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子ども部屋はいつから必要?色や照明、収納などインテリアの選び方
前回の記事では、生活の中にある色やその影響について書きました。今回は子ども部屋に適した色づかいや照明・収納のこと、子ども部屋を与えるタイミングなど、カラーコーディネーターである筆者の体験談を交えてお届けします。
そろそろ子ども部屋が必要…?
この春からの進級や入学に向けて、そろそろ子どもに部屋が必要だと考える方もいるのではないでしょうか。子どもの年齢やタイミング、その子の性格などさまざまですが、どんなタイミングでどんな子ども部屋を作ったらいいのでしょうか。今回は色と照明、収納に焦点を当てて考えてみました。
子ども部屋の色選び
原色から落ち着いたトーンへ
幼児期はビビッドな色の多色使いを好む子が多いようですが、徐々に落ち着いたトーンの色を好み始めます。成長段階に合わせて子ども部屋の色を変えられるように、大きな家具などはできるだけシンプルな色のものを選ぶといいでしょう。
クッションや小さめのラグなどでその時の子どもの好きな色を選んであげると、楽しい子ども部屋になりそうですね。
カラーコーディネートのコツ
インテリアは「統一感」と「変化」、二つのバランスを調整することで快適に感じることができます。子ども部屋のカラーコーディネートの例をご紹介します。
【落ち着きや統一感】
色相やトーンを近づけるほど落ち着きや統一感が生まれます。
例)ベージュ×ライトブラウンの組み合わせは統一感があり、部屋がすっきり見えます。
【派手さや変化】
色相やトーンに差を持たせるほど変化が生まれ、メリハリができ、強い色が強調されます。
例)クリームイエロー×ネイビーは爽やかでメリハリのきいたカラーコーディネートといえます。
色は、例えばひとことで「黄色」といっても、鮮やか・くすんでいる、明るい・暗いでだいぶ印象が違ってきます。濃淡のバランスを変えるだけでも組み合わせによっては、変化やメリハリを感じるコーディネートになります。
子ども部屋の照明は?
自然光に近い色を
子ども部屋の照明には、太陽光に近く自然な色を演出でき、部屋を均一に照らすことのできる蛍光灯の種類「昼白色(ちゅうはくしょく)」が適しています。
名前がよく似た「昼光色(ちゅうこうしょく)」は混同しやすいのですが、やや青みがかった色で、オフィスなどの効率を上げたい場所に向いています。白熱灯は優しい灯りでくつろぎの空間に向いていますが、赤みがあり作業や勉強には適していません。
近年需要が増えているLED照明
LED照明は寿命が長く、白熱灯でも蛍光灯のような色みが演出できます。蛍光灯くらいの消費電力で熱も発しにくいので人気が高まっています。リモコンで明るさや色あいの調節ができる照明器具もあるので、勉強、遊び、就寝前などと使い分けてもいいですね。
年齢別・子ども部屋の収納は?
未就園児
おもちゃや絵本が中心となり、蓋付きのソフトバスケットやカラーボックスに合わせたさまざまなボックスを活用し、大まかな種類ごとに分けて子どもが自ら片付けられるように習慣づけていきます。
保育園・幼稚園児
おもちゃはまだたくさんある時期ですが、園や習い事の制服やカバン、道具、など物が増えてきます。筆者の場合、子ども部屋を用意していなかった入園時には、幼稚園の制服やカバンを掛けられ、小物を収納できるカラーボックスくらいのサイズのラックを通販で購入し、リビングに隣接する和室に置き重宝しました。
小学校
ランドセルや、学校で使う道具が増えてきます。持ち帰るプリントや答案用紙などが増えるので、大まかにクリアファイルやフォルダーに収納するようにします。保護者用のプリントも多いので、リビングにもあると便利です。
また、他の部屋で使わなくなったカゴや収納グッズを子どもに渡してみると自分で使いやすいように配置するのが楽しいらしく、部屋づくりの練習になっているようです。
子ども部屋を与えるのはいつごろ?
子どもが部屋を必要になるのはいつごろなのでしょうか。入学前に間に合わせるべきと考える人もいるようですが、実際の体験談をご紹介します。
小学校入学のお祝いとして
筆者の息子には小学校入学のお祝いとして、幼稚園年長の冬頃に祖父からロフトベッドと机のセットをプレゼントしてもらいました。入学してもしばらくはリビングで宿題をしていましたが、徐々に子ども部屋でやるようになり、3年生の2学期頃から子ども部屋でやる方が落ち着くと言うように。
また、ロフトベッドで一人で寝るようになったのも、3年生からです。部屋を与えてすぐはおもちゃや本、ランドセルの置き場所のような感覚でしたが、そのうち友だちが来たときに遊んだり、ときどき本を読んだりする空間となり、徐々に自分の部屋として馴染んだようです。
子どもが欲しいと言い出したタイミングで
息子と同学年の友だちのママたちにも聞いてみました。Aさんは入学時に子ども用の部屋が物置になっており、子どもも特に望んでいなかったので、机をリビングに隣接する和室に置いているそうです。子どもが欲しいと言い出したら空けるとのことですが、小学校3年生になってもまだ言い出さないそうです。
子どもの年齢や性格に合わせて
子どもがまだ小さいなら、好みも尊重しつつ、成長に合わせて色などを変えられる部屋づくりを目指したいもの。でも、照明や収納は大人がある程度主導権を握る必要があるともいえます。成長していく子どもと一緒に楽しく部屋づくりができるといいですね。