【調査】小1の壁に「不安」7割以上。実際に乗り切った方法や対策とは

【調査】小1の壁に「不安」7割以上。実際に乗り切った方法や対策とは

ーー4月。保育園とはすべてが違う小学校生活がスタートし、お子さんの予定の把握とケアで手一杯になり、多くのワーママがぶつかる「小1の壁」。そこで、KIDSNA STYLEでは独自のアンケートを実施し、今抱える不安と、先輩ママたちにはどのように「小1の壁」を乗り切ったかを調査した。

お子さんが保育園や幼稚園から小学校へ入学したことで、育児と仕事の両立が困難になる「小1の壁」。

保育園時代にはなかった宿題の確認や、学童の預かり時間の問題、変化に対応できない子どものケアなどが一気に訪れ、「このままやっていけるのだろうか」「仕事を変える、やめるべき?」と悩むママも多いもの。

勉強のケア、留守番、学童、仕事との兼ね合いなど、家庭によって抱える問題はさまざまだ。

本記事では、新1年生をお持ちのママに「小1の壁」に対する不安や疑問を聞き、小1の壁を乗り越えた先輩ママには当時のエピソードについて調査した結果をご紹介する。
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小1の壁「不安」と答えた人が7割以上

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まず、「小1の壁についてどんな不安がありますか?またはありましたか?」というアンケートでは、

はい 72.7%
いいえ 27.3%

と、7割以上の保護者が不安を感じていることが分かった。

また、「具体的にどのような不安がありますか?またはありましたか?」という質問では、さまざまな回答が得られた。
小1のママ
小学校入学や学童は子どもにとって初めて大きく環境が変わることになり、特に『ひとりでやる』ということがとても増えるので気持ち的に子どもがうまく適応できるかが心配。
小1のママ
フルタイム共働きのため、下校時間に帰宅を合わせられないので、学童など放課後の預かりシステムについて知りたい。
小1のママ
今のパートだと学童に入れない。
小1のママ
見えない部分が増えてくるのが心配
小1のママ
近隣の学童に入れるか、また環境がどうかが分からないため不安です。保育園は認可・認可外などさまざまな選択肢がありますが、学童はそれほどないと認識しています。
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環境の変化そのものに対する不安から、学童に入れるか分からない、子どもがひとりになってしまう時間への不安など、切実な声が集まった。

一方、過去に小1の壁を経験済みの先輩ママたちからは、以下のような意見があった。
先輩ママ
小学校入学前に引っ越しもあり、新しいお友達がゼロの状態だったので、心細くないか不安でした。宿題の管理や学童でのトラブル、夏休み中のお弁当作りなど諸々不安しかなかったです。
先輩ママ
入学したての子どもの問題行動をほかのママから指摘され、「自分が忙しくてしっかりみてあげられていないせいでは」と、へこみました。当時は自分を責め、仕事をやめるべきかと悩みましたが、結果的には仕事を続けてよかったと思います。こういう意見があってもあまり自分を責めないでほしいです。
先輩ママ
第一子が入学する際は初めてのことだらけの中で自分も転職し、下の子たちはまだ保育園だったため、宿題や持ち物など、ありとあらゆるケアがおろそかに。私の場合、子どもが小1になったタイミングで親も環境を大きく変えるのは得策ではありませんでした。
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環境の変化は大人にとっても子どもにとってもすぐに適応できるものではない。

子どもの小学校入学を機に仕事時間を伸ばしたり、仕事を替える、職場復帰をする人も少なくはないが、それにより、余裕がない状態に陥りがちということは意識しておくべきだろう。

また、中には子どもが嫌がったので学童にはいれなかったという意見もあった。
先輩ママ
幼稚園時代は近所に住む祖父母のお世話になっていましたが、だんだんと友だちと遊ぶほうがよくなり、小1になり長男が学童を望まなかったため、入れませんでした。その頃に末っ子を妊娠し、小学生、幼稚園生、乳児の面倒と3人の子育てで、当時大学院生だった私は本当にてんてこまいでした。
近所に住みサポートしてくれる祖父母の存在は、働くママにとって最強のカードだが、「いずれ友だちとの関係のほうを重視したくなる」ということも忘れてはならない。

一方で、「当時はなるようにしかならないと思い、とりあえず新生活をスタートさせてみようと考えていた」という意見もあるように、先回りして準備しても、あらかじめ「予想外のことは必ず起きる」という覚悟もある程度必要だろう。

また、男性から「妻が専業主婦なので基本は任せていたので、個人としての不安はなかった」という意見もあり、働くママたちが小1を大きな壁と感じている中で、母親と父親の受け止め方の違いが見られた。

小1の壁対策としておこなったこと

次に、具体的におこなった対策についてみていきたい。

まず、代表的な対策としてファミリーサポートがあげられる。自治体ごとに内容は異なるものの、学童、習い事への送り迎えから、帰宅時間までの一時預りなど、フレキシブルに対応してくれる。
先輩ママ
区のファミリーサポート制度を利用しました。
先輩ママ
ファミリーサポートの活用と、次男がいたので時短勤務も出来たのでフル活用し、学童の先生とのコミュニケーションをまめにとるようにしました。
また、まだまだ予断を許さないコロナウイルスの影響も不安要素のひとつだろう。
先輩ママ
学童でも利用自粛要請が出ましたが、その時はリモート勤務ができる期間でギリギリのところで助かりました。
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学童の利用自粛や閉鎖などが相次いだ時期はリモートワークで乗り切ったという声がある一方、リモートワークができない職種の親たちの負担や不安は計り知れない。

また、同じママ友同士のネットワークも心強い存在だ。
先輩ママ
ママ友など親同士での情報共有と、子どもには今までの友達もいるから大丈夫だということを伝えました
先輩ママ
第一子のときは最初の子どもというママが多かったこともあり、相談しながら小学校の低学年を乗り切りました。子どもが20歳を越えた今、子ども同士の付き合いはなくなっているようですが、ママ同士の仲は続いています。
先輩ママ
「学童が終わる時間に間に合わない」という日は預かるよと言ってくれる友だちがいたので心強かった。お互いに助け合っておくといざというときも安心です。
ファミサポやママ友などの協力体制が見込めない場合、自らの環境を変えたママもいる。
先輩ママ
転職し、退社時間を早めた&給与もあがったことでかなり精神的余裕が生まれました。なかなか簡単にできることではないと思いますが、あまりに追い詰められたり、自分ひとりの力では解決できない場合、転職活動を視野に入れることは悪くないと思います。勤務時間などにもかなり融通がきき、結果的に長く仕事を続けることができています。
さらに、変化に対応できない子どものために、独自のルールを設けた家庭もあった。
先輩ママ
大きな変化に際し子どもたちにも理由なきお休みをあげたいと思い、「何も理由を言わなくても月1だけお休み可能」というルールを作りました。長男が問題行動をおこしたあとに二人で休み、散歩をして公園で遊んだことで、次の日からは元気に登校することができました。

アドバイス&聞いてみたいこと

最後に、「小1の壁を乗り越えた先輩ママパパに聞いてみたいこと」「これから小1の壁に立ち向かうママパパに伝えたいこと」という質問の回答を紹介する。

まず、今まさに小1を迎えているママたちからの意見。
小1のママ
学童に行きたがらず一人でお留守番したがる子も多いと聞きます。ご自宅の鍵の管理などをどうされているか聞きたいです。
小1のママ
何年生からお留守番ができ、任せられましたか?
小1のママ
とくに長期連休をどうしていたのか気になります。
小1のママ
小学生になると親の見えない部分が増えてくるため、子ども同士の関係やトラブルや友だちとの外出などどのようにしているのか聞きたい。
留守番や長期休暇など、子ども1人の時間ができてしまうことについての不安と、親の目が届かないことで起きる子ども同士のトラブルについての不安が圧倒的に寄せられた。

また、仕事をしながら子どもとの時間をどうねん出するか、子どもが放課後どのような時間を過ごすかも気になる部分だろう。
小1のママ
忙しい中で、こどもとの時間をどんなふうに作っていたか知りたいです。
小1のママ
学童を探す・決定するにあたってやって良かったことや後悔点があれば教えて頂きたいです。
とくに小1のうちは子どもが長時間過ごすことになる学童について、預り時間の長さだけではなく、どんな点を重視すべきか知りたいという意見もあった。

また、「そもそもどういうトラブルが起こりうるのかが分からず不安なので聞いてみたい」「保育園と比べると具体的にどう大変になるのか気になる」など、どんな困りごとが起きるか分からないことが不安という保護者もいた。

続いて、すでに小1の壁を乗り越えた先輩ママたちからの意見を紹介する。
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先輩ママ
家の鍵は失くさないようにランドセルからチェーンのようなものでつないでいましたが、それを振り回して二度ほど友だちをケガさせてしまいました。「小1の行動は未知数」なので完全な対策などないと諦めることも大切です。
先輩ママ
学校から電話があるたびに「今回は何をしたの?」とハラハラしました。そういうご家庭もあると思いますが、いずれ落ち着きます!
先輩ママ
無理をして一人で頑張らないことが一番だと思います。10年前に比べて、今はだいぶ行政のバックアップも整い、今後はもっとよくなっていくと思います。大変なことは行政のサービスはもちろん、シッターサービスも安価になっていますので、有効活用してみてください。
先輩ママ
当時はひとりめで周りの人を頼るのがとても苦手でした。なのですべてひとりでやろうとしてパンクしたように思います。ひとりですべてやろうとしないこと、完璧を目指さないこと、「時間と余裕はお金で買う」と考えることなど、とにかく5割、6割できればオッケーと考えるとよいと思います。
多くの先輩ママからの意見は、周りやサービスに頼ること、完璧にやろうとしないこと、未然に防げないトラブルもありそれはママのせいではない、というものだった。

家庭ごとに抱える悩みも違えば対策も異なるため、たったひとつの「正解」というものはないが、小1の壁に直面するママへのヒントとなれば幸いである。


【調査概要】
・対象:KIDSNA読者へアンケート調査を実施
・調査期間:2022年4月
・回答数:38人

2022年04月21日

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