マンガで教える小学生のためのネット利用の「トリセツ」が発売中

マンガで教える小学生のためのネット利用の「トリセツ」が発売中

小6で9割以上がネット利用者という今、身近なできごとをテーマに、ネットリテラシーやネチケットについてマンガ仕立てで解説する参考書

「学研プラス」の「小学生実用BOOKSシリーズ」より、小3~中1(9歳~13歳)を対象とした、ネットのルールとマナーについての利用術マンガ参考書「5分でわかる 安心ネット術」が、全国の書店、ネット書店にて発売中。

内閣府の令和2年度の調査では、小4の時点でインターネットの利用は8割を超え、小6男子では92.8%、女子では95.2%。さらに、その所持しているデバイスの内訳として、キッズ携帯は低く、ほぼ2人にひとりは大人と同じスマホを持っているのが現状だ。

それに伴い、インターネットによって犯罪に巻き込まれるケースも増えてきており、多くはSNSに起因する事犯で、そのほとんどはスマホによるアクセスとなっている。

インターネットによる被害を耳にする度、「大人でも巻き込まれるのに、子どもひとりで持たせるなんて危なすぎる…」「子どものスマホは何歳から?」と、親として気になる方も多いのではないだろうか。

一方、小学校ではプログラミングが必須となり、インターネットを用いた調べ学習、また昨今のコロナ禍でひとり1台のモバイルを渡しての学習を行っている自治体も増えており、小学生がインターネットを利用する機会は、ますます増大している。

しかし、安全にインターネットを利用するための方法は、内閣府や総務省、各自治体を中心に紹介はあるものの、ほとんどはインターネット上での紹介。保護者が読むものとして提供されており、肝心の子どもに情報はなかなか届きにくくなっている。

そのような背景を受け「5分でわかる 安心ネット術」では、手塚信貴氏監修のもと「子ども自身が、自分で判断し、リスクを回避できる知識とスキルを身につける」ことを目指して編集制作。

「子どもにリスク情報が伝わること」「自分自身で判断ができること」の2つを大きなテーマに作られている。

5分でわかる安心ネット術 990円(税込)
5分でわかる安心ネット術 990円(税込)

安心ネットの3原則は、「消せない」「やらない」「信じない」。この本の特長でもある「5分でわかる」よう、シンプルな記憶に残りやすい法則で、冒頭と巻末に結論が2回掲載されている。

5分でわかる 安心ネット術

登場人物は、小学生の子どもたちとその家族。羊毛フェルト作家・はっとりみどり氏による「にゃんころ」のキャラクターを用い、漫画家・岩崎つばさが擬人化。愛らしく親しみやすい世界観に、子どもたちがすっと本の世界に入っていくことができる。

5分でわかる 安心ネット術

シチュエーションもイメージしやすいよう、ふんだんにマンガを用い、子どもがひとりで楽しみながら理解することが可能。実際にあった出来事を題材に描かれているため、身の回りで見たり、体験したりしていることに近く、自然と「自分のこと」として捉えることができる内容になっている。

5分でわかる 安心ネット術

しかし、事例だけ伝えるのでは、違う出来事が起きたときに、対応はできないことも。

そのため、この本では子どもが自分で判断できるように、インターネットの仕組みから説明。「それはなぜか」からしっかり伝えることで、子どもひとりで判断ができるよう、小学生にもわかりやすく、専門家が理論をかみくだいて伝える。

また、子どもがルールを守って利用しても、保護者が理解していなければトラブルにつながることから、保護者自身のリテラシー向上も目指した保護者向けページを用意。

5分でわかる 安心ネット術

親子で視点を同じくした上で、話し合い、子どものインターネット利用についてのルールをいっしょに作っていく書き込みワークページもある。

さらに、カバーを裏返すとブックカバーになっていたり、カバーをはずした表紙が、予習復習用のキーワード集になっていたりと、細やかな心配り企画が満載だ。

5分でわかる 安心ネット術

子どもに初めてスマホや携帯を渡すとき、セットで渡しておきたい1冊。子どもだけでなく、家族のネット利用の「トリセツ」として、ぜひ活用してみては。


5分でわかる安心ネット術

監修/手塚信貴

絵/岩崎つばさ

キャラクター原案/はっとりみどり

学研プラス刊 990円(税込)

https://hon.gakken.jp/book/1020539400

問い合わせ先/学研プラス

https://gakken-plus.co.jp/contact/

2021.09.26

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