離乳食2カ月目の食材の量や固さの進め方。献立カレンダー、離乳食スケジュール例やレシピ・メニューなど

離乳食2カ月目の食材の量や固さの進め方。献立カレンダー、離乳食スケジュール例やレシピ・メニューなど

2018.07.13

離乳初期の離乳食2カ月目に、お粥やミルクなどの食材の量や固さなどを、どのように進めていけばよいのか悩むママもいるのではないでしょうか。今回は、離乳食2カ月目の進め方、1週間分の献立スケジュール例やレシピ、食べないときの工夫について、厚生労働省の資料や体験談を交えて紹介します。

離乳食2カ月目の進め方

厚生労働省の資料によると、離乳食スタートは、首のすわりがしっかりし、支えると座れるなどの様子が見られる5、6カ月頃が適当とされています。


赤ちゃんによっては、離乳食スタートの時期は異なるでしょうが、離乳食2カ月目とは生後6カ月から7カ月くらいの時期のようです。この時期は離乳初期の「ゴックン期」から離乳食中期と言われる「モグモグ期」への移行期にあたります。


この時期の離乳食の固さや量の目安、使える食材やメニュー、献立例について、厚生労働省の資料を参考に紹介していきます。


離乳食の固さ、量の目安

厚生労働省の資料によると、離乳食を開始して1カ月を過ぎた頃から、回数を1日2回にしていくとよいようです。母乳または育児用ミルクは離乳食の後にそれぞれ与え、離乳食とは別に母乳は子どもの欲するままに、育児用ミルクは1日に3回程度与えるとよいとされています。


最初の調理形態は、なめらかにすりつぶした状態で、ご飯のおかゆは乳児が口の中で押しつぶせるように十分に煮て初めはつぶしがゆとし、野菜類やたんぱく質なども最初はなめらかに調理するとよいようです。


離乳食作りの際は、栄養バランスに気を付けることが大切です。管理栄養士の方々は、たんぱく質、炭水化物、ビタミン、ミネラルをバランスよく取り入れることを推奨しています。


食材の増やし方

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© Syda Productions - Fotolia

厚生労働省の資料によると、最初はご飯のおかゆから始め、慣れてきたらじゃがいもやブロッコリーなどの野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚など、種類を増やしていくとよいようです。


厚生労働省の調査によると、保護者が離乳期に与えたことのある食品のうち、米については離乳食初期から7割を超え、じゃがいもやにんじん、かぼちゃも5割近く使用されていると結果が出ています。赤ちゃんの様子を見ながら、徐々に新しい食材を取り入れているようです。


最初の食材としては、ブロッコリーやかぼちゃなどの野菜や、バナナなどの果物がおすすめです。ブロッコリーは茹でてすりつぶすと、栄養価が高く、消化も良いため、離乳食の導入に適しています。


出典:「Ⅱ離乳編」/厚生労働省

離乳食カレンダーとスケジュール

離乳食カレンダーやスケジュールを作成することで、赤ちゃんの離乳食の進捗状況を把握しやすくなります。保護者の方がどんなツールで離乳食カレンダーやスケジュールを管理しているか聞いてみました。


離乳食アプリで管理

「管理栄養士が監修する離乳食アプリを使い始めてから、献立やメニュー作りの悩みが減りました。月齢に合わせたレシピや栄養バランスの管理ができて、とても便利です」(30代ママ)

多くの保護者が離乳食アプリを活用して離乳食カレンダーを管理しているとのこと。これらのアプリでは、管理栄養士が作成した離乳食の進め方スケジュールや献立例が提供されているものもあり、離乳食作りの強い味方となっています。


手書きで作成

「離乳食カレンダーを手作りして冷蔵庫に貼っています。視覚的に管理できるので、食材の重複を避けたり、バランスの良い献立を立てやすくなりました」(20代ママ)

離乳食アプリと併用して冷蔵庫に離乳食カレンダーを貼って管理するという保護者の声も多くありました。ほかにも離乳食スケジュールや進め方スケジュールを成長記録とまとめて把握するために、母子手帳につけているという声も。

離乳食カレンダーや離乳食アプリの活用は、ママたちの離乳食作りをサポートする強力なツールとなっています。栄養管理や献立の多様化、そして赤ちゃんの成長記録にも役立つため、多くのママに重宝されているようです。


1週間分の離乳食献立スケジュール例

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ママたちは、1日2回食になる頃の離乳食の1食の量の目安を、小さじ12くらいとしていたようです。離乳食の進め方や、食事の量は赤ちゃんによっても違いがあるようなので、様子を見ながら調整するとよさそうです。


献立のスケジュールを立てることで、徐々に食べる食材を増やしたり、献立例やレシピのバリエーションを増やしながら進め方スケジュールを組み立てていけるとよいかもしれませんね。


離乳食2カ月目に作った離乳食レシピ

ここでは、離乳食2カ月目の赤ちゃんに適した簡単レシピやメニューを紹介します。

バナナパン粥

「皮を剥いてペースト状にしたバナナと、耳の部分を取って柔らかい部分を手でちぎったパンを溶いた粉ミルクといっしょに混ぜ、電子レンジで加熱してできあがりです」(30代ママ)


パン粥を作るときは、バナナと粉ミルクの甘みを加えると、赤ちゃんも喜んで食べてくれそうです。いつものパン粥も、甘い食材と混ぜることで食べやすくなるかもしれません。ママのなかには、粉ミルクが余っているときによくレシピに取り入れたといった声もありました。


白身魚とかぼちゃのスープ

「かぼちゃは皮と種を取り除き白身魚といっしょに柔らかく茹で、茹で汁といっしょにすりつぶしてトロトロのスープにしました」(20代ママ)


パサつきがちな白身魚もなめらかなスープにすると、赤ちゃんも食べやすくなるかもしれません。魚を離乳食に使う場合、大人が食べる刺身から取り分けて調理すると骨を取る手間もなく簡単に調理できるようです。


ほうれん草とじゃがいものペースト

「ほうれん草とじゃがいもを柔らかく茹でて、ミルクを加えながらなめらかにすりつぶします。栄養バランスがよく、赤ちゃんも食べやすい離乳食です」(20代ママ)


ほうれん草の栄養とじゃがいものとろみで、赤ちゃんにも食べやすいレシピです。ミルクを加えることで馴染みのある味になり、赤ちゃんも受け入れやすくなります。


うどんのペースト

「茹でたうどんをみじん切りにし、野菜スープで煮込んでペースト状にします。赤ちゃんの成長に合わせて、少しずつ固さを調整していきます」(30代ママ)


うどんは離乳食の主食としてご飯とならぶ人気の食材です。消化しやすく、さまざまな野菜と組み合わせやすいのが特徴です。赤ちゃんの成長に合わせて固さを調整しながら、徐々に食べやすい長さや形状にしていくことで、咀嚼力の発達を促すこともできます。


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離乳食作りの時短テクニック

忙しい育児の中で、効率的に離乳食を準備することは多くのママの課題です。保護者が実践する時短テクニックを紹介します。冷凍やベビーフード、離乳食調理セットなどを上手に取り入れることで、離乳食作りの負担を軽減しつつ、栄養バランスのよいご飯を提供できます。

冷凍保存

「ブロッコリーなどの野菜を茹でてペースト状にし、製氷皿に入れて冷凍しています。必要な分だけ解凍して使えるので、とても便利です」(30代ママ)


「ゆでてつぶした状態の白身魚やレバーなどのたんぱく質や、ご飯で作ったおかゆなども冷凍できますよ。解凍後も栄養価が保たれるので安心です」(20代ママ)


週末にまとめて作り、小分けして冷凍保存する方法が人気のようです。大人のメニューを作る際に食材の下ごしらえをしたあと味つけ前に取り分けておき、冷凍しておくという声もありました。


ベビーフードの活用

「外出時や急な用事がある時は、レトルトのベビーフードを活用しています。栄養バランスが考えられているので安心です」40代ママ


忙しい日は市販のベビーフードを利用するのも一案です。特に近年は春から秋まで暑い日が増えていることもあり、衛生管理上の観点からも外出時は手作りのものより市販のベビーフードを利用するのがベターかもしれません。


離乳食調理セットの使用

「離乳食調理セットを使い始めてから、調理時間が半分以下になりました。特に蒸し器と裏ごし器が重宝しています」(20代ママ)


ゴックン期によく使う、すり鉢や裏ごし器などが組み合わされた離乳食調理セットを出産祝いにもらったという声もありました。このような専用の調理器具を使うことで、効率的に離乳食を作ることができそうです。


冷凍保存や市販品の利用時も衛生面には十分注意し、赤ちゃんの成長に合わせて進めましょう。


離乳食を食べないときの工夫

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iStock.com/coco312

離乳食を開始して2カ月経った頃、赤ちゃんがなかなか食べてくれなくなって悩んだというママの声もありました。ママたちは赤ちゃんが離乳食を食べないときに、どのように工夫したのか聞きました。


食材の固さを工夫する

「赤ちゃんに離乳食を食べさせたところ、嫌がって口からすぐ出してしまうことがありました。そこで、固さが合っていないのではないかと考え、しっかり裏ごししてペースト状にしてあげると、全部食べてくれるようになりました」(20代ママ)

「離乳食2カ月目になり、おかゆを今までより粒を残して調理してみたところ、赤ちゃんが口を開けず食べないので困りました。そこで、なめらかにすりつぶした状態に固さを戻して、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に固くしていきました」(30代ママ)

食材の固さが赤ちゃんに合っていないと、離乳食を食べないこともあるようです。離乳初期である最初のうちは赤ちゃんの様子や離乳食の進み具合を確認しながら、固さを工夫してあげるとよいかもしれません。


とろみをつける

「ほうれん草を赤ちゃんが食べにくそうにしていたので、じゃがいもを使ってとろみをつけてみたところ、喜んで食べてくれました」(20代ママ)

「白身魚は、口の中に残る食感が気になるようで、なかなか飲み込めないようでした。口当たりがなめらかになるように水溶き片栗粉でとろみをつけると、食べてくれるようになりました」(30代ママ)

離乳食スタートのゴックン期は、メニューによっては赤ちゃんが食べにくい食材もあるようです。そのような場合、とろみをつけてあげると食べやすくなるかもしれません。片栗粉やじゃがいも以外にも、お麩や豆腐を使ってとろみをつけているというママの声もありました。


慣れた味と混ぜる

「離乳食2カ月目に入り献立にトマトを使ったレシピを取り入れたところ、最初は甘酸っぱさが苦手なのか食べてくれませんでした。そこで、子どもの好きなさつまいもと混ぜてみると、食べてくれるようになりました」(40代ママ)

「新しい食材を食べないときは、赤ちゃんに馴染みのあるミルクと混ぜたレシピにしてあげると食べやすいようです」(20代ママ)

赤ちゃんが食べにくそうにしている食材は、慣れた味や甘みのある食材と混ぜることで食べてくれるかもしれません。また、ほうれん草などの苦味のある食材は、離乳食開始の頃から食べていた豆腐やかぼちゃなどの甘みのある食材と混ぜてあげると、食べ進みがよいと感じたというママもいました。


離乳食2カ月目でもアレルギーに注意

離乳食スタートの時点から、アレルギーの可能性も考慮しましょう。保護者が実際に行った対策を聞いてみました。


新しい食材を与えるタイミング

「新しい食材を与える時は、朝に少量だけ与えるようにしています。万が一の症状が出ても、すぐに病院に行けるように日中の時間帯に試すようにしています」(30代ママ)


新しい食材やアレルギー源の強い食材を夕方に与えて、もし何らかの反応が出た場合、すぐに医療機関にかかることができないと命にかかわる場合もあるかもしれません。最初から近くの小児科にすぐかかれるように準備しておきましょう。



進め方スケジュールと一緒に確認

「離乳食カレンダーや離乳食の進め方スケジュールを記入した手帳に食材日記をつけて、どの食材をいつ与えたか、その後の様子はどうだったかを細かく記録しています。医師に相談する際にも役立ちます」(20代ママ)


離乳食の進め方スケジュールを確認しながら、食材日記をつけるという保護者の声もありました。特に卵、乳製品、小麦、そば、落花生などは注意が必要です。新しい食材を導入する際は、最初は少量から始め、赤ちゃんの様子を観察することが大切です。


アレルギー対策は、離乳初期であっても慎重に行う必要があります。専門医に相談しながら、赤ちゃんの様子を注意深く観察し、記録をつけることが大切です。アレルギーの早期発見と適切な対応を行うことで、離乳食スタートから安全に離乳食を進めることができるでしょう。


離乳食2カ月目の献立やレシピは工夫して

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離乳食スタートから2カ月目は、赤ちゃんの成長にとって重要な時期です。離乳初期から中期への移行期であり、食材の種類や調理法も徐々に広がっていきます。ご飯やうどんなどの主食も、赤ちゃんの成長に合わせて取り入れていきましょう。


離乳食2カ月目は、最初は赤ちゃんの様子を見ながら食事の回数を1日2回食に徐々に増やしていけるとよいようです。また、お粥やミルクなどの食材の量や固さについても、赤ちゃんに合わせて進め方を考えていくとよいようです。


離乳食アプリで離乳食スケジュールを立てたり献立カレンダーを参考にするのもよいでしょう。赤ちゃんが離乳食を食べないときは、食材や調理方法などを工夫したレシピや献立スケジュールを考えながら、赤ちゃんに喜んで食べてもらえるとよいですね。


※今回の記事でご紹介したものは、離乳食の一例です。新しい食材をとり入れる場合は、お子様の消化機能の発達に合わせた適当な食材・調理法を選びましょう。

※記事内で使用している参照内容は、2018年7月10日時点で作成、2024年7月3日に更新した記事になります。

2018.07.13

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