たばこと塩の博物館が「塩」について学べる夏休みイベントを開催

たばこと塩の博物館が「塩」について学べる夏休みイベントを開催

さまざまな地域の塩作りにどのようなものがあるか、その作り方になった理由や工夫など、「塩」をテーマとした自由研究に生かせるヒントを紹介

「たばこと塩の博物館」が、知っているようで意外と知らない「塩」について学べる企画「第42回夏休み塩の学習室『塩づくり!ところかわれば何かわる?』」を、8月29日(日)まで開催中。

「塩づくり!ところかわれば何かわる?」会場のようす
「塩づくり!ところかわれば何かわる?」会場のようす

開館以来、小・中学生を主対象に開催してきた「夏休み塩の学習室」は、シリーズ企画として定着し、今年で42回目。

今回の塩の学習室では、さまざまな地域の塩作りにどのようなものがあるか、その作り方になった理由や工夫などをパネルと映像解説でわかりやすく紹介する。

石川県・能登の揚浜
石川県・能登の揚浜

人間は塩がないと生きていけない生物。そのため、世界中のさまざまな地域で工夫しながら、その場所に合った方法で塩を作ってきた。

地域が変われば、塩の作り方も変わるもの。日本は海に囲まれているため、海水をもとに塩作りをするが、雨が多く海水を蒸発させて結晶を取り出すのに苦労と工夫を積み重ねてきた。

一方、世界には、海水を池にためておくだけで塩が作れる場所や、地面を掘れば塩がとれる場所もある。

ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑
ポーランドのヴィエリチカ岩塩坑

今回の展示は、大きく3つのコーナーで構成。「はじめに」のコーナーでは「塩づくりの基本」として、「海水や塩水から塩ができるヒミツ(しくみ)」を解説する。

「いろいろな塩作り」のコーナーでは、世界の12の地域の塩作りを紹介。「何から作る」「濃くする方法」「塩(結晶)にする方法」をキーワードに、地域によってどのような違いがあるかを探っていく。

ペルー・マラス村の天日塩田(C)特定非営利活動法人アルコイリス
ペルー・マラス村の天日塩田(C)特定非営利活動法人アルコイリス

最後は、「海水以外で塩作りに使える原料には何がある?」「塩(結晶)にするのに太陽の熱を使う地域と火の熱を使う地域では、雨の量や気温にどんな違いがある?」などに注目してまとめるといった、自由研究のヒントを提示するコーナー。あわせて、自分で海水から塩を作るときのコツも紹介する。

ボリビアのウユニ塩湖
ボリビアのウユニ塩湖

地域によって工夫されてきた、さまざまな塩作りについて学ぶイベント。この機会にぜひ家族で足を運んでみては。


第42回夏休み塩の学習室「塩づくり!ところかわれば何かわる?」

会期/7月21日(水)~8月29日(日)

会場/東京都墨田区横川1-16-3 たばこと塩の博物館 2階特別展示室

入館料/

大人・大学生 100円

満65歳以上の方(要証明書) 50円

小・中・高校生 50円

※いずれも税込

開館時間/11:00~17:00(入館は16:30まで)

休館日/月曜日(ただし8月9日(月)は開館)、8月10日(火)

※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、臨時休館の場合あり

問い合わせ先/たばこと塩の博物館

tel.03-3622-8801

https://www.tabashio.jp

2021.08.03

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