麹町学園女子が理科の授業を通してさまざまな力を育成する取り組みを開始
中学1年生から中学3年生の理科の授業を対象に、「ジャパンGEMSセンター」の職員が学園の理科教員に研修をおこない、より質の高い内容の授業を生徒に展開
東京都千代田区にある「麹町学園女子中学校高等学校」が、「ジャパンGEMSセンター」と連携し、2021年4月より「Active Science」という新たな取り組みを開始。
学園の創設者である大築佛郎氏の「科学の目を開くことをはじめ、広い知識や教養を身につけた女性を育てる」という意思を具体化し、現代社会において必要とされている「論理的な思考力・批判的な思考力」を身につけることを目的としている。
「ジャパンGEMSセンター」では、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校の付属機関LHS(Lawrence Hall of Science;ローレンスホール科学教育研究所)で開発されている、幼稚園から高校生年代を対象とした科学・数学領域の参加体験型プログラムの「GEMS」を採用。
アメリカの教育改革や国内外のさまざまな研究知見の影響を受けるとともに、アメリカ各地の学校現場で試用されながら発展してきたため、しっかりとした理念や理論をベースにしつつも、プログラムは子どもでも取り組みやすいシンプルなものになっている。
体験学習の理論に基づいてプログラムが構成されており、ただ実験や観察をするだけでなく、子どもたちの自由な想像力を引き出しながら科学の基本概念や方法を学ぶことが可能。プロセスを重視するので、子どもたちが自分たちで実験を企画し話し合って結論を導き出すことができる。
このような取り組みを行う「ジャパンGEMSセンター」の、「体験ベースにした科学教育」を基に「基礎学力」を身につけ、「自ら考え、自ら学ぶ力をつける」ことで、「科学は難しい」という「理科離れ」をなくすという目標に、学園の「Active Science」の理念が共鳴。交流・連携をする運びとなった。
今回開始となる「Active Science」では、中学1年生から中学3年生の理科の授業を対象に、「ジャパンGEMSセンター」の職員が学園の理科教員に研修をおこない、より質の高い内容の授業を生徒に展開。「Active Science」の理念を共有し、さまざまな理科に親しみやすい実験を実践していく。
実験・観察を繰り返すことによって、プロセスを考えていく能力を養うとともに。生徒が活動中心の授業を展開することで、問題解決に向けて主体的に取り組む力、自主的に思考する力を身につけていく。
また、グループ学習では、生徒間の積極的な話し合いによって、言語能力・コミュニケーション能力を育成。実験では身近な素材や教材を扱うため、理科に対する苦手意識をなくし、学習意欲を高めていく。
現在、昨年10月に行われた、「Active Science」の取り組みを紹介する中学受験生向け説明会のアーカイブが「YouTube」で公開されている。
社会の中のさまざまな場面で生かせる学問であるサイエンスによって、未来を創造する女性の育成を目指す取り組みを、この機会にぜひチェックしてみては。
問い合わせ先/麹町学園女子中学校高等学校