子育てに悩む母親たちに「教えない子育て」を教える書籍が発売
これからの時代を生きる子どもに求められる「考える力」を伸ばす方法
子育てを学ぶことができる、「母学(ははがく)アカデミー」代表の河村京子氏の最新著書「教えない子育て ~正解のない時代に「実践できる子」を育てる~」が、2月13日(土)に発売。
発売前に予約が殺到したことから、出版元は発売日を待たず、増刷に踏み切った。
新型コロナウイルスの影響で、世の中が大きく変わりつつある現代において、「子どもに何をしてあげられるか」と悩んでいる保護者は多いのではないだろうか。
子どもが宿題をしない、在宅勤務中に子どもが邪魔をする、きょうだい喧嘩が多いなど、外出自粛によって子どもと過ごす時間が増え、母親のストレスもピークに。今までのやり方が通用しないという風潮がある中、自分の子育てを見直す母親は確実に増えていると著者は述べる。
今の子どもたちが生きる未来には、自分で考え、自ら行動できる力が重要視されており、子育てにおいても「自分で考える力」をつけることを頭に置いておく必要があるという。
たとえば、先ほどの「子どもが宿題をしない」という悩み。
なかなか宿題に手をつけようとしない、宿題をはじめてもグズグズしてなかなか終わらないといった子どもの姿にイライラして、「さっさと宿題を終わらせなさい!」と怒ってしまった経験がある保護者も多いだろう。
そのようなシーンで、「宿題を先にしてから遊びに行きなさい!」と命令するのではなく、「宿題はいつするの?」と質問を投げかけてみる。著者は実際にこのように子育てをしてきたそうで、「遊んだ後帰ってからする!」「夕ご飯までにする!」と子どもなりに考えるという。
宿題を先延ばしにして、あとから困る羽目になるだろうと子どものことを想い、「宿題は帰ってからすぐした方がいいよ」「遊びに行きたいなら宿題が終わってから」と声をかける保護者もいるかもしれない。
けれど、親が子どものために何でもやってあげることが子育てではなく、親が教えれば教えるほど、子どもが自分で考える機会を奪ってしまう。人に教わるということは、実は受け身の作業。教えてもらうということは、自分で考えることをしないとも言える。
親が教えて行動させるのではなく、子ども自らが考えて納得してから行動することが大切。「教えない」を貫けば、子どもは「自分で考える」ことを始める。そうやって自分の頭を使って考え、「できた!」「わかった!」という体験をすると、子どもは大きな達成感を味わう。
そんな達成感を味わうと、また次の体験でも深く考えるようになる。「教えない子育て」は、イジワルなようで実は子どもの「考える力」を育てるためにとても重要なことなのだという。
ただし、「教えない」と言っても何も教えないわけではなく、「教えること」と「教えない」ことの線引きをしておくことが大切であり、「知識」か「思考」か、これがキーワードだと筆者は語る。
今回発売の書籍では、「教えない子育て」で身につく力として「考える力」「人と違うことを楽しむ力」「コミュニケーション力」「受け入れる力」の4つに分けて紹介。
具体的な声かけフレーズから、コミュニケーションのポイント、実際に「教えない子育て」をしている母親10人の実践例などが掲載されている。
変化の激しい現代に身につけておきたい、「教えない子育て」方法が学べる1冊を、ぜひチェックしてみては。
教えない子育て ~正解のない時代に「実践できる子」を育てる~
著/河村京子
日本法令刊 1,650円(税込)
問い合わせ先/母学アカデミー
https://haha-gaku.com/contact/
https://www.amazon.co.jp/dp/4539728121/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_Lrv6FbA80A2CN