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発熱や食欲不振でも食べられる、1歳の離乳食・幼児食のうどんレシピ。冷凍保存方法なども
離乳食や幼児食で活用したいシーンとうどんレシピ
1歳の子どもの離乳食にうどんを使おうと考える保護者のなかには、簡単に作れるレシピが知りたいという方もいるのではないでしょうか。今回は、下痢や発熱時などどのようなシーンでうどんを使っているのかやうどんをあげるときに意識したこと、簡単に作れるうどんのアレンジレシピなどを、体験談を元に紹介します。
離乳食完了期から幼児期の1歳の子どもの食事
離乳食が進み1歳から1歳半頃になると、離乳食完了期に入るようです。厚生労働省の資料によると、離乳食完了期はかたちのあるものを噛みつぶせるようになり、1日3回食に進んでいく時期とされています。
ツルツルとした食感のうどんは1歳頃の子どもにも食べやすく、柔らかく煮込むことで胃腸にも優しい離乳食の食材の1つとなりそうです。子どもが喜ぶうどんを使って、離乳食のレシピのレパートリーを増やしたいと考えるママもいるかもしれません。
そこで今回は、1歳の子どもの離乳食の食材にも取り入れやすい「うどん」についてご紹介します。
離乳食にうどんを使うシーン
どのような場面で離乳食にうどんを使っているのでしょうか。うどんが活躍するシーンを保護者に聞いてみました。
お腹の具合が悪いときや熱があるとき
30代ママ
30代ママ
うどんは消化がよいので、子どもの具合が悪いときによく使います。特に和風だしで煮込んだうどんは、優しい味で食べやすいようです。具材の分量は最小限にして、うどんの風味を生かすようにしています。
下痢の回復期や発熱時など子どもの具合が悪いときの離乳食に、消化のしやすさや食べやすさを意識してうどんを使用しているというママの声がありました。お腹の調子や体調が悪いときは、できるだけ柔らかくなるまでよく煮込むようにするとよさそうです。
時間がないとき
30代ママ
1歳半くらいから外遊びに出かけることが多くなり、帰宅がお昼の時間ギリギリになることがよくあります。午前中外へ遊びに行くときは、家にある食材とうどんをいっしょに煮込んで、簡単に作れる離乳食を昼食にすることが多いです。
30代ママ
子どもが寝てしまいそうなど急いで食べさせたいときは、冷凍しておいたうどんを使います。野菜と一緒に煮込んで、仕上げにとろみ付けをすれば、栄養バランスのよい食事になります。子どもも喜んで食べてくれるので助かっています。
うどんは、野菜や肉など他の食材とあわせやすくいっしょに煮込んだり炒めたりすることもできるため、時間がないときの離乳食の食材としても活躍しそうです。1歳頃になり離乳食完了期では3回食になるので、昼食はいつも簡単に作れるうどんなど麺類のメニューにしているというママの声もありました。
幼児食でうどんを使うシーン
離乳食完了期を経て、1歳後半くらいから幼児食に移行する家庭も多いようです。保護者が幼児食にうどんレシピを取り入れるのはどんなときなのか聞いてみました。
野菜や卵を摂ってほしいとき
30代ママ
うどんは子どもが好きな食べ物なので、野菜や卵を一緒に摂ってもらうのに活用しています。特に野菜嫌いの時期は、野菜を細かく刻んでうどんと一緒に炒めたり、卵とじにしたりしています。うどんの味に惹かれて、普段は食べない野菜も一緒に食べてくれるんです。
うどんは子どもに人気の食材であり、栄養バランスを整えるための優れた基礎となります。野菜や卵をうどんに混ぜることで、子どもが自然に様々な栄養素を摂取できます。調理方法を工夫することで、子どもの好みに合わせた味にすることができます。
そばの代わりとして
30代ママ
うちの子はそばアレルギーがあるので、うどんをそばの代わりに使っています。年越しうどんや、ざるうどんなど、そば文化の料理をうどんで代用しています。子どもも喜んで食べてくれるので、アレルギーがあっても日本らしい食文化を楽しめています。
うどんは、そばアレルギーのある子どもやまだそばを食べさせることが不安な年齢の子に代替として食べさせている方が多いようです。和風だしとの相性もよく、日本の食文化を楽しむことができそうですね。成長に合わせて、徐々に太さや長さ、分量を調整することで、咀嚼力の発達を促すこともできます。
1歳児にうどんをあげるときに意識したこと
離乳食完了期や幼児食で、1歳児にうどんをあげるときに意識したことをママたちに聞いてみました。
熱さに気をつける
30代ママ
1歳の娘にうどんをあげるとき、まず熱さに気をつけています。熱いうどんを口に入れてしまうと、舌をやけどしてしまう可能性があるので、必ず冷ましてから与えるようにしています。食べる直前に、自分で一度食べてみて温度を確認するのが習慣になりました。
1歳児の口腔は大人に比べて敏感で、熱さに弱いため、食事を与える際は温度に十分注意が必要です。うどんを与える前に、保護者が実際に食べてみて適温かどうかを確認することが大切です。また、うどんが熱すぎる場合は、少量の冷水を加えたり、皿に広げて冷ましたりするなどの工夫をしているという声もありました。
1歳児にあった量にする
30代ママ
1歳半の息子にあげるうどんの量は、乾麺であれば20gから30g程度、茹でうどんであれば3分の1玉くらいです。うどんは煮込むと水分を含んで量が増えるので、様子を見て量を調節するとよさそうです。
厚生労働省の資料によると、離乳食完了期にあたる1歳頃の子どもにあげる穀類の量は、1回につき全がゆ90グラムから、軟飯80グラムとされています。穀物の量を目安として、子どもの食欲や成長に応じてうどんの量を調整してあげるとよいかもしれません。
食べやすい長さにする
30代ママ
初めて離乳食にうどんをあげたときは、手づかみ食べしやすいように1センチくらいの長さに切ってから調理しました。最近スプーンを使えるようになってきたので、2センチから3センチくらいに切るようにしています。
初めて離乳食にうどんをあげたときは、手づかみ食べしやすいように1センチくらいの長さに切ってから調理しました。最近スプーンを使えるようになってきたので、2センチから3センチくらいに切るようにしています。
食べやすい柔らかさにする
40代ママ
離乳食にうどんをあげていたときは、噛みやすさを考えてパッケージに表記されている茹で時間よりも、多めの時間煮込むようにしていました。他の具材といっしょに一度煮込んで、火を止めた後少し時間を置くとうどんがより柔らかくなるように思います。
離乳食にうどんをあげていたときは、噛みやすさを考えてパッケージに表記されている茹で時間よりも、多めの時間煮込むようにしていました。他の具材といっしょに一度煮込んで、火を止めた後少し時間を置くとうどんがより柔らかくなるように思います。
うどんを使った1歳児の簡単離乳食レシピ
保護者に聞いた、簡単に作れるうどんを使った1歳の離乳食レシピをご紹介します。
野菜の煮込みうどん
30代ママ
鍋に和風だしとめんつゆを入れて火にかけ沸騰したら、細かく切ったうどんとにんじん、大根、カブなどの野菜を加えます。クタクタになるまで煮込んだら、仕上げに溶き卵を入れて一煮立ちさせると体が弱っているときにも食べやすい煮込みうどんの完成です。
煮込みうどんは、風味を楽しみながら残り汁まで飲んでくれるので栄養満点です。野菜用の細めのうどんを使うと、子どもが食べやすいようです。仕上げに少量の醤油で味を調整しますが、子どもの様子を見ながら塩分には気をつけています。
繊維質が少なそうな食材を加えて、柔らかくなるまでよく煮込んだうどんのレシピを使って、離乳食を作ったママがいるようです。体調があまりよくないときの離乳食にうどんのレシピを使うときは、できるだけ薄味にするように気をつけたというママの声もありました。
うどんとしらすのおやき
40代ママ
茹でたうどんとにんじんやブロッコリー、ほうれん草など好みの野菜を細かく刻んだものにしらすを加えます。全体に絡まるくらいの量の小麦粉と水を入れ、好きな大きさになるようにスプーンですくってフライパンで焼き目をつけると、うどんとしらすのおやきのできあがりです。
しらすは良質なタンパク質源なので、積極的に使っています。子どもが自分で持って食べられるサイズに仕上げるのがコツです。冷凍保存もできるので、作り置きにも便利ですよ。
手づかみしやすく1歳頃の子どものためのうどんレシピにぴったりな、うどんとしらすのおやきを作った方もいるようです。離乳食のおかずとしてだけではなく、おやつのレシピに取り入れてもよいかもしれません。
かきたまうどん
30代ママ
うどんを茹でている間に、溶き卵を準備します。うどんを茹で上げたら、和風だしでできたスープに入れ、仕上げに溶き卵を回し入れます。仕上げでとろみ付きにしたい場合は、溶き卵に水溶き片栗粉を少し入れておくこともあります。
かきたまうどんは、簡単で栄養バランスもよいので、よく作ります。子どもが食べやすいように、うどんは短く切っておくのがポイントです。
かきたまうどんは、卵のタンパク質とうどんの炭水化物がバランスよく摂取できるうどんレシピです。残り汁まで飲み干したくなる和風だしの優しい風味と卵のとろみが、子どもの食欲を刺激してくれそうです。消化もよいので、体調が優れない時の食事にも適しています。
うどんを使った1歳児の簡単幼児食レシピ
1歳児の幼児食では、子どもの咀嚼力や嗜好に合わせて、うどんの調理方法をさらに工夫できます。以下に、栄養バランスのよいうどんレシピをいくつか紹介します。
野菜たっぷりの焼うどん
40代ママ
下茹でして短く切ったうどんとツナ缶、玉ねぎやにんじん、小松菜などの細かく切った野菜をフライパンに入れて炒めます。仕上げに味つけでフライパンの脇から醤油を少量入れたら、野菜たっぷりの焼きうどんの完成です。
焼うどんは、子どもが自分で箸を使って食べられるので、食事の練習にもなります。豚こま切れ肉を使うこともありますが、その場合は事前に茹でておくと、子どもが食べやすくなります。
汁うどんに飽きてきたときや熱いうどんが苦手な子には、気分を変えて簡単に作れる焼うどんのレシピを取り入れてみてもよいかもしれません。ツナ缶の代わりに、細かく切った豚こま切れ肉を使うとより食べ応えのある離乳食のレシピになりそうです。
あさりの和風だしうどん
20代ママ
あさりはよく洗って、砂抜きをしてから使います。和風だしであさりを煮て、茹でたうどんを入れます。仕上げに小さく切った青ねぎを散らすと、香りもよくなります。
あさりの和風だしうどんは、子どもに魚介の味を覚えてもらうのに最適です。子どもの好みに合わせて、醤油で味を調整します。子どももスープの風味が好きなようだったので、残り汁を冷凍して雑炊を作ったら好評でした
あさりの和風だしうどんは、魚介の風味を子どもに好きになってもらえそうなうどんレシピです。あさりに含まれる鉄分やビタミンB12は、子どもの成長に欠かせません。和風だしの優しい味とあさりの旨みが調和し、子どもの味覚を育てます。
とろみ付しいたけのあんかけうどん
20代ママ
しいたけは細かく刻んで、和風だしで煮込みます。片栗粉でとろみをつけ、茹でたうどんにかけます。仕上げに青菜を添えると、彩りもよくなります。
しいたけのあんかけうどんは、子どもが喜んで食べてくれる人気メニューです。ほかにもかまぼこや野菜などを入れて子どもが食べやすいようにアレンジしています。
とろみ付しいたけのあんかけうどんは、食感や風味の変化を楽しめるレシピです。しいたけに含まれる食物繊維は、子どもの腸内環境を整えてくれそうです。また、とろみをつけることで、子どもが食べやすくなり、野菜や他の具材も一緒に摂取しやすくなります。完了期の子どもにも適した栄養バランス抜群の一品です。
完了期や幼児食で使えるうどんの冷凍保存方法
うどんの麺や具を冷凍保存するちょっとした便利なテクニックを保護者に聞いてみました。
【生麺の冷凍保存方法】袋ごと冷凍する
20代ママ
1歳の子どものうどんは、生麺を使うことが多いです。開封していない生麺は、そのまま袋ごと冷凍庫に入れています。使うときは自然解凍か、電子レンジで解凍します。味や食感はほとんど変わらず、子どもも喜んで食べてくれます。
生麺を袋ごと冷凍することで長持ちするだけでなく、分量もそのまま使えるので忙しい幼児の離乳食完了期や幼児食に便利です。解凍後は、子どもの年齢や具合に応じて、適切な長さに切って調理しましょう。
【乾麺の冷凍保存方法】茹でてから冷凍
30代ママ
乾麺は茹でてから冷凍しています。茹でる際は、子どもが食べやすいよう少し短めに折って茹でます。茹であがったら冷水で冷まし、1食分ずつポリ袋に入れて冷凍します。使うときは熱湯をかけるだけで、すぐに食べられる状態になるので便利です。」
乾麺を茹でてから冷凍することで、調理時間を短縮できます。子どもの年齢や咀嚼力に合わせて、茹で時間や麺の長さを調整しましょう。冷凍する際は、1食分の分量ごとに小分けにすると便利です。
【野菜用の冷凍保存方法】
40代ママ
うどんレシピの具に使う野菜は、あらかじめカットしておいて野菜用として保存袋で冷凍しています。食事をさっと時短で作りたいときなどに助かっています。
ランチなどでうどんを作る際は、具に使う野菜用の冷凍保存をしている保護者もいるようです冷凍保損したうどんとセットにして冷凍庫に入れておくと、作るときにすぐ取り出せて楽という保護者のも声もありました。
1歳の離乳食にうどんレシピを活用しよう
ママたちは、1歳の子どもの下痢がおさまってきたときや熱があるとき、時間がないときなどの離乳食にうどんを取り入れているようです。また、完了期を過ぎて幼児食に移行してからは、そばの代わりや、さまざまな料理で野菜や卵をトッピングして食べさせるためにうどんが活躍しそうです。
うどんをあげるときは、量や長さ、柔らかさなどを意識したという声もありました。豚こま切れ肉やあさり、卵、しいたけなどあらゆる食材との相性のよさや簡単に調理しやすいこと、また生麺や乾麺など用途によって使い分けられるのももうどんのよさかもしれません。
和風だしや醤油、とろみ付きあんかけなど子どもの好みの風味がきっと見つかるうどんレシピを活用して、離乳食後期・完了期から幼児食のバリエーションを増やせるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食・幼児食の一例です。
新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照内容は、2020年1月23日の記事作成、2024年9月9日更新した時点のものです。
1歳の息子がおなかの具合がよくないときなどは、消化のことを考えてうどんを使った離乳食をあげることが多いです。下痢や発熱時にうどんを作るときは、子どもの様子を見て食べられそうであれば繊維質が少なそうな野菜や鶏の胸肉などを加えるようにしています。