節分の柊鰯(ひいらぎいわし)とは。飾り方やいわしを食べる由来など

節分の柊鰯(ひいらぎいわし)とは。飾り方やいわしを食べる由来など

地域ごとの風習や処分方法、いわしレシピ

2018.11.14

節分には、柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ったり、いわしを食べるという風習があるのをご存知でしょうか。今回の記事では、ひいらぎといわしの由来や飾り方、いつまで飾るのかや地域ごとの違いなど、節分とひいらぎ、いわしとの関係をご紹介します。

節分と柊鰯(ひいらぎいわし)の関係とは

節分といえば、豆まきや恵方巻などのイメージがある方も多いのではないでしょうか。

その他にも、節分にはひいらぎといわしで作った柊鰯を飾ったり、いわしを食べるという風習もあるようです。

今回は、節分とひいらぎやいわしとの関係などについてご紹介します。まずは、なぜ節分にひいらぎやいわしが使われるのかその由来を調査してみました。


いわしやひいらぎの由来とは

節分になぜいわしを食べたり、柊鰯を飾るのでしょうか。その由来は諸説ありますが、いわしには「魔除け」ひいらぎには「鬼の侵入を防ぐ」という意味があるといわれています。

昔から、魔除けには臭いのきついものやとがったものを使っており、独特な臭いのあるいわしやとがっているひいらぎを飾っていたようです。


いわしを食べる意味

いわしのつみれ汁
© to35ke75 - Fotolia

節分にいわしを食べる理由は、柊鰯を飾る由来にあるように魔除けの意味で、体のなかの邪気を追い払うためといわれているようです。

また、いわしには栄養が豊富なため、いわしを食べて健康や無病を願う意味があるという説もあるそうです。

子どもに説明するときには、「鬼はいわしが嫌いだから、食べると家に来なくなるんだよ」と伝えるとわかりやすいかもしれません。

いわしやひいらぎの由来には、節分の縁起物とする意味があるようです。子どもにも由来や意味を説明して、いっしょに用意してみてもよいかもしれませんね。

柊鰯の飾り方

柊鰯はどのように飾るのか、飾り方が気になるママやパパもいるのではないでしょうか。柊鰯の作り方やいつまで飾るのかについてまとめてみました。


作り方

柊鰯を作るには、まず焼いたいわしの頭と葉のついたひいらぎの枝を用意します。ひいらぎの枝にいわしの頭を刺せば完成です。刺すときには、頭が上を向くように刺すとよいようです。

いわしは焼くとさらに臭いが出ることや、鬼は焼いたときに出る煙も嫌うといわれていることから、いわしの焼いた頭を飾るそうです。


飾る場所

節分の柊鰯は、玄関の外に飾るのがよいようです。節分の「鬼は外」というセリフにあるように、鬼が入ってこないようにするためにも、玄関に飾るとよいといわれているそうです。

外に飾るのが難しい場合は、下駄箱の上や内側の扉に飾ってもよいのではないでしょうか。


いつまで飾る?

ひいらぎいわし
iStock.com/gyro

柊鰯をいつまで飾るとよいのか気になることもあるかもしれません。いつまで飾るかという期間には、必ずの決まりはないようです。

また、地域ごとに違いがあり、節分の日のみ飾ったり、2月中飾ったりと違いがあるようなので、住んでいる地域の風習にあわせてもよいかもしれませんね。なかには節分の日から一年飾るという地域もあるそうです。

飾り方は、ひもで吊ったり括りつけたり、下駄箱などに置くときには瓶にさしてもよいかもしれません。ひいらぎは花屋さんやスーパーなどで手に入るようなので、作ってみてはいかがでしょうか。

節分といわしの関係は地域で違う?

節分に食べるといわれているいわしですが、この風習にも地域によって違いがあるようです。

節分にいわしを食べたり柊鰯を飾るという風習は、もとは関西地方が発祥だといわれています。関東地方ではけんちん汁、四国地方ではこんにゃくを食べる家庭もあるようです。

また、節分にそばを食べるという風習もあるそうです。自分の住んでいる地域の節分にちなんだ食べ物を調べてみてもおもしろいですね。

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柊鰯の処分の方法

飾った柊鰯の処分の仕方に迷うこともあるかもしれません。縁起物とされているので、そのまま捨ててしまってもよいのか気になりますよね。柊鰯の処分の方法はいくつかあるようです。

・神社で焚き上げてもらう

・灰にして玄関に盛る

・玄関に埋める

・お塩で清めて半紙に包み捨てる

半紙に包んで捨てるという方法が、手軽で自宅でも行いやすい方法かもしれませんね。

子どもといっしょに食べられるいわしレシピ

いわしを子どもにも食べてほしいというママやパパもいるのではないでしょうか。子どもといっしょに食べられる、いわし料理のレシピをいくつかご紹介します。


いわしの塩焼き

塩焼きは、いわしの調理方法として定番かもしれません。大根おろしやレモンなどで味つけをして食べてもおいしそうですね。塩焼きにしたいわしの頭を残しておけば、柊鰯にも使うことができるのではないでしょうか。


いわしハンバーグ

子どもといっしょに食べるときには、いわしをハンバーグにしてもよいかもしれません。

いわしは皮をそぎ、開いて中骨を取りたたいて細かくします。玉ねぎや卵などの材料と合わせ、焼けば完成です。豆腐を入れるとさらにやわらかく仕上がるそうです。

いわしはなかなか食べ進まない子どもや、小骨が多く食べづらいというときにもよいかもしれません。


いわしの甘露煮

いわしを甘い味つけで甘露煮にしてみるのもよいかもしれません。

いわしの頭とはらわたや中骨を取り、醤油やみりん、砂糖など甘露煮の煮汁になる調味料といっしょに鍋に入れます。火にかけ煮込み、煮汁にとろみがついたら完成です。

しっかりと煮込むことで、骨までやわらかくなるようです。はらわたの処理などがすでに行われている調理済みのいわしも販売されているようなので、使えば時間の短縮にもなりそうですね。

いわしに意味を知って節分をたのしもう

節分を楽しむ女の子
iStock.com/milatas

節分にいわしやひいらぎが関係している由来やいわしを食べる意味、柊鰯の飾り方などを子どもに伝えることで、節分行事を理解を深めてたのしむことができそうです。

柊鰯をいつまで飾るのかや節分に食べるものなど、住んでいる地域と他の地域の違いを教えても学びになるかもしれません。節分といわし、ひいらぎの関係を子どもにも伝えて、昔から伝わる節分行事をたのしむことができるとよいですね。

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