売上の一部が寄付される、小学生が創作した絵本シリーズ第2弾が発売中

売上の一部が寄付される、小学生が創作した絵本シリーズ第2弾が発売中

2021.08.13

フィリピンのストリートチルドレンの自立支援へとつながる、ユニークな11作品を収録した絵本

「RINDA PUBLISHING(リンダパブリッシング)」から、オリジナル絵本「リンちゃんとダーリンの大冒険シリーズ」の新作「11人のこどもたちの物語」が発売中。

この作品は、9才の女の子が描いた第1弾「魔法のコインをさがしに」の出版に続く、第2弾。11人の小学生が創作に携わっており、本の売り上げの一部は、フィリピンの路上で暮らす若者の自立支援に役立てられる。

リンちゃんとダーリンの大冒険シリーズ~11人のこどもたちの物語~ 3,850円(税込)
リンちゃんとダーリンの大冒険シリーズ~11人のこどもたちの物語~ 3,850円(税込)

2020年5月、コロナ禍による「一斉休校」の中、ひとりのお母さんの声がけで、東京都の小学校に通う小学生の11人が集合。Zoomを使った「オンライン こども絵本リレープログラム」が実施された。

このプログラムは、子どもたちが自分自身と世界に目を向けながら、絵本「リンちゃんとダーリンの大冒険」の物語の続きを自由に創作するワークショップ。

プログラムの冒頭では、主人公が地球を助ける旅に出る物語に因んで、「主人公のリンちゃんとダーリンは、現在フィリピンに来ていてね、コロナによってみんなも大変な思いをしているけれど、同じ地球には食料が手に入らずに、食べられない子どもたちがいるんだよ」という呼びかけを実施。

それとともに、フィリピンのストリートチルドレンに、1週間分の食事が配給されている現地のNGO団体「チャイルドホープ」の事例も紹介された。

11人のこどもたちの物語

全5回のワークショップを終えたとき、子どもたちから「自分たちが創作した物語を書籍にして出版し、販売したお金を地球上の誰かを笑顔にすることに繋げたい」という要望が。

どのようにして子どもたちの想いを実現できるか、子どもたちとワークショップ実施をサポートした保護者は話し合いを重ね、子どもたちの願いをかなえる方法を模索。このような経緯から生まれたのが「11人のこどもたちの物語」だ。

11人のこどもたちの物語

フィリピンの首都、マニラだけでも数万人にのぼるとされる「ストリートチルドレン」。その背景には極度な貧困があり、路上で生きる子どもたちの多くは、成人してもまともな仕事に就けず、家族のもとに戻れず、ドラッグにはまったり犯罪に巻き込まれたりすることもある。

性的虐待を受け、路上生活を送るお母さんの子どももまた、ストリートチルドレンの道を歩むこととなり、貧困の連鎖が続いている。

この連鎖を断ち切るため、スキルや倫理観を身に付け、安定した生活を送れるようにするのが「認定NPO法人アジア・コミュニティ・センター21(ACC21)」が実施している「路上で暮らす若者の自立支援プロジェクト」。本の売り上げはこのプロジェクトへ寄付され、以下のような形で活用される。

・1人の路上の若者が自立するための半年間の研修費用(6万円)

・路上の若者に小さなビジネス(お店など)を始めるための資金貸与(1万円)

 

本1冊の購入につき、700円がストリートチルドレンの自立支援の活動に寄付されるため、15冊売れると、ひとりの若者にビジネスを始めるための資金を貸すことが可能。85冊売れた際は、ひとりの若者が自立するための研修費にすることができ、ストリートチルドレンをゼロにするという目標に1歩近づける。

 

子どもたちが創作した物語の書籍販売を通して、地球上の誰かを笑顔にできる絵本を、この機会にぜひチェックしてみては。


リンちゃんとダーリンの大冒険シリーズ~11人のこどもたちの物語~

文/石丸慧、石丸諒、恩曽ゆうごう 片山こうた、片山なおき、佐々木いり 佐々木るい、久野愛梨、矢野たつき 矢野なるき、山本りひと

絵/11人の子どもたち、上垣厚子

RINDA PUBLISHING刊 3,850円(税込)

問い合わせ先/らしゅえっと

tel.03-5969-8556

pr@lachouette-jp.com

https://rinda-f.org/pub_book/p2513/

2021.08.13

ニュースカテゴリの記事

天才はどう育ったのか?幼少期〜現在までの育ちを解明

天才の育て方

この連載を見る
メディアにも多数出演する現役東大生や人工知能の若手プロフェッショナル、アプリ開発やゲームクリエイターなど多方面で活躍する若手や両親へ天才のルーツや親子のコミュニケーションについてインタビュー。子どもの成長を伸ばすヒントや子育ての合間に楽しめるコンテンツです。ぜひご覧ください。
夫婦2人で全部は無理?「子育て・家事・仕事」現代子育てに素敵な選択肢を

共働き家庭が増加している昨今、夫婦ともに実家が遠いと、どうしてもシッターが必要になることもあるのではないでしょうか。今回の記事では、共働き家庭のママが有資格者のみが登録できるKIDSNAシッターのサービスをはじめて利用した様子をレポートします。