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離乳食はいつから?鯛の離乳食時期別の進め方とアイディア
離乳食の”鯛”はいつから始めればよいのか、離乳食初期・中期・後期・完了期別に解説していきます。
離乳食を始めるときに食材別のスタート時期や形状・硬さ、さらに進め方の目安などどう進めていくのか悩むママもいるのではないでしょうか。
厚生労働省や自治体の資料を参考にしながら、ママたちによる、メニュー例や保存方法などの体験談について紹介します。今回は“鯛”です!
鯛を離乳食で始める前に
魚を離乳食に取り入れるときは、白身魚から始め、赤身魚、青皮魚と進めていくとよいようです。鯛は1年を通して店頭に並び、調理がしやすいので、離乳食として用いられることが多いでしょう。鯛を含む白身魚は、離乳食初期で25.9%、完了期には92%のママが取り入れているようです。
いつから食べさせてよい?
鯛はいつから離乳食に使用できるのでしょう?厚生労働省の資料によると、鯛を含む白身魚は、離乳食初期の5〜6カ月頃から子どもに与えられているようです。
離乳食の開始時期の目安としては、
・授乳の間隔があき、タイミングも一定になってきた
・食物に興味を持つようになってきた
・スプーンなどを口に入れても舌で押し出すことが少なくなる
などがあげられるようです。
進め方の目安
離乳食初期(5~6カ月)
お粥から始めて、慣れてきたらいもや野菜、豆腐、白身魚など徐々に種類を増やしていきます。体調や子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始めると安心でしょう。
厚生労働省の資料によると25.9%のママが、この時期に初めて鯛を含む白身魚を離乳食で食べさせているようです。
離乳食中期(7~8カ月)
離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、1日2回食で食事のリズムをつけていくようになるでしょう。
厚生労働省の資料によると73.6%のママがこの時期に離乳食で鯛を含む白身魚を食べさせているようです。
離乳食後期(9~11カ月)
生後9カ月頃から、授乳やミルクがメインではなくなる子が出てくるかもしれません。1日3回食に進めていくなど、大人に近い食生活が始まる時期といえるでしょう。
厚生労働省の資料によると89.7%のママがこの時期に離乳食で鯛を含む白身魚を食べさせているようです。
離乳食完了期(12~18カ月)
1日3回の食事を規則的にすることで、おなかがすく経験もでき、生活リズムを整えることにつながるでしょう。
厚生労働省の資料によると92.0%のママがこの時期に離乳食で鯛を含む白身魚を食べさせているようです。
目安の量
調理用計量スプーンの大さじは15ml、小さじは5mlです。1mlを約1gとして考えれば、量の目安にできそうです。
離乳食初期(5~6カ月)
調理形態の目安は、なめらかにすりつぶした状態
子どもの様子を見ながら、1日1回1さじずつ始める
離乳食中期(7~8カ月)
調理形態の目安は、舌でつぶせる硬さ(豆腐くらい)
1回当たりの目安量は10~15g
離乳食後期(9~11カ月)
調理形態の目安は歯ぐきでつぶせる硬さ(バナナくらい)
1回当たりの目安量は15g
離乳食完了期(12~18カ月)
調理形態の目安は歯ぐきで噛める硬さ(肉団子や茹で卵の白身くらい)
1回当たりの目安量は15~20g
鯛を使った離乳食のメニュー例
鯛がゆ
「お粥、野菜、豆腐と進め、次の食材として鯛を6カ月の頃に初めて使いました。ブロッコリーやほうれん草などすでに食べさせたことのある野菜と組み合わせました。お粥のとろみで食べやすいようでした」(30代ママ)
白身で淡白な鯛は、他の食材とも組み合わせやすいようで、初期から鯛をよく使ったと話すママが多くいました。
鯛のあら炊きを使ったおにぎり
「鯛のあらを、水、酒、しょうゆで薄味に煮ます。茹でたほうれん草を細かく刻んだもの混ぜておにぎりにしました。ごはん全体にも味が馴染み、手づかみでおいしそうに食べていました。(大人用には煮汁をスプーンでかけながら加熱すると味が少し濃くなります)」(40代ママ)
後期から完了期は、子どもが自分から食事できるように工夫して、離乳食を作っていたようです。パサつきを感じやすい魚も、脂が乗った頬やひれの部分を使うと子どもがよく食べてくれるというママもいました。
保存方法
初期・中期
「鯛を昆布出汁で充分加熱し、密閉容器に入れて冷蔵庫で保存していました。茹でるだけなので冷凍保存はしませんでした」(30代ママ)
「鯛をすりつぶし、製氷皿に1回分ずつ小分けし、冷凍保存していました。加熱してお粥に混ぜて朝食によく食べさせていました」(40代ママ)
離乳食が始まった頃の初期・中期は1日の食事の回数や、1回の量も多くないので、冷凍保存する場合も少量にしていたという声もありました。
後期・完了期
「煮たり焼いたりした鯛を冷蔵庫で保存し、翌朝の食事やお弁当として食べさせることもありました」(40代ママ)
「台所に立つと食事の時間だと分かるのか、早く食べたがります。食べられる大きさに切って冷凍しておいた鯛をうどんに入れるなど、短時間で用意できるよう工夫していました」(30代ママ)
離乳食後期、完了期になると少しずつ大人の取り分けもできるようになり、すりつぶすなどの作業も必要なくなってくるので、冷凍保存することが少なくなったと話すママもいました。
気をつけていた点
下ごしらえ
「切り身を購入したときは骨や皮が残っていないか、よく確認していました。刺身用のものを買うと下ごしらえがいらず、手軽に調理できて便利でした」(30代ママ)
魚を食べさせるときに骨や皮が残っていないか心配というママが多いようで、筆者もよく確認していました。
調理時
「沸騰したお湯で茹でて、そのまま茹で汁の中で冷ますなど、パサつきが出ないように気をつけていました」(30代ママ)
「お湯で茹でるより、昆布出汁で茹でたほうがおいしいようでよく食べていました。大人用のお味噌汁を作るときにあわせて作るようにしました。鯛の出汁が出て大人もおいしくいただけました」(40代ママ)
舌ざわりなど、初めての食材に慣れておらず、食が進まないこともあるようです。子どもの様子を見ながら食べやすいように調理するとよさそうです。
鯛は離乳食初期から使える
鯛は離乳食初期・中期・後期・完了期のいつからでも使える食材で、初めて子どもに食べさせる魚としても適しているようです。下ごしらえや冷凍保存もしやすいようなので、味付けや調理方法など工夫をして食事に取り入れていけるとよさそうですね。
離乳食の時期が進めば大人のメニューから取り分けて調理することもできるでしょう。家族と同じようなメニューをいっしょに食べることで食事の楽しさを伝えてあげられるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照内容は、2017年11月29日時点で作成した記事になります。