさまざまなカリキュラムを取り入れることがママたちに人気のようです。他には、運営している組織によって保育内容にも違いがあることから、子どもに合った保育園を選べるというママの声もありました。
また、私立保育園によっては園内の掃除などメンテナンスを業者がやってくれることがあるようです。定期的にメンテナンスを行ってくれると、子どもを安心して通わせることができますね。
私立のデメリット
20代ママ
保護者の出番が多い私立保育園だったため、役員の仕事で時間を作るのが大変でした。事前に保護者がどれくらい保育園に関わるのか確認しておけば良かったと感じました。
30代ママ
新設の私立保育園に入園したところ経験の浅い保育士さんが多く、入園した直後はさまざまなことで不安を感じました。徐々に慣れてきて、子どもも楽しそうに通っています。
私立保育園のデメリットとしては、保護者の役割が多いことや保育士さんの経験年数などの声が聞かれました。公立保育園と同様、見学の際に気になることは確認しておくといいかもしれません。
保育園を選ぶときのポイント
公立、私立のどちらの保育園にも、それぞれにメリットがあることで、どちらを選んだらいいか迷うことがあるかもしれません。実際に、ママたちはどのようなポイントを意識して選んだのか聞いてみました。
園の雰囲気
30代ママ
保育園の見学に行ったときに、先生や子どもたちが楽しそうに笑っていてとてもいい雰囲気だと思いました。公立と私立のどっちがいいかと迷っていましたが、最終的には雰囲気のいい保育園を選びました。
40代ママ
子どもを大切にしてくれて、のびのびと遊ばせてくれる保育園がいいと思っていました。園庭の遊具の手入れなどのメンテナンスがされているかも、子どもを安全に遊ばせるという点で選ぶポイントにしました。
保育園を選ぶときに、園の雰囲気を大切に考えることもポイントのひとつかもしれません。他には、園長先生の方針を聞いて、子どもがのびのびと過ごせそうな雰囲気の保育園を選んだというママの声もありました。
保育時間
40代ママ
仕事の関係で、朝7時半から預かってくれるということで地域でも人気のある保育園を選びました。
30代ママ
休日も仕事をしていたので、土曜日に預けられる保育園にしました。申し込めば土曜日にも給食を作ってくれるので、とてもありがたいと思いました。
共働きをしているママたちは、保育時間の長さも保育園を選ぶときに意識することがあるようです。ママのなかには、夕方のお迎えが遅くなる場合、おやつや軽食が出るかも確認したという声もありました。
家からの距離
40代ママ
家から歩いて行ける距離の公立の保育園を選びました。小学校の近くにある保育園なので、小学校に入ってからの通学路を歩く練習にもなりました。
30代ママ
時間外保育を利用するために、家の近くの保育園と職場の近くの保育園のどっちがいいか迷いました。家からは少し遠かったのですが、職場の近くの方が送り迎えしやすいと考えて保育園を選びました。
公立の保育園と私立保育園のどちらがいいか考えるときに、家からの距離もポイントかもしれません。他には、自宅と職場の間に通いやすい保育園がいくつかあった場合、ママでもパパでも送り迎えしやすい場所にある保育園を選んだというママの声もありました。
公立と私立、それぞれのよさを考えて保育園を選ぼう
iStock.com/maroke
今回の記事では、公立保育園と私立保育園それぞれの特徴やメリット・デメリット、それぞれの保育園の人気のポイントについて、ママたちの体験談を交えてご紹介しました。
保育園を選ぶときに、公立保育園と私立保育園のどちらがいいかと迷うこともあるでしょう。自宅に近く通いやすい公立保育園や、長時間預かってもらえる私立保育園など、人気のある園がいくつかある場合は、それぞれのよさを夫婦でよく検討し、子どもが楽しく通える保育園を選んであげられるといいですね。
公立保育園は運動会などの一般的な行事があるだけなので、共働きの私たちには平日に仕事を休む必要が少なく、ありがたいと思いました。