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1歳(離乳食完了期)の子どもの食事量・味つけ。献立表の例も
1歳の子どもの献立を考えるとき、1回の食事量や味つけ、栄養管理など献立づくりで気になっているママもいるかもしれません。今回は、厚生労働省の資料を参考にした離乳食完了期の進め方や、ママたちが離乳食を作るときに行っている工夫や調理方法、実際に作った1歳の子どもに向けた献立などを体験談を交えてご紹介します。
1歳の子どもの献立とは
子どもが1歳になって離乳食完了期に入り、「手づかみで食べられるメニューを与えたい」「そろそろ大人と同じメニューを取り分けて与えてみようかな」と考えているママもいるかもしれません。
また、1歳になり身体が大きくなってきたり、卒乳をして授乳も終わりを迎えると、栄養管理についても悩みを持つこともあるでしょう。アレルギー食材は離乳食後期までに大体試していると思いますが、まだまだ気が抜けない時期でもありますね。
基本的な離乳食完了期の進め方について、厚生労働省の資料をもとにご紹介します。
離乳食完了期はいつから?
厚生労働省の資料によると、離乳食後期が終わった生後12カ月から18カ月頃が離乳食完了期とされています。1日3回の食事のリズムを大切にし、生活リズムを整えるきっかけ作りとする時期と言われています。手づかみ食べから、子どもが自分で食べる楽しみを見つける時期でもあるようです。
調理形態の目安としては、歯ぐきで噛める固さがよいとされています。
離乳食完了期の食事量の目安
離乳食完了期の1回あたりの食事量の目安は、下記の量と言われています。
穀類:軟飯80g~、ご飯80g
野菜・果物:40g~50g
魚:15g~20g
肉:15g~20g
豆腐:50g~55g
卵:全卵1/2個~2/3個
乳製品:100g
1歳児の食事を作るときの工夫
ママたちは1歳の子どもに離乳食を作るとき、調理方法や栄養バランスなど、どのような工夫をしているのでしょうか。
まとめて作って保存しておく
20代ママ
副菜などは電子レンジで解凍して器に盛るだけで食卓に出せるよう冷凍保存しておき、主食になるものだけ作るというママの声がありました。よく使う食材をカットしておくだけでも、洗ったり皮を剥いたりする手間が省けて時短になりますね。
味つけを工夫する
20代ママ
大人と同じ味つけは1歳の子どもの味覚にとってまだ濃いのではと感じるので、調味料は控えめにして食材の味を活かした薄めの味つけを心がけています。かつ子どもが飽きないよう、たとえば同じハンバーグでも和風にしたり洋風にしたり、違う味つけにして変化をつけています。いろいろな味付けを食べることで、味覚形成にもつながり食育にもつながるのかなと考えています。
食材の味が活きるような薄めの味つけを意識しているママがいました。同じメニューでも味のバリエーションを増やすことで、子どもの味覚を刺激し、飽きずに食べられるかもしれません。
さまざまな食材を使う
20代ママ
1食で必要な栄養バランスを考えて、さまざまな食材を使うようにしています。その日の子どもの体調をみて、便秘気味であれば食物繊維が摂れるような献立や、疲れていそうであれば肉などが多めの献立にしています。食事の楽しさを感じてもらえるよう、手づかみ食べできるメニューもよく用意します。
子どもの好物ばかりにならないように栄養バランスを考え、その日の子どもの体調をみたりして、さまざまな食材から栄養が摂れるよう献立を考えているママがいました。1歳の子どもに食事の楽しさを感じてもらえるよう、手づかみで食べられるメニューも積極的に取り入れたいですね。
調理方法を工夫する
30代ママ
離乳食で栄養バランスのよい食事を作ろうと思うと意外と時間がかかるので、電子レンジや炊飯器で時短料理を工夫しています。特に炊飯器は、ご飯といっしょに炊くだけで、にんじんなどの根菜も皮まで柔らかくなるので、活用しています。
離乳食を作る時間がないと悩みを持つママは、電子レンジや炊飯器をうまく使った調理方法もよいかもしれません。時短になるだけではなく、栄養のある皮まで柔らかくなるというメリットもあるようです。
ママたちが作った1歳児向けの献立
ママたちは1歳児の献立に、どのようなメニューを作っているのでしょうか。毎日離乳食を作っているママたちに聞いた、1週間の夕食の献立表をご紹介します。
1日目
- ツナときのこの焼うどん
- ほうれん草とコーンのオムレツ
- はんぺんチーズおやき
- 野菜たっぷり豚汁
オムレツは子どもが手づかみ食べしやすいよう、小さめに切るとよいでしょう。具だくさんの豚汁はにんじんや大根などの野菜や肉をたくさん摂ることができ、体も温まりますね。
2日目
- 鮭と白ごまのおにぎり
- 切り干し大根と高野豆腐の煮物
- にら玉
- わかめとねぎのみそ汁
鮭と白ごまを混ぜ込んだ、子どもが手づかみで食べられるおにぎりです。鮭は骨をしっかりと取り除き、細かくほぐしてからご飯と混ぜるとよいでしょう。野菜、魚、豆腐、卵と栄養バランスの整いそうな献立です。
3日目
- かぼちゃのフレンチトースト
- じゃがいもコロッケ
- コールスローサラダ
- 野菜スープ
かぼちゃの甘みが楽しめるフレンチトーストは、子どもがよろこんで食べられそうです。コロッケは小さく丸めて、油で揚げずにフライパンやトースターで焼いて仕上げるとよいでしょう。野菜スープの野菜は皮をむかなくても、柔らかく加熱調理することで子どもも食べるとのこと。
4日目
- 五目混ぜご飯
- たまごポテトサラダ
- 大根のみそ汁
子どもが苦手な食材でも、ご飯と混ぜることで気にせずに食べられるかもしれません。混ぜご飯はしらすや小エビなどを混ぜることで、調味料は少なめにすることができます。ポテトサラダは、手づかみしやすい大きさに丸めて与えてもよいですね。
5日目
- 軟飯
- 豆腐ハンバーグ
- じゃがいもとにんじんのきんぴら
- 野菜ときのこのポトフ
ハンバーグは手づかみしやすく冷凍保存もできるようなので、1歳児の食事に作りやすいメニューかもしれません。ポトフに入れる野菜は歯ぐきで噛める固さになるよう、やわらかくなるまで煮込むとよいでしょう。時間がない場合は一度電子レンジで加熱調理するとよさそうです。
6日目
- お好み焼き
- キャベツと卵の炒め物
- つみれ汁
つみれはたくさん作って保存しておくと、汁物以外にも煮たり焼いたりさまざまなアレンジができるので、離乳食作りに重宝しそうです。また、お好み焼きはにんじんやコーンなどさまざまな食材を入れても違和感がないので、栄養管理にもよいレシピです。にんじんなどを入れる場合は電子レンジで加熱調理してから混ぜると柔らかくて食べやすいようです。
7日目
- 軟飯
- さばと大根の煮物
- ちくわとチーズの磯辺揚げ
- かきたま汁
子どもののどに骨が刺さらないよう、さばの骨をしっかりと取り除くとよいでしょう。磯部揚げは少量の油で揚げ焼きのようにするとよさそうです。
1歳児向けの簡単に作るご飯やおかずの手作り簡単レシピ
離乳食完了期の子どもに向けた、簡単に作れるご飯やおかずの手作り簡単レシピをご紹介します。
肉団子のスープ
材料や調理工程が少なく、手軽に作ることができるレシピです。スープの味つけを洋風や和風にアレンジすれば、レパートリーが広がりそうです。
かぼちゃとおからのおやき
電子レンジでで加熱調理することで、時短になります。子どもが手づかみ食べしやすいよう、小さめに成形するとよいでしょう。かぼちゃは味が濃い野菜なので、調味料を入れなくてもおいしく食べれそうですね。おかずとしてもおやつとしても活躍しそうなレシピです。
鶏ひき肉と玉ねぎの炊き込みご飯
子どもがにんじんや玉ねぎが苦手な場合は、細かく刻んで和風の味つけにし、ご飯といっしょに炊きこむと食べやすくなるかもしれません。ご飯は歯ぐきで噛める固さになるよう、水の分量を調節するとよいでしょう。
おやつをあげるときの注意点
離乳食完了期の子どもは、楽しみとしてだけではなく、栄養を補う意味でもおやつを与えることが多いでしょう。1歳の赤ちゃんが3回の離乳食のほかにおやつを食べるとき、どのようなことに注意したらよいでしょうか。
「おやつは甘いものというイメージがどうしてもありますが、味覚形成の時期なので、離乳食同様に薄味のものをあげています。」(30代ママ)
「おやつは市販のものもたくさん売っていますが、家にいるときはなるべく手作りのおやつをあげるようにしていました」
「おやつは子どもが好んでたくさん食べたがるので、おなかいっぱいになりすぎると離乳食を食べないので、量に気を付けて与えていました。」(30代ママ)
離乳食完了期のおやつは、薄味や食べ過ぎないように気を付けているママがいたようです。
1歳の子どもがよろこんで食べられる献立を考えよう
1歳は手づかみ食べで食事の楽しさを覚えていき味覚が形成されていく時期とされています。ママたちは毎日の離乳食づくりで、子どもがすすんで食べることができ、栄養バランスのよい食事をも摂れるように、さまざまな材料を使ったり、味つけのバリエーションを増やしたりして工夫をしているようです。
子どもを待たせず、かつ離乳食作りが楽になるよう、まとめて作って冷凍保存しておくと便利かもしれません。
ママたちが作った献立表や離乳食アプリなども参考にしながら、1歳の子どもが喜ぶような献立づくりができるとよいですね。
子どもがお腹が空くと機嫌が悪くなるので、食事作りになるべく時間をかけないようにしています。主食以外はまとめて作って冷凍保存したり、よく使う食材はカットしておいたり、加熱調理をすればすぐに使える状態にしてストックしています。