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離乳食でも人気。1歳児向けの鮭の簡単アレンジレシピ
おいしく作るポイントや冷凍・解凍のコツ
子どもが好きな鮭。1歳児に鮭を与えたいときに、ふっくら焼き上げる方法や、おにぎりなどの定番メニュー以外のレシピを知りたいママもいるかもしれません。鮭は手頃で入手しやすいので離乳食期や幼児食期に重宝しますよね。1歳頃の食事に使う鮭についておいしく調理するポイントや冷凍保存・解凍のコツ、簡単アレンジレシピをご紹介します。
1歳児の食事とは
子どもが1歳の頃は、離乳食完了期や幼児食期にあたる時期です。離乳食完了期は、形のあるものを噛みつぶせるようになり、1日3回食へ進む時期になります。幼児食に移行してからは、大人と同じものを食べる練習をする時期となるでしょう。
子どもが食べやすいよう薄味にして脂肪分を控えたり、栄養バランスを考えて調理できるとよいですね。子どもが食事を楽しめるように料理の彩りをよくしたり、手づかみ食べやスプーンとフォークを使いやすい形状にするというママの声もありました。
鮭の栄養素は?
鮭は、良質なたんぱく質やDHA、EPA、ビタミンDなど、子どもの成長に欠かせない栄養素が豊富に含まれている魚です。特にDHAやEPAは青魚にも多く含まれる脂肪分で、脳の発達にも良いとされています。離乳食期に鮭を取り入れる際は、アレルギーへの配慮と骨の除去が重要となります。
鮭はアレルギー表示が推奨されている特定原材料に準ずる品目であり、ごくまれにアレルギー反応を示す子どももいます。心配な場合は、かかりつけ医に相談してから始めるのが安心でしょう。
出典:食品成分データベース/文部科学省
離乳食期や幼児食期に鮭はいつから食べられる?
一般的に、離乳食に鮭を与え始めるのは離乳食中期からが目安とされています。最初は、加熱して骨と皮を丁寧に取り除いたものを、すりつぶしたり細かくほぐしたりして少量から与えてみましょう。鮭の脂肪分はDHAやEPAといった体によいものですが、最初は少量から様子を見るのが安心です。特に初めて与える際は、他の食材とは混ぜずに単独で与え、子どもの様子を注意深く観察することが大切です。
離乳食中期から離乳食後期になると、身をさらに細かくほぐしたものを、おかゆや野菜と混ぜて与えることができます。幼児食期には、小骨に注意しながら、焼いたり煮たりした鮭を一口大に切って与えるなど、食べられる形状や調理法を広げていくことが可能です。
1歳頃に食べられる鮭の簡単アレンジレシピ
hlphoto/Shutterstock.com
子どもが1歳頃に食べられる、鮭の簡単アレンジレシピを3つご紹介します。
鮭と野菜の甘口シチュー
<材料>
生鮭の切り身1切れ、にんじん1/2本、ほうれん草適量、玉ねぎ1/3個、バター小さじ1、顆粒コンソメ少々、片栗粉大さじ1、牛乳100ml、水200ml
<作り方>
- 鮭の皮や骨を取り塩を軽く振る
- 1と野菜を食べやすい大きさに切る
- 鍋にバターを熱し、2を炒め水を加えて中火で煮る
- 3に顆粒コンソメ、牛乳、片栗粉を加え、混ぜながら加熱してとろみがついたら完成
にんじんや玉ねぎの甘みで、1歳の子どもが好きな甘口のシチューになりそうですね。鮭の塩気ともよく合うでしょう。片栗粉でとろみをつけることによって、パサパサ感も気にならないかもしれません。
じゃがいもと鮭のソテー
<材料>
生鮭の切り身1~2切れ、じゃがいも1個、玉ねぎ1個、キャベツ1/4個、バター大さじ1、しょう油小さじ2、アルミホイル30cm程、サラダ油適量
<作り方>
- 生鮭の骨を取り、身に塩をふる
- 皮をむいたじゃがいも、玉ねぎ、キャベツを食べやすい大きさに切る
- サラダ油を塗ったホイルの中央に、鮭を皮を下にして置く
- 3の周りに2やバターを添え、しょう油をかけて、隙間ができないようにホイルを包む
- フライパンに4をのせ、蓋をして10分程火にかける
- ホイルを開いて火が通っているのを確認したら、取り出し器にのせて完成
鮭やじゃがいも、バターが入っているソテーです。白身魚で作ってもおいしいですが、鮭のほうが食べ応えがありそうです。1歳の子どもとキャンプへ行ったときにアウトドアで作ってもよさそうですね。
鮭フレークを使った鮭チャーハン
<材料>
鮭フレーク適量、にんじん1/2本、レタス2~3枚、卵1個、ごはん1~2杯、しょうゆ少々
<作り方>
- 皮をむいたにんじんとレタスを食べやすい大きさに切る
- フライパンに油を熱し、1と塩抜きした鮭フレークを炒める
- 野菜に火が通ったら、溶き卵とごはんを加え炒める
- 3にしょうゆを加えて炒め、器に盛り完成
鮭フレークはふりかけるだけで使えて、忙しいときに便利ですよね。味つけされているものが多いので、塩抜きしたり、他の調味料を少なくするなどして、1歳の子どもが塩分をとりすぎないよう気をつけましょう。チャーハンにしても味が引き立つのは、白身魚などではなく、鮭ならではかもしれません。
鮭フレークに熱湯を注いで5分程置いたり、耐熱容器に鮭フレークと水を入れ電子レンジで加熱したりすると塩抜きできるようです。
鮭のクリームパスタ
<材料>
生鮭50g、玉ねぎ1/4個、ほうれん草20g、牛乳100ml、水100ml、ベビーパスタ(またはやわらかく茹でたパスタ)50g、水溶き片栗粉少々(小さじ1/2程度)
<作り方>
- 生鮭は皮と骨を取り除き、食べやすい大きさに切る。玉ねぎはみじん切り、ほうれん草はゆでて水気を絞り、細かく刻む。
- フライパンに少量の油を熱し、玉ねぎが透明になるまで炒める。
- 生鮭を加えて色が変わるまで炒め、牛乳と水を加えて煮立たせる。
- ベビーパスタ(またはやわらかく茹でたスパゲッティ)とほうれん草を加え、パスタがやわらかくなるまで煮込む。
- 水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、器に盛り完成。
このレシピは1歳頃のお子さん向けに、牛乳でクリーミーに仕上げています。生鮭を使うことで、塩分の調整がしやすく、鮭本来の風味を楽しめます。魚の脂肪分に含まれるDHAやEPAも摂れるので、ぜひ取り入れてみてください。野菜も一緒に摂れるので、栄養満点の一品になるでしょう。
1歳児向けに鮭をおいしく調理するポイント
鮭はごはんとよく合い、おにぎりの具としてもよく使われる食材で、食べ慣れている子どもも多いのではないでしょうか。定番食材だからこそ、おいしく食べ飽きない工夫をすることは大切かもしれません。1歳の子どもに与える鮭をおいしく調理するポイントについてママたちに聞いてみました。
料理に合った種類の鮭を選ぶ
「娘が1歳頃に鮭おにぎりを作るときは、食べ応えのあるハラスや、あらかじめ塩味がついている塩鮭を選びました。鮭のムニエルにするときは、塩分が調整できる刺身用の鮭を使いました。我が家の子たちには鮭は大人気です。」(30代ママ)
塩鮭は塩味がついているので、おにぎりやお茶漬け、朝ごはんのおかずとして手軽に食べたいときに便利でしょう。離乳食期はおかゆにトッピングするだけでもよいですね。塩分が気になるときは、使う量を少なくするか、薄い塩水につけて塩抜きするとよいでしょう。生鮭は、塩味がなく自分で塩加減を調整しやすいので離乳食や幼児食向きかもしれません。
鮭と相性のよい食材や調味料を使う
「子どもが1歳のときに、鮭のホイル焼きを作ったことがあります。ホイル焼きで生鮭 鮭とキャベツや玉ねぎなどの野菜をいっしょに調理すると旨味が増すので、子どももよく食べていました。鮭は味噌やマヨネーズとも相性がよいと思います。」(30代ママ)
鮭は味噌、しょうゆ しょう油のような和食の味つけはもちろん、マヨネーズやタルタルソース、バターなど洋食の味つけにもよく合いそうですね。
鮭をふっくらさせる
「鮭の身がかたいと、1歳の子どもが食べないことがあったので、ふっくら仕上がるように鮭に料理酒をふりかけてから焼きました。ソテーにするときは、マヨネーズを薄く塗ってから焼くと固くなりにくい気がします。」(30代ママ)
料理酒をかけて鮭をふっくらさせたり、マヨネーズを塗ってソテーしたというママの声がありました。食感が変わるだけで、子どもが食べるようになることもあるかもしれませんね。片栗粉でとろみをつけた料理にするのも人気のようです。
鮭を冷凍・解凍するときのコツ
生鮭の切り身を使い切れずに冷凍保存することもあるでしょう。生鮭の切り身を冷凍するときは、キッチンペーパーで余分な水分を取り、ラップで包んで冷凍用フリーザーバッグに入れるとよいかもしれません。調理した鮭を冷凍保存するときは、水分を飛ばし粗熱を取ってから保存しましょう。
また、鮭を冷凍したまま焼くと、表面だけ焦げて中まで火が通らないこともあるかもしれません。使う前日から冷蔵庫へ移しておき、指で押して身がへこむ程度まで解凍させておくと使いやすいでしょう。
時間がないときは、短めの加熱時間に設定した電子レンジで、様子を見ながら加熱して解凍してもよいかもしれません。解凍で出た水分には臭みがあるのでしっかり拭き取りましょう。
1歳の子どもの食事に鮭を使ってみよう
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離乳食中期から食べられて子どもに人気の鮭。ママたちの体験談をまじえながら、子どもが1歳頃に使う鮭について、おいしく調理するポイントや冷凍保存・解凍するときのポイント、簡単アレンジレシピなどをご紹介しました。
鮭は季節を問わず購入でき、さまざまな食材と合わせやすいので、離乳食や幼児食、お弁当のおかずとしても使いやすそうですね。今回ご紹介した、甘口シチューや鮭のソテー、鮭チャーハン、クリームパスタのレシピを献立の参考にしてみてはいかがでしょうか。
鮭は1歳の子どもの成長にもよいので、食事に取り入れて、子どもが積極的に食事を楽しめるとよいですね。