離乳食2カ月目に、お粥やミルクなどの食材の量や固さなどを、どのように進めていけばよいのか悩むママもいるのではないでしょうか。今回は、離乳食2カ月目の進め方、1週間分の献立スケジュール例やレシピ、食べないときの工夫について、厚生労働省の資料やママたちの体験談を交えてご紹介します。
厚生労働省の資料によると、離乳食の開始は、首のすわりがしっかりし、ささえると座れるなどの様子が見られる5、6カ月頃が適当とされています。赤ちゃんによっては、離乳食の開始時期が違うこともありますが、離乳食2カ月目とは生後6カ月から7カ月くらいの時期のようです。
この時期の離乳食の固さや量の目安、使える食材や献立について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。
厚生労働省の資料によると、離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、回数を1日2回にしていくとよいようです。母乳または育児用ミルクは離乳食の後にそれぞれ与え、離乳食とは別に母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日に3回程度与えるとよいとされています。
調理形態は、なめらかにすりつぶした状態で、お米のおかゆは乳児が口の中で押しつぶせるように十分に煮て初めはつぶしがゆとし、野菜類やたんぱく質なども初めはなめらかに調理するとよいようです。
厚生労働省の資料によると、お米のおかゆから始め、慣れてきたらじゃがいもや野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚など、種類を増やしていくとよいようです。
厚生労働省の調査によると、ママたちが離乳期に与えたことのある食品のうち、米については離乳食初期から7割を超え、じゃがいもやにんじん、かぼちゃも5割近く使用されていると結果が出ています。ママたちは赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に新しい食材を取り入れているようです。
ママたちは、1日2回食になる頃の離乳食の1食の量の目安を、小さじ12くらいとしていたようです。離乳食の進め方や、食事の量は赤ちゃんによっても違いがあるようなので、様子を見ながら調整するとよさそうです。
献立のスケジュールを立てることで、徐々に食べる食材を増やしたり、レシピのバリエーションを増やしていけるとよいかもしれませんね。
「皮を剥いてペースト状にしたバナナと、耳の部分を取って柔らかい部分を手でちぎったパンを溶いた粉ミルクといっしょに混ぜ、電子レンジで加熱してできあがりです」(30代ママ)
パン粥を作るときは、バナナと粉ミルクの甘みを加えると、赤ちゃんも喜んで食べてくれそうです。いつものパン粥も、甘い食材と混ぜることで食べやすくなるかもしれません。ママのなかには、粉ミルクが余っているときによくレシピに取り入れたといった声もありました。
「かぼちゃは皮と種を取り除き白身魚といっしょに柔らかく茹で、茹で汁といっしょにすりつぶしてトロトロのスープにしました」(20代ママ)
パサつきがちな白身魚もなめらかなスープにすると、赤ちゃんも食べやすくなるかもしれません。魚を離乳食に使う場合、大人が食べる刺身から取り分けて調理すると骨を取る手間もなく簡単に調理できるようです。
離乳食を開始して2カ月経った頃、赤ちゃんがなかなか食べてくれなくなって悩んだというママの声もありました。ママたちは赤ちゃんが離乳食を食べないときに、どのように工夫したのか聞きました。
「赤ちゃんに離乳食を食べさせたところ、嫌がって口からすぐ出してしまうことがありました。そこで、固さが合っていないのではないかと考え、しっかり裏ごししてペースト状にしてあげると、全部食べてくれるようになりました」(20代ママ)
「離乳食2カ月目になり、おかゆを今までより粒を残して調理してみたところ、赤ちゃんが口を開けず食べないので困りました。そこで、なめらかにすりつぶした状態に固さを戻して、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に固くしていきました」(30代ママ)
食材の固さが赤ちゃんに合っていないと、離乳食を食べないこともあるようです。赤ちゃんの様子や離乳食の進み具合を確認しながら、固さを工夫してあげるとよいかもしれません。
「ほうれん草を赤ちゃんが食べにくそうにしていたので、じゃがいもを使ってとろみをつけてみたところ、喜んで食べてくれました」(20代ママ)
「白身魚は、口の中に残る食感が気になるようで、なかなか飲み込めないようでした。口当たりがなめらかになるように水溶き片栗粉でとろみをつけると、食べてくれるようになりました」(30代ママ)
レシピによっては赤ちゃんが食べにくい食材もあるようです。そのような場合、とろみをつけてあげると食べやすくなるかもしれません。片栗粉やじゃがいも以外にも、お麩や豆腐を使ってとろみをつけているというママの声もありました。
「離乳食2カ月目に入り献立にトマトを使ったレシピを取り入れたところ、甘酸っぱさが苦手なのか食べてくれませんでした。そこで、子どもの好きなさつまいもと混ぜてみると、食べてくれるようになりました」(40代ママ)
「新しい食材を食べないときは、赤ちゃんに馴染みのあるミルクと混ぜたレシピにしてあげると食べやすいようです」(20代ママ)
赤ちゃんが食べにくそうにしている食材は、慣れた味や甘みのある食材と混ぜることで食べてくれるかもしれません。また、ほうれん草などの苦味のある食材は、離乳食開始の頃から食べていた豆腐やかぼちゃなどの甘みのある食材と混ぜてあげると、食べ進みがよいと感じたというママもいました。
ママたちは、離乳食2カ月目は赤ちゃんの様子を見ながら食事の回数を1日2回食に徐々に増やしていたようです。また、お粥やミルクなどの食材の量や固さについても、赤ちゃんに合わせて進め方を考えていくとよいようです。
赤ちゃんが離乳食を食べないときは、食材や調理方法などを工夫したレシピや献立スケジュールにして、赤ちゃんに喜んで食べてもらえるとよいですね。
※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。
※記事内で使用している参照内容は、2018年7月10日時点で作成した記事になります。
2018年07月13日
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