教育熱心はどこまで?
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不安定な社会情勢やSNSなどを通じて得る過剰な教育情報によって、子どもの教育に奔走し、過干渉な子育てをする親が増加しています。行き過ぎた「教育熱心」が及ぼす危険性とは?そして子どもを疲弊させないために、親がどうあるべきか、各専門家に取材しました。
2020.11.25
新しい習慣として定着しつつある毎朝の体温測定。体温は、子どもの体調を把握するうえでの大切な手がかりになります。今回は、子どもの体温の特徴や正しい測り方、時間やタイミングについて、小児科医で2児のママでもある工藤先生に聞きました。
コロナ禍で、体温測定が朝の日課になったご家庭も多いのではないでしょうか。
体温は子どもの体調を把握するサイン。まずあらかじめ知っておきたいのが、子どもの体温の基礎知識です。
――子どもの体温は、大人とどう違うのでしょうか?
夏の暑い日などに、顔を真っ赤にしている赤ちゃんや子どもをよく見かけるのは、体温調節がうまくできず、体に熱がこもってしまっている現象なのだそう。
――子どもの体温は大人より高いと聞きますが、平熱はどれくらいなのでしょう?
たしかに赤ちゃん(乳児期)の体温は少し高めですね。3歳~11歳(幼児期)になると36.7℃くらいで、大人とほとんど変わりません。
また、体温は一日の中でも0.5~1.0℃ぐらい変動し、朝は低く夕方になると少し上がるのが人間の身体のリズムです。
朝は36℃台だった体温が、夕方37℃まで上がると『熱があるのではないか』と心配になってしまいますが、これは自然なこと。
37℃は発熱の時もあるし発熱でない時もある。発熱を判断するには、普段の平熱をきちんと把握しておくことが大切です。
参考文献:ピンポイント小児医療 特集/体温の異常一診かた・考えかた/体温測定と体温計・平熱,発熱,高体温,低体温
――では、平熱はどのように把握したらよいのでしょう?
体温測定は、毎日できるだけ同じ時間帯、同じ環境、同じ状態で測定することが大切。生活活動に影響されにくい『朝起きてすぐ』のタイミングがおすすめです。
食後や入浴後、運動後は体温が上がるので、避けるのがベスト。
赤ちゃんや子どもの場合、泣いた後も体温が上がってしまうので、なるべく機嫌の良いときに測るのがよいそうです。
体温は『体調が悪いな』『風邪気味かな』という時だけでなく、毎日測ることが重要です。そうすることで、子どもの体調の小さな変化にも気付きやすくなります。
ただ一方で、「日々の体温測定は、子どもの体調を把握するための一つの手段に過ぎない」と工藤先生は言います。
体温測定の数字はあくまで目安。それよりもっと大切なのは、体温を測るときに子どもに直接触れて『体調はどうかな?』『顔色はどうかな?』『機嫌はどうかな?』とスキンシップをとること。
『体温はいつもと同じなんだけど、なんとなく今日は熱がこもってる気がするな』とか、ママやパパの手で触れることでわかることってあるんですよね。
わたしはこれを『ママ温計』『パパ温計』と呼んでいるのですが、子どもの体温を測るときは、ぜひ見て・触れ・感じることによる親子のコミュニケーションを一番大事にしていただきたいと考えています。
体温は体調不良のひとつの目安ではありますが、体温が高いほど重症とは言いきれません。
体温計の数字だけで判断せず肌で感じる『ママ温計』「パパ温計」もセットで子どもの体調を把握するのが、一番大切なのだそうです。
――工藤先生、ありがとうございました!
ここからは体温計の種類や選び方をご紹介します。
体温計は脇で測るタイプが一般的ですが、最近では耳で測るタイプやおでこにかざして測る非接触タイプも増えてきました。みなさんは普段、どのような体温計を使っていますか?
赤ちゃんや小さな子どもに使うなら、ぐずったり泣き出す前にさっと測れる体温計が、ママにとっても子どもにとってもうれしいですよね。
そこで今回ご紹介したいのが、おでこ3秒耳2秒!Dr.EDISONのさっと測れる2way体温計です。
日本の正式な管理医療機器の認証を取得した体温計で、非接触・耳式の2way方式で測れるのが最大の特徴です。
肌に触れない非接触式なので、衛生的で感染リスクの軽減につながります。検温を嫌がる子もこれなら簡単。寝ている子どもを起こすことなく測定できます。
耳式は外気湿に影響されにくいので、より正確に測定できます。おでこが汗などで濡れているときは耳、耳のトラブル時はおでこと、状況に合わせて測定箇所を変更できるのが便利です。
2wayなら、嫌がる子どもに対しても使いやすく、毎日継続して同じタイミングで測るのにも役立ちますよね。
手のひらサイズなので持ち運びにも便利。ご家庭はもちろん、お出かけ先などでも気軽に測定できます。
体温は子どもの体調を示すバロメーター。ちょっとした変化に気づくためにも、毎日体温を測ることが大切です。ただ、体温計の数字はあくまで目安。
それ以上に大切なのは、ママやパパの手で子どもに直接触れる『ママ温計』『パパ温計』でコミュニケーションをとることです。
毎日の習慣として、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。
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2020.11.25
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子どもは体温調節機能が未熟で、体温が環境温度に左右されやすく、食事や運動、衣服の影響を受けやすいのが特徴です。