魚を通して親子で食育。上手な食べ方や、魚を学ぶおもちゃなど

魚を通して親子で食育。上手な食べ方や、魚を学ぶおもちゃなど

食べるのが難しいという理由で魚が苦手な子どもや、骨が刺さるのが心配で魚は食卓にあまり出さないというママ・パパもいるかもしれません。しかし、魚は栄養豊富で、子どもの成長にとってたくさんのメリットがある食材です。今回は、上手な魚の食べ方や、魚の食べ方を遊びながら覚えられるおもちゃなどを紹介します。

魚の食育をしよう

※写真はイメージ(iStock.com/yukihipo)
※写真はイメージ(iStock.com/yukihipo)

骨のある魚をきれいに食べることに大人でも苦手意識がある方は少なくありません。また、お肉に比べると魚は骨を取って食べさせるのが面倒だったり、骨が喉に刺さる心配から、子どもに魚を食べさせることが少ない家庭もあるでしょう。

しかし、骨のある魚を食べることは、子どもの成長にとってメリットがあります。

・箸の使い方のトレーニングになる

・食事のマナーを覚える

・手先のトレーニングになる

・食べるまでに手間がかかることを知る

骨を箸で取って食べる動作は手先を鍛え、集中力も養うでしょう。

上手な魚の食べ方と教え方のポイント

では実際に、上手に魚を食べる方法と教え方のポイントを紹介します。

魚の種類はある程度の大きさがあり、小骨が少ないものから練習しましょう。調理法は塩焼きや煮付けなど何でもよいですが、干物の場合は骨が一度にはがれやすいものも多く、特に食べやすいかもしれません。

・鮭

・サバ

・アジ

・ホッケ

・カレイ

などの魚から始めてみるのがおすすめ。

尾頭付きの魚は、手前がお腹、頭が左の状態で置くのが正しい向きです。食べ方の手順は、


  1. 頭から尾に向かって、箸で切れ目を入れながら身をほぐしていく。
  2. 上の半身を頭から尾に向かって食べる。
  3. 頭を指で押さえながら、尾の骨を箸でつまみ尾から折り取る。
  4. そのまま頭側に向かって骨をはがし、頭も一緒に取る。
  5. 取った骨・頭を皿の奥にまとめておく。
  6. 下の半身を頭側から尾側に向かって食べる。

もし小骨を食べてしまったときは、箸で口から取り、皿の奥に置きます。

ただ、箸がまだ上手に使えないうちから魚を食べる練習をさせると、イライラしたり、魚を食べること自体が嫌になってしまうかもしれません。上手に箸を使えるようになってからがよいタイミングです。また、しばらくは子どもひとりでやらせるのではなく、本当に骨が取り除けているのか大人が一緒に確認するようにしましょう。

生きた魚を見てみよう

※写真はイメージ(iStock.com/rwhaun)
※写真はイメージ(iStock.com/rwhaun)

普段は魚が泳ぐ様子を見る機会はなかなかないでしょう。それを見ることによって、いつも調理されている魚が元はどのような姿で泳いでいたのかを知り、身近に感じたり、命に感謝する気持ちを持てるかもしれません。

・海釣り、川釣り

・水族館

・動物園のコーナー

このような場所で魚を見たり、触れ合ったりする体験ができるでしょう。特に釣りを体験し、その魚をママ・パパと調理をして食べることは、よい食育になります。魚をさばく前に、図鑑などを見て生態や特徴を調べてみることもおすすめ。

また、魚は骨やアラからもおいしい出汁がとれます。自分で釣った魚を余すことなくいただくことで、子どもにとっても忘れられない体験になることでしょう。

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魚に関するおもちゃなど

いろいろな魚の種類を知ることができたり、魚の食べ方を学べるおもちゃなどを紹介します。


おはしdeおさかなパズル

魚を食べるときの順番を学んだり、パズルとして遊ぶことができるおもちゃです。楽しく遊んでいるうちに、魚の食べ方を自然と覚えることができそうです。


川や海の生き物カード

川や海に住んでいる生き物31種類のカードです。細かい部分もリアルに描かれているため、魚によって異なるさまざまな特徴を知ることができます。


おすしのじかん

おすしの状態と生きている状態の絵が交互に出てきて、普段食べているおすしが元々はどのような魚なのかを知ることができる絵本です。ずかんといっても絵本の要素もあり、小さい子どもでも楽しめます。

体験談

実際に子どもを持つママから、魚の食育についての体験談を聞きました。

3児のママ
3児のママ

私は子どもの頃、魚を食べるのが面倒くさいと感じて、あまり好きではありませんでした。そのため子どもたちに食べさせるときは、骨が大きく取りやすい魚を選びがちです。鮭のムニエルやブリの唐揚げは喜んで食べてくれます。

一方で小骨が多い印象のアジやサンマなどは、まだ食べさせたことがありません。なるべくいろいろな食材を知ってほしいので、上手に食べられるようになってきたら、少しずつ出していきたいと思います。

2児のママ
2児のママ

食育の一環として釣りをさせてみたいと思っていましたが、海や川が近くにないのでハードルが高く、まずは釣り堀のある飲食店に連れて行きました。泳いでいる魚を見て、釣り、触り、料理人が捌くのを見て、そして食べるという経験はとても楽しかったようです。

親子で魚を楽しもう

※写真はイメージ(iStock.com/Yuuji)
※写真はイメージ(iStock.com/Yuuji)

魚を食べるのは大人でも苦手な人が増えているなかで、正しい食べ方を子どもに教えることは難しいと感じる人が多いでしょう。今回紹介した方法やグッズを使い、ママ・パパもいっしょに学びながら、親子できれいな魚の食べ方を習得できたらよいですね。

2022.12.02

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