【小児科医監修】突発性発疹は2回目もかかるのか?1回目と2回目での症状の違い

【小児科医監修】突発性発疹は2回目もかかるのか?1回目と2回目での症状の違い

原因やホームケアについて

2019.07.03

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金髙太一

金髙太一

おひさまクリニック院長/日本小児科学会 小児科専門医/日本小児科医会 地域総合小児医療認定医/日本アレルギー学会/日本感染症学会

おひさまクリニック院長。小児科専門医、地域総合小児医療認定医。小児の感染症、アレルギー、免疫・膠原病を中心に東京、横浜の病院で研修・診療の経験を積み、2015年に東京の十条にておひさまクリニック(小児科、耳鼻咽喉科)を開院。子どもたちが健やかに成長していくためのサポートをしたいと思っております。また、3児の父でもあるので、子どもに関することでしたら、お気軽にご相談ください。

1度突発性発疹にかかっているけれど、高熱や発疹など突発性発疹のような症状が見られると2回もかかる可能性はあるのか疑問に思うかもしれません。乳幼児に多い病気ですが、3歳頃にかかることはあるのかや、熱なしで発疹が出たり2回目と1回目で症状の違いがあるのか、かかったときのホームケアについて解説します。

突発性発疹とは

原因

突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型ヒトヘルペスウイルス7型が原因で起こる感染症です。唾液のなかにあるウイルスが赤ちゃんの鼻やのどに入ることで感染します。


症状

機嫌の悪い赤ちゃん
ucchie79/Shutterstock.com

突発性発疹にかかると、突然高熱が出て高熱は3~4日続きます。赤ちゃんにとって生まれて初めての高熱になる場合が多く、熱性けいれんを起こすこともあるので注意が必要です。

熱が下がると、顔やお腹、背中に2~3㎜から1㎝程度の赤い平坦な発疹が広がりますが、発疹はかゆみを伴わず、自然に消えることがほとんどです。

子どもによって下痢を伴うこともありますが、発熱と発疹だけで終わる子が多いようです。

不機嫌病と呼ばれることもあるくらい(解熱後に)機嫌が悪くなったり、鼻水や咳などの風邪の症状はほぼなく、熱が高いわりに元気があることが多いのが特徴です。



かかりやすい年齢

生後4ヶ月頃からかかる子どもが増え、1歳頃にかかる子どもが多いようです。


突発性発疹は2回かかるのか?

突発性発疹の原因となるウイルスには2種類あるため、1度突発性発疹にかかっても2回目に違う種類の型にかかる可能性があります。

乳幼児がかかりやすい病気ですが、乳幼児期に突発性発疹に1度もかかったことがない場合、3歳や小学生など年齢が高くなってからかかることがあります。

また2回突発性発疹にかかるときには、1回目にヒトヘルペスウイルス6型に感染し、2回目にヒトヘルペス7型に感染するケースが多いようです。


1回目と2回目の症状の違い

突発性発疹に2回かかったときは1回目の突発性発疹と2回目にかかる突発性発疹の症状に違いがあるのか気になるママもいるでしょう。突発性発疹の主な症状である発熱と発疹の症状がでることに大きな違いはありませんが、なかには、1回目にかかったときと比べて2回目にかかったときの方が発疹が早くに全身に広がり、溶連菌と間違えたという人や、熱なしで全身に発疹が出たという人もいるようです。

突発性発疹は2回目もかかる可能性がある感染症ですが、受診をすると突発性発疹ではなく、ほかの病気と診断される場合もあるため症状が出たら必ず受診するようにし、受診する際には以下のことを医師に伝えられるようにメモをとっておくとよいでしょう。

突発性発疹に2回かかったときは1回目の突発性発疹と2回目にかかる突発性発疹の症状に違いがあるのか気になるママもいるでしょう。突発性発疹の主な症状である発熱と発疹の症状がでることに大きな違いはありませんが、なかには、1回目にかかったときと比べて2回目にかかったときの方が発疹が早くに全身に広がり、溶連菌と間違えたという人や、熱なしで全身に発疹が出たという人もいるようです。

突発性発疹は2回目もかかる可能性がある感染症ですが、受診をすると突発性発疹ではなく、ほかの病気と診断される場合もあるため症状が出たら必ず受診するようにし、受診する際には以下のことを医師に伝えられるようにメモをとっておくとよいでしょう。


  • いつから発熱し、その後の熱の経過はどうか
  • 鼻水や咳、子どもの機嫌などの症状について
  • おしっこは出ているか
  • 水分や食事はとれているか

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ホームケア

突発性発疹にかかったときのホームケアをご紹介します。


水分補給をしっかりとする

水分補給する赤ちゃん
all_about_people/Shutterstock.com

突発性発疹に感染すると高熱が出ることが多く、熱や汗で脱水症状を引き起こす可能性があります。こまめな水分補給をすることが大事です。


温めすぎない

高熱で寒気がするのではないかと赤ちゃんに厚着をさせたり、掛け布団を多めにかけると熱がもっと上がる原因になります。赤ちゃんが快適に過ごせるように暑がっていないか様子をよく見て洋服や布団の枚数を調整しましょう。

部屋の室温も夏場なら26~28度程度、秋から冬には20度前後に保つようにしましょう。


身体を冷やす

赤ちゃんが嫌がらなければ、濡れタオルや氷枕で冷やしてもよいでしょう。冷やす場所は、首や脇の下、太ももの付け根など太い動脈が通っているところが熱を下げるには効果的です。

氷枕を使うときには、首が曲がりすぎてしまうと赤ちゃんが呼吸をしづらくなるので、角度に注意しましょう。


高熱時はお風呂は控える

お風呂は体力を消耗するため、高熱があるときにお風呂に入ると熱がもっと上がったり、つかれて症状が悪化することがあるため、お風呂はなるべくやめておきましょう。

子どもが汗をかいたら蒸れタオルで汗をふいたり、着替えさせて清潔にします。

微熱で、機嫌が悪くなければシャワーを浴びてもよいでしょう。

2回目の突発性発疹に感染したら適切なケアを

赤ちゃんの熱を冷ます
paulaphoto/Shutterstock.com

突発性発疹に1度かかったあと、2回目はかからないと思っているママもいるかもしれませんが、突発性発疹の原因ウイルスは2種類あるため2回目もかかる場合があります。

また、突発性発疹は乳幼児だけがかかる病気ではなく、乳児期に1度もかかっていないと3歳や小学生でもかかる可能性があります。

突発性発疹は、高熱と発疹が主な症状で一般的に1回目でも2回目にかかっても症状に大きな違いはありませんが、まれに熱なしで発疹だけが全身に現れて終わるケースもあるようです。

突発性発疹は、1度かかったら免疫ができるわけではなく、2回目もかかることを知り、子どもにいつもと違う様子や気になる症状が現れたときには受診することが大切です。

子どもが2回目の突発性発疹に感染したときも、慌てず適切なホームケアで対応しましょう。


監修:金髙太一(おひさまクリニック 院長)

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金髙太一

金髙太一

おひさまクリニック院長。小児科専門医、地域総合小児医療認定医。小児の感染症、アレルギー、免疫・膠原病を中心に東京、横浜の病院で研修・診療の経験を積み、2015年に東京の十条にておひさまクリニック(小児科、耳鼻咽喉科)を開院。子どもたちが健やかに成長していくためのサポートをしたいと思っております。また、3児の父でもあるので、子どもに関することでしたら、お気軽にご相談ください。

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