小学館から、今泉忠明先生の最新刊「世界一まぎらわしい動物図鑑」が登場
姿形や習性はそっくりでも実はまったく別の動物=「まぎらわしい動物」約70種にスポットを当て、進化の不思議を解明。全編クイズ仕立てで、自然界ではあり得ない合成写真が見どころの、動物園のお供にもぴったりな1冊。
「小学館」から、「まぎらわしい動物」だけを収録したユニークな動物図鑑「世界一まぎらわしい動物図鑑」が発売中。
書籍「ざんねんないきもの事典」「わけあって絶滅しました。」でお馴染みの、動物学者・今泉忠明先生 監修による、児童向け動物学入門書となっている。
「世界一まぎらわしい動物図鑑」では、タヌキとアライグマ、シカとカモシカなど、姿形や習性はそっくりでも実はまったく別の動物=「まぎらわしい動物」にスポットを当て、進化の不思議を解明。
なぜこんなにまぎらわしい動物がいるのでしょうか?
『これこそが「進化のカギ」なのです!』と今泉先生は語る。
本の内容は、全編クイズ仕立て。特に、自然界ではあり得ない合成写真が見どころのひとつとなっている。
さあ、この写真に写っている動物の名前、あなたはいくつ分かりますか?
(答えは最後に!)
動物たちにとって、自分の体こそが生き残るための道具。
どのような所に棲んで、何を食べているのかで、体の形は決まってくると言われており、樹上ではバランスをとるのに長い尾が役に立ち、水中では流線形の体が便利に。また、肉食なら鋭い牙が役に立ち、草食なら茎をくいちぎる前歯を必要とする。
こうして長い時間をかけて、自然環境に適応して生き残ったものたちは、元々が別々の種であったとしても、なぜかよく似た形(キャラクター)と習性(ビヘイビア)を持つようになるという。
このような現象を動物学の世界では「収斂進化(しゅうれんしんか)」と呼び、これに着目すると、進化の不思議をわかりやすく理解することができる。
また、図鑑ページではイラストで分かりやすくまぎらわしい動物の「ここがちがう!」と「なんでこうなった?」を解説。
さらに、収録した動物は約70種。哺乳類を中心に子どもに人気の動物を集め、親子で動物クイズを楽しんだり、動物園のお供にもぴったりな1冊。この機会にぜひ、親子で「まぎらわしい動物」を知り、進化の不思議にふれてみては。
【答え】
● 左:タヌキ 右:アライグマ 奥:アナグマ
● 左:シカ 右:カモシカ 右奥:キョン
● 左奥で首を伸ばしているのがラマ。ラマは1頭。他は全てアルパカ
● ミーアキャットが9頭、右手前にプレーリードッグが3頭
そっくりなのにぜんぜんちがう 世界一まぎらわしい動物図鑑
監修/今泉忠明
小学館刊 1320円(税込)
問い合わせ先/小学館
tel.03-5281-3555