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幼児食にシチューを作ろう。おすすめ簡単レシピや献立例、気をつけたこと
献立を考えてシチューを楽しもう
幼児食にシチューを作りたいとき、市販のルーを使ってもいいのか、簡単に作れるおすすめレシピなどを知りたいママもいるかもしれません。シチューを取り入れた献立作りに悩むこともあるでしょう。今回の記事では、離乳食を卒業する1歳半頃から小学校入学までの幼児期に食べられるシチューのおすすめレシピや献立、作るときに気をつけたことをご紹介します。
幼児食に作るシチューのおすすめ簡単レシピ
幼児食の時期に食べられる、クリームシチューやビーフシチューの簡単レシピをご紹介します。市販のルーを使わずに作れるレシピなので、ルーの塩分や脂質などが気になるママにもおすすめです。
鶏もも肉と野菜のクリームシチュー
材料:
鶏もも肉50g、にんじん1/2本、ほうれん草適量、スイートコーン適量、玉ねぎ1/3個、バター小さじ1、顆粒コンソメ少々、薄力粉大さじ1、牛乳100ml、水200ml
作り方:
- 皮や脂身、筋を取った鶏もも肉やほうれん草などの野菜を食べやすい大きさに切る
- 鍋にバターを熱し、1を炒め水を加えて中火で煮る
- 2に顆粒コンソメ、牛乳、薄力粉を加え、混ぜながら加熱してとろみがついたら完成
にんじんや玉ねぎの甘みで、子どもが好きな味わいのシチューになるかもしれません。
食材の大きさを子どもの成長に合わせて切ったり、やわらかさを確認しながら煮込むことで子どもも食べやすくなるでしょう。
なお、牛乳は沸騰させると分離してしまうことがあるので、火加減に注意しましょう。
こちらでご紹介したレシピでは薄力粉を使っていますが、小麦粉アレルギーなどの場合は片栗粉で作ることも可能です。
牛ひき肉とパプリカのビーフシチュー
材料:
牛ひき肉50g、パプリカ1/2個、玉ねぎ1/3個、じゃがいも1/2個、バター小さじ1、小麦粉小さじ1、ウスターソース大さじ1、ケチャップ大さじ1、牛乳70ml、水150ml
作り方:
- 野菜を食べやすい大きさに切る
- 鍋にバターを熱し、1と牛ひき肉を炒め、水150mlを加え中火で煮る
- 2に小麦粉、ウスターソース、ケチャップ、牛乳を加えひと煮立ちさせて完成
筋のある薄切りの牛肉よりも、牛ひき肉の方が子どもが食べやすいかもしれません。
パプリカを入れることで彩りもよくなりそうですね。
シチューを取り入れた幼児食の献立とは?
シチューといえば、クリームシチューやビーフシチューなどの種類があり、寒い時期になると食べたくなる定番メニューの1つかもしれません。
シチューはとろみがあって、煮込まれた野菜やお肉も食べやすく好きな子どもも多いでしょう。ただ、シチューの日が続くと少し飽きてきたり、シチューを取り入れた献立作りに悩むこともあるかもしれません。
シチューの献立のレパートリーがいくつかあると、忙しいときなどにも役立ちそうですよね。
幼児食のシチューのレシピや献立とはどのようなものなのでしょうか。また、幼児食として作るうえでどのような点に気をつけるとよいのでしょうか。
幼児食でシチューを作るときに気をつけたこと
幼児食でシチューを作るときに気をつけたことをママたちに聞いてみました。
薄い味つけにする
30代ママ
大人がおいしいと思う味つけは、幼児食期の子どもにとっては塩気が強い場合もあるでしょう。
味見をしたときに、大人にとって薄いと思う程度の味つけにすると丁度よいかもしれません。
脂質を少なめにする
kikisora - stock.adobe.com
30代ママ
1歳半の子どもが食べるクリームシチューに入れる鶏肉は、ヘルシーなささみ肉を使ったり、鶏もも肉を使う場合は、脂質の多い皮や脂身の部分は取るようにしました。
幼児食で使う食材は、できるだけ脂質が少ないものを選んだり、脂質を多く含む部分を取りのぞくようにすると子どもも消化しやすいかもしれませんね。
子ども用のシチュールーを使う
20代ママ
大人用の市販のルーは塩分や脂質が高いのではないかと思い、市販の子ども用のルーを使いました。大人用と一緒に作ってルーを入れる前に取り分けて作れるので、時短になります。
大人用と同じルーだと塩分や脂質が気になるというママの声がありました。市販の子ども用のルーを使って幼児食のシチューを作っているようです。
ルーを入れるまでは大人用と一緒に作って、子ども用を取り分けて作れるようです。食事作りの時短になりそうですね。
栄養バランスを考える
30代ママ
栄養バランスを考えて、お肉の他に野菜を多めに入れたシチューを作りました。クリームシチューは野菜をたくさんとることができ、ミルキーな味わいでもうすぐ2歳になる子どももよく食べるので幼児食向きだと思っています。
40代ママ
シチューだと苦手な野菜も食べられるようなので、普段の食事で苦手そうにしているブロッコリーやほうれん草をシチューに入れています。いつもおいしそうに食べています。
子どもの好き嫌いが原因で野菜が足りない食事になるなど、栄養バランスが偏ってしまうことに悩んでいるママもいるかもしれません。
普段は食べられないブロッコリーやほうれん草などの野菜も、シチューに入れると食べられるというママの声もありました。スイートコーンなど子どもに人気な野菜と一緒に組み合わせて入れるといいかもしれません。
野菜のほかにも、お肉ではなく白身魚を入れて作ってみるなどさまざまなアレンジができることがシチューのメリットのようです。
3大栄養素といわれる炭水化物、タンパク質、脂質を、なるべくバランスよく取り入れてレシピや献立を考えるようにしたいですね。
アレルギー食材は代わりのものを使う
30代ママ
小麦粉アレルギーのため、薄力粉ではなく片栗粉を使って幼児食のシチューを作りました。片栗粉でもおいしそうに食べていました。
30代ママ
アレルギーがあって乳製品が食べられないので、牛乳ではなく豆乳を入れてシチューを作っています。
食物アレルギーがあって食べられない食材がある場合は、代わりのものを使って幼児食のシチューを作っているママもいるようです。
小麦粉は片栗粉で、牛乳は豆乳で代用可能だという声が聞かれました。豆乳も牛乳と同様、分離してしまうため火加減に注意が必要です。
市販のシチュールーを使用する場合には、以下のアレルギー食材が含まれていることがあるようです。
- 小麦
- 乳
- 豚肉
- 牛肉
- 鶏肉
- 大豆
食物アレルギーが心配な場合は、アレルギー食材不使用の市販ルーを使用するのもいいかもしれません。
幼児食に作るシチューを取り入れた献立例
iStock.com/Lisovskaya
おかずがシチューだけだと物足りなく感じることもあるでしょう。
幼児食に作るクリームシチューやビーフシチューを取り入れた献立例をご紹介します。
クリームシチューの献立例1
- クリームシチュー
- トーストやバターロールなどのパン
- ハンバーグ
- サラダ
シチューはパンと相性がよく、ディップして食べてもおいしいでしょう。
シチューに入れるお肉を少なめにしたときに、ハンバーグなどのおかずがあると食べごたえをプラスできるかもしれません。
クリームシチューの献立例2
- クリームシチュー
- ご飯
- エビフライ・白身魚などの揚げ物
エビフライや白身魚のフライなどは、シチューやタルタルソースのような、味つけされたとろみのあるものと相性がよいかもしれません。
ビーフシチューの献立例1
- ビーフシチュー
- ピラフやバターライスなどの炒めたご飯
- ほうれん草などの野菜ソテー
白米のご飯よりも、洋風に味つけをして炒めたご飯の方が、おしゃれな献立メニューになるかもしれません。
ハヤシライスやビーフストロガノフのようにビーフシチューをご飯にかけ、野菜ソテーを添えてワンプレートにしてもよさそうですね。
ビーフシチューの献立例2
- ビーフシチュー
- トーストやバターロールなどのパン
- ポテトサラダ
ポテトサラダがあるときは、シチューにはじゃがいもを入れないなどメニュー全体のバランスを考えることは大切でしょう。
他にも、クリームシチューにトマトを入れて味に変化をつけたり、シチューをグラタンやクリームコロッケ、パスタにアレンジしてメニューを増やす工夫をするママもいるようです。
シチューの常温保存は危険?
幼児食のシチューを作り過ぎてしまったと悩むママは多いのではないでしょうか。シチューは常温で保存すると、雑菌などが繁殖してしまいます。ママたちに保存方法を聞いてみました。
40代ママ
煮込み料理でよく加熱していても、雑菌や食中毒の危険があると聞いたことがあるので、残ったシチューは冷凍保存しています。1食ずつフリーザーバッグに入れて、食べるときは電子レンジで加熱しています。
シチューなどの煮込み料理は、食べるときに加熱するので鍋で常温保存しているケースも多いかもしれません。農林水産省の資料によると、シチューは雑菌などの繁殖や食中毒のリスクから早めに冷まして保存することが重要です。特にウェルシュ菌という細菌は熱に強いため、注意が必要です。
できれば、1食ずつ小分けにして冷凍保存しましょう。子どもに食べさせるときは、電子レンジなどでよく加熱しましょう。冷凍したものは、1週間を目安に食べ切るようにしましょう。
幼児食の献立にシチューを取り入れよう
ucchie79 - stock.adobe.com
今回の記事では、体験談をまじえながら幼児食のシチューについて、離乳食を卒業する1歳半頃から小学校入学までの幼児期に食べられるシチューのおすすめレシピや献立、作るときに気をつけたことをご紹介しました。
クリームシチューやビーフシチューのレシピは、作り方をおさらいしたいときなどに役立ちそうですね。
薄味や栄養バランスを考えて、シチューを作ったり献立をたてることは、幼児期の子どもの体を考えるうえで大切かもしれません。
幼児食の献立にシチューを取り入れて、子どもが積極的に食事を楽しめるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、幼児食の一例です。新しい食材・料理を取り入れる際は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
シチューなどの煮込み料理は、味つけがしょっぱくなることが多いので、1歳9カ月の子どもが食べやすいように薄い味つけになるよう気をつけました。